扁桃炎と扁桃腺炎の違いは?熱を繰り返すなら手術しないとダメ?

目安時間:約 6分

喉が痛くて熱が出る時、風邪をひいたと見過ごされがちな大きな病気があります。

扁桃腺炎、扁桃炎または口蓋扁桃炎(こうがいへんとうえん)とも呼ばれています。

今回は、扁桃腺がよく腫れる場合の症状や、対処方法について検証していきたいと思います。

解決策の一つである摘出手術の事もあげています。

さっそく見ていきましょう。

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扁桃炎と扁桃腺炎の違いは?

扁桃炎と扁桃腺炎の違いは何でしょうか?

先ず、扁桃腺は「分泌腺」ではないため扁桃という表現が正しいのです。

その炎症つまり扁桃炎が正しい表現です。

しかしながら、昔から扁桃腺という言葉が使われているため「扁桃腺炎」の方がなじみが深い事も理解出来ます。

それらの理由から、扁桃腺炎とい名でも呼ばれているという訳です。

扁桃炎を患うとさまざまな症状を伴うと言われています。

・発熱(微熱が長引いたり、高熱が出る)
・頭痛
・喉の奥(扁桃腺)に黄白色の膿がたまる
・倦怠感
・関節痛
・食事や水も飲めなくなる
・喉に違和感を感じる

など

ちょうど、風邪がひどくなったような症状に苦しむ状態なのですが、風邪と異なる点があります。

それらは、扁桃腺の両側もしくは片側に膿がたまり喉が痛くなる、風邪薬は効かない、慢性化する事などです。

さらに、扁桃炎が慢性化すると、皮膚や関節、腎臓などに症状が現れ、関節リュウマチなど他の病気を併発するリスクも高くなるといわれています。

扁桃炎を繰り返す場合、手術をして扁桃炎の元である扁桃腺を取り除くという方法もありますが、手術については後ほど取り上げます。

扁桃炎で熱を繰り返すときはどうしたらいい?

扁桃炎の症状で長引く熱があります。

では、扁桃炎で発熱を繰り返す場合どうすれば良いのでしょうか?

ここでは、症状が比較的軽い場合や急性扁桃炎の際に試してみたい幾つかの方法を見ていきます。

効果が見られない場合は、慢性化している場合もあり本格的な治療が必要になりますので、早めに医師の指示を仰ぐようにしましょう。

①声帯の安静

声がかれる・喉が痛いなどのサインを見逃さないようにして、なるべく声を出さないようにしましょう。

②抗生物質を処方してもらう

内科・耳鼻咽喉科を受診して喉の腫れを治療します。

発熱が治まってくるまでは自宅で療養しましょう。

③解熱する

アイスノンで脇や太ももの付け根、首筋などを冷やしてみる。

解熱剤が飲めない場合は、座薬を使ってみる。

④水分補給

飲みやすいものをたくさん摂って水分を補給する。

食べられない場合は消化の良い(ゼリー状・粥状)ものを食べてみる。

⑤ビタミンC

喉の腫れがしみない場合にはビタミンCの摂取が免疫力の向上に役立ちます。

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扁桃炎を繰り返すなら手術するしかない?

扁桃炎が慢性化しないように気を付ける事はとても大切です。

しかし、気を付けて生活していても症状が繰り返すため、扁桃腺を切除する事にする人もいます。

扁桃腺を摘出する事で炎症の元は消滅し、扁桃炎で喉の痛みに悩む事もなくなります。

では、手術の工程を簡単に説明しておきましょう。

■手術前に検査を行います。

1週間は入院して経過を見る必要があります。

■手術は全身または局所麻酔をして、扁桃腺を切除します。

出血量があるという意見が多く見られます。

■手術後はほとんど食べる事が出来ません。

術後はもちろん、数日間は痛みがひどく食事は出来ないと言われています。

もちろん話す事も難しいでしょう。

■退院後は体調に合わせて社会に復帰出来ますが、無理に動くと体に負担が掛かるため、十分に自宅療養する必要があるでしょう。

■費用は人それぞれで、高額医療保険が使えたという人で4万円くらい払ったという人もいれば、13~15万円掛かったという意見もあります。

お住いになっている周りの情報を集めて検討する事も出来るかもしれませんね。


扁桃炎について考えていきましたが、いかがだったでしょうか?

1年のうちに何回、どの時期に喉の痛みがひどくなるかを記録してみる事は受診の際に助けになります。

扁桃炎は免疫力の低下が発症のきっかけにもなると言われていますから、普段から免疫力の向上を図る事も大切です。

ストレスがたまり過ぎないように、十分に疲れを取る事も忘れないようにしましょう。

お大事にしてくださいね。

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