風邪と気管支炎って違う病気なの?
症状や見分ける時のポイントとなる違いってあるの?
内科なのか呼吸器科なのか迷っているあなたへ。
気管支炎と風邪はよく似ているように思えますが、どのように見分ければよいのでしょうか。
また、病院では何科を受診すれば良いのでしょうか。
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人間は鼻や口から息を吸ったり吐いたりすることができます。
鼻や口から入った空気は気管を通り、気管支、肺へ送られます。
私たちは呼吸をすると同時に、空気に含まれる細菌やウィルスを一緒に吸い込んでしまいます。
風邪も気管支炎もウィルスや細菌が原因で起こります。
ですが、風邪と気管支炎では、炎症を起こす部位が異なります。
風邪では喉や鼻などの上気道に炎症を起こすことで、種々の症状が現れます。
対して気管支炎では下気道である気管支に炎症が起こります。
もしくは、風邪を引いた際のウィルスが下気道に到達してしまうことで気管支炎となります。
また、気管支炎を起こすウィルスは、ライノウィルスやインフルエンザ、アデノウィルスなどであり、気管支炎を起こす原因が細菌であることは少ないと言われています。
風邪と気管支炎の違いは炎症を起こす部位です。
そのため、現れる症状も異なります。
風邪は喉や鼻の粘膜に炎症が起きるため、喉の痛みや咳、鼻水、くしゃみ、鼻づまり等の症状がみられます。
これらの症状は軽度であることが多く、数日で治まることがほとんどです。
症状が単一である場合も少なくありません。
気管支炎においても、このような風邪の症状は現れます。
しかし、気管支炎は気管支粘膜の炎症であるため、痰を伴う咳が数週間にわたってあらわれ、発熱することもしばしばあります。
特に、インフルエンザが原因である場合は高熱となります。
また、マイコプラズマの感染やアレルギーが原因で気管支炎となることもありますが、これらでは胸の痛みを伴うことが知られています。
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一般的な風邪の症状は喉痛や咳、鼻水などですが、気管支炎であらわれる咳は、初めは痰を伴わない乾いた咳です。
また、多くはウィルス感染であるため、痰は無色~白色であることが多いです。
気管支炎に罹った際の咳は、種々の症状の中で最も治りにくく、数週間以上持続することもあります。
これらが大まかな見分け方となります。
しかし、このような症状の違いだけで風邪と気管支炎を見分けることは困難です。
風邪だと勘違いしたまま過ごしていると、肺炎に至ることもあります。
必ず、病院を受診しましょう。
風邪と見分けがつかないような場合は内科を、咳や痰、息苦しさが特にひどい場合は呼吸器科を受診することになります。
気管支炎の原因としてはアレルギーも考えられるため、耳鼻咽喉科を受診することになるかもしれません。
風邪と気管支炎は似ていますが、炎症を起こす部位に違いがあり、これに伴いあらわれる症状も異なります。
両者を自分で見分けることは危険です。
必ず病院やクリニックに行きましょう。
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