ヘルパンギーナで最も気を付けなければならないのが「脱水症状」です。
ヘルパンギーナでは、口の中のぶつぶつなどによって食欲も落ちます。
その上、下痢なども伴うため、水分が出やすい状態になっています。
水分を摂るにも、タイミングや取り方に気を付けたいところです。
では、どのように予防したらよいのでしょうか。
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人間の体の6割は水分でできているほど、私たちの体内のいたるところに水があります。
体内に存在する水分は、食事や飲水、尿、汗、嘔吐、下痢などで出入りを繰り返し繊細にバランスをとっています。
水分が体内から失われ、バランスが崩れたときに脱水症となり、めまいや頭痛、重篤な場合は意識障害まで起こしてしまいます。
ヘルパンギーナの種々の症状では、水分のバランスを崩しやすい状態となります。
高熱では多量の発汗により水分を失ってしまう上、喉の奥の口内炎が痛く、食事や飲水により水分を摂取することができなくなってしまいます。
さらに汗には水分だけでなく、電解質も含まれています。
電解質とはカルシウムやナトリウム、カリウム、クロールなどのことを言います。
これらの電解質は体内において、心臓の収縮、神経の伝達、水分量の調節など非常に重要な生命活動に関与しています。
水分を補給する際にはスポーツドリンクやイオン飲料を活用して、水と電解質を同時に摂取することを心掛けましょう。
ヘルパンギーナでは口内炎の痛みのため、食欲が減退したり飲食を拒否しがちになってしまいます。
ですが、免疫力の低下や脱水の原因ともなりますので、工夫して食事をとりましょう。
体調が悪いときに食べるものといえば「おかゆ」ですね。
おかゆの上に鮭や梅などの少し塩辛いものを乗せると塩分も摂れるためおすすめです。
また、アイスクリームもおすすめです。
アイスクリームは卵、砂糖、生クリームなどを原料として作られるため、栄養価が非常に高いことが知られています。
乳脂肪分の高い商品では特に栄養分が含まれています。
さらに、冷たくて口当たりが良いことから喉が痛いときでも食べることができます。
喉の痛みがあるときは温かい食べ物や飲み物が良いとされていますが、栄養を効率よく摂ることを優先するのであれば、アイスクリームは非常に優れていると言えます。
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ヘルパンギーナの原因となるコクサッキーウィルスはエンテロウィルス属のウィルスであり、この種のウィルスは腸管内で増殖することが知られています。
下痢はヘルパンギーナの症状というより、ウィルスに感染した際の症状として、ウィルスを体外へ排出させるために起きます。
下痢は数日間続くことがありますが、この期間は脱水にも注意しましょう。
通常の便はその70%程度が水分ですが、水分の含有量が80%~90%となると下痢となります。
加えて下痢は電解質を多く含んでいるため、「低張性脱水」と呼ばれる脱水症状を呈します。
低張性脱水の改善には、水分とともにナトリウムやカリウムも補給しなければなりません。
これらはスポーツドリンクで補給することができますが、脱水症状は非常に危険ですので、早めに病院にかかることをお勧めします。
脱水の患者さんに対しては、主に水分と電解質を補給する点滴を行います。
脱水症状があまりにひどいときは専門医を受診しましょう。
脱水は非常に恐ろしい病態です。
口内炎が痛みますが、工夫して水分や栄養を摂って脱水症を防ぎましょう。
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