アレルギー性鼻炎の薬は眠くなったりだるいこともあるの?上手な飲み方は?

目安時間:約 6分

アレルギー性鼻炎でお悩みの方、薬の服用が欠かせないかと思いますが、この病気に対する薬を飲むとどうしても眠くなったりだるくなったりしてしまう方、多いと思います。

症状を抑えたくて服用しているのに、眠気とだるさに悩まされてしまうとは、本末転倒ですよね。

眠気とだるさを回避するために薬を飲まないとなれば、鼻炎の症状で苦しむことになる・・・。

では、一体どうすればいいのでしょうか。

今回は、アレルギー性鼻炎の薬で、服用するとどうして眠くなるのか、また、眠くならないためにはどのタイミングで服用すればいいのかなどをお話してまいりましょう。

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アレルギー性鼻炎の薬は眠くなる?

はじめに、アレルギー性鼻炎の薬について、ご説明してまいりたいと思います。

アレルギー性鼻炎の薬といっても、種類がさまざまあり、飲むタイプや点鼻薬といった服用の仕方の違うものや、薬に含まれる成分もそれぞれ違うものもあります。

まず、抗ヒスタミン剤について。

アレルギー性鼻炎の原因は、体内の脂肪細胞から出されている「ヒスタミン」によるものであるとされているため、服用する鼻炎薬だけでなく、目薬や点鼻薬でもよく見られるお薬です。

次に、遊離抑制剤(アレルゲンが鼻の粘膜に付着してそれが飛び散るのを抑制するためのもの)。

ヒスタミンの分泌を抑制する働きがある薬ですが、抗ヒスタミン剤より効果は緩やかです。

ただ、鼻炎症状が出る前から服用を始めると、シーズン中の症状を緩和することも期待されています。

次に、ステロイド系点鼻薬血管収縮系点鼻薬について。

鼻水、鼻づまり、くしゃみなどに効果的であると言われていて、前者は病院での処方、後者は市販で売られているものです。

注意点として、過剰な使用や常に使い続けることで、症状が悪化する場合がありますので、気をつけて使用する必要があります。

最後に、経口ステロイド剤について。

症状が強いため、体内からアレルギー体質を改善する薬ですが、人工的な体質改善となるので副作用も見られ、常に使用を続けると症状がひどくなるので、期間限定で使用されることがほとんどです。

さて、薬の種類などがわかったところで、眠くなる薬は一体何が原因となっているのでしょうか。

実は、抗ヒスタミン剤でも第1世代のものが原因になっているのではないかと言われています。

第1世代とは、薬が開発されはじめの頃のことを指しており、比較的出始めのころのものと考えても良いでしょう。

第1世代の抗ヒスタミン剤は効果も強い方な上、眠気も出やすくなっているんです。

ヒスタミンという物質は、アレルギーの原因でもありますが、脳の活性化にもつながっており、脳の働きを促進するという物質でもあります。

抗ヒスタミン剤によってヒスタミンを抑えることで、集中力をはじめとする脳の働きも抑制してしまい、それが眠気につながっているのですね。

したがって、車の運転や機械を操縦、高い場所での作業はやめた方がいいと言えますね。

アレルギー性鼻炎の薬はだるいこともあるの?

アレルギー性鼻炎の薬を服用すると、だるさや倦怠感に襲われるという方も多いですよね。

これも、抗ヒスタミン剤を服用することによって、ヒスタミンの分泌を抑える反面、脳の働きも抑制してしまうので、ぼーっとしたりだるくなったりするんですね。

眠さに加えてだるさも感じると、注意力や判断力も低下してしまい、認知力の低下が問題となってきます。

しかし、この副作用のために鼻炎の症状を我慢するのもしんどいですよね。

よって、アレルギー性鼻炎の場合、眠気やだるさを感じないような工夫や薬と上手く付き合っていく方法を探らなければなりません。

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アレルギー性鼻炎の薬の上手な飲み方は?

アレルギー性鼻炎の薬で、眠気やだるさに襲われないように、または襲われてもいいように、上手に服用していく方法はあるのでしょうか。

まず、抗ヒスタミン剤、特に第1世代のものを服用する際、車の運転や機械の操縦、高い場所での作業など、危険を伴うことが予想される場合は、その行動前に服用しないようにしましょう

1日1回寝る前に服用することもいいですね。

ただし、「1日2回朝夕」「食後」など、服用時間が決められている場合は、きちんと定められたものに従って服用しましょう。

次に、眠気やだるさに襲われないためにも、第1世代の抗ヒスタミン剤は服用しないようにして、第2世代の抗ヒスタミン剤を使用するか、他の薬や漢方薬などを使用することも一つの手段として考えましょう。

中には、先ほどちらっと紹介しましたが、遊離抑制剤のように、シーズン前から服用して、シーズン中の症状を抑えてくれる薬もありますよ。

ご自身の症状や体質などに合わせて、服用したいですね。

どの薬がいいか不安に思う方もいると思います。

まずは医療機関まで相談してみてはいかがでしょうか。


アレルギー性鼻炎の薬で、特に眠気やだるさについてお話してまいりました。

他には、口の渇きや尿が出にくいと感じたり、眼圧や血圧も高くなるなどの副作用が発生する可能性も考えられています。

副作用もつらいですが、鼻炎の症状もしんどいと思います。

鼻炎とも上手く付き合っていくためにも、薬を上手に服用して、ご自身が過ごしやすいようになれば幸いです。

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