rsウイルスの予防接種はいつから対象で金額はいくらぐらいかかる?

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rsウイルスをご存知ですか?

rsウイルスと聞いて、どういうものか説明出来ますか?

名前を聞いた事すら無いという方も多いと思います。

ここでは、rsウイルスが引き起こす病気やrsウイルスの予防接種について説明していきます。

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rsウイルスの予防接種はいつから?

rsウイルスが原因で起こる代表的な感染症が、rsウイルス感染症です。

冬になると流行し、1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が感染し、その後も感染を繰り返します。

感染すると4・5日の潜伏期間の後で、鼻腔・咽頭・喉頭などの上気道に、鼻水・咳・発熱などの症状が現れます。

3割程度の患者さんは、上気道の炎症が気管支・肺などの下気道まで及び、気管支炎や 細気管支炎を発症してしまいます。

そうなると、咳の悪化・喘鳴・多呼吸などの症状が現れます。

全ての患者さんの中で1~3%は、重症化してしまい入院治療を受ける事になります。

心臓や肺に基礎疾患があると重症化しやすいと言われていますが、数日~1週間で軽快するのが通常です。

rsウイルスには特効薬がありません。

なので、予防薬としてパリビズマブ(商品名はシナジス)という薬品が開発されました。

シナジス投与はrsウイルスが流行している10月~4月までに受けるのが一般的です。

他の予防注射と異なり1回の投与で必要なくなるものではないので、効果が無くなる1か月後までに再度の投与をする必要があります。

rsウイルスの予防接種の対象となるのは?

投与対象患者は以下の通りです。

 母親のお腹の中にいた時期=在胎期間が28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児

 在胎期間が29~35週以下の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児

・気管支肺異形成症の治療を過去6カ月以内に受けた事がある24カ月齢以下の新生児及び乳児及び幼児

 血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)を持つ24カ月齢以下の新生児及び乳児及び幼児

 免疫不全のある24カ月齢以下の新生児及び乳児及び幼児

 ダウン症候群の24カ月齢以下の新生児及び乳児及び幼児

rsウイルスの予防接種=シナジス注射は、他の予防接種(3種混合ワクチン・BCG・麻疹風疹ワクチンなど)と同時に受ける事が出来ます。

なので、間隔を空ける必要はありません。

rsウイルスに感染した1歳未満の患者さんの死亡数は、インフルエンザに感染した場合よりも多いというデータがあるそうです。

ですが、毎月の投与の事を考えると悩んでしまうと思います。

そういう場合は、かかりつけのお医者さんに相談してみましょう。

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rsウイルスの予防接種の金額は?

シナジスは非常に高価な薬なので、rsウイルスの予防接種は高額です。

ですが、健康保険が適用されるので2割負担になります。

シナジスの使用量は体重によって異なる※ので、料金もそれによって異なります。

※体重1kgにつき15mgの投与

3kg前後の体重の新生児の場合、45mgを投与します。

その場合の料金は約8万円です。

半年程度で体重は倍程度になりますので、料金も倍かかる事になります。

健康保険が適用されるので2割の負担で済みますが、その方法は様々です。

保険が投与時に適用される場合・費用の1部を一時的に立て替える場合・2、3か月後に立て替えた費用が戻ってくる場合などがあります。

乳幼児医療費支給制度の適用がある場合は、注射を無料で受けられます。

所得制限がある地域もあるので、お住まいの地域の自治体に確認してみてくださいね。

余談ですが、rsウイルスの予防接種での副作用は、世界でも数例しか認められていません。

勿論0ではありませんが、他の予防接種の副作用と比べると可能性はかなり低いのです。


如何でしたか?

知らなかったでは済まされない内容ですよね。

お子さんの為に、ちゃんと考えてあげましょうね。

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