アレルギー性鼻炎 風邪 併発

アレルギー性鼻炎と風邪。

似ているようで、実は違う病気なんですが、双方の病気を併発することってあるのでしょうか。

似ている症状がよく見られるので、素人目には見分けるのが難しい病気でもあります。

今回は、アレルギー性鼻炎と風邪の併発を中心にお話を進めてまいりたいと思います。

アレルギー性鼻炎と風邪は併発するの？

はじめに、風邪とアレルギー性鼻炎それぞれの病気について見てまいりましょう。

まず、風邪の特徴としては、原因になっている細菌やウイルスと体内で戦い追い出そうとしている反応から、寒気や発熱などの症状が出ていること、その症状は比較的短期間で終わること、黄色い鼻水が出ることです。

次に、アレルギー性鼻炎の特徴としては、アレルゲンに対して免疫反応が過剰に起こり、長期間症状が続き、無色透明な鼻水が出ます。

発熱は微熱程度出ることがあり、たまに咳の症状も見られます。

症状的には少し似ていて、区別がつきにくいこともありますが、同時に併発する可能性もあるんです。

重い症状になると、副鼻腔炎を引き起こすことも。

治療に関しては、主に投薬となり、風邪薬と鼻炎薬との飲み合わせに注意しなければなりません。

もし市販薬で対処する場合は、病院の先生や薬局の薬剤師さんなどに相談した上で服用してくださいね。

アレルギー性鼻炎なのに咳が止まらないのはどうして？

アレルギー性鼻炎では、咳の症状は顕著ではないと言われていますが、実は咳が止まらないといった方が後を絶ちません。

朝起床したときに喉の痛みや咳の症状を訴える人も多いと言います。

鼻炎なのに何故咳の症状が出るのでしょうか。

鼻炎になると、鼻内に鼻水が溜まることで、鼻の奥の空洞に鼻水が進出し、そこに鼻水が溜まるという状態、いわゆる後鼻漏になり、鼻の奥に溜まった鼻水を外に排出しようとするんです。

つまり、鼻水を外に出そうとして咳が出るんです！

起床時に咳の症状が出るというのも、後鼻漏は仰向けになると悪化すると言われているためなんですね。

咳が出ると、さらに風邪と勘違いしてしまいますが、咳の症状が出る所以は、溜まった鼻水にあったんですね。

アレルギー性鼻炎で鼻づまりになり口呼吸になるとココが危ない！

アレルギー性鼻炎になり鼻づまりで困っている方、多いと思います。

鼻で呼吸できずに苦しいですよね。

鼻炎になっているときは、どうしても口呼吸になってしまいがち。

しかし、皆さん口呼吸は控えてください！！

実は、口呼吸をすると、アレルギー疾患を発症する異物やアレルゲンを吸い込み取り込んでしまうんです！

鼻の構造的に、異物を吸い込んだとしても、鼻水や鼻毛、粘膜などで侵入をある程度防ぐことができますが、口には粘膜などといった異物侵入を防ぐような構造ではありません。

空気中のアレルゲンや細菌、ウイルスをそのまま吸い込み、そのまま喉に直撃します。

そこから体内を巡り巡っていき、さまざまな炎症を引き起こすんです。

例えば、気管に炎症が現れる喘息、皮膚に炎症が現れるアトピー性皮膚炎、目や鼻に炎症が現れる花粉症などを発症するんですね。

しかしながら、辛い鼻づまりで鼻呼吸するのが難しい、息がしづらくて呼吸できない、というような方もたくさんいるでしょう。

どのように対処すれば、口呼吸ではなく鼻呼吸できるようになるのでしょうか。

朝起きた時に喉が痛いという方も多いと思いますので、睡眠時の対処法からご説明しましょう。

寝るときに鼻づまりで鼻呼吸が出来なかったり自然と口呼吸になってしまっている人は、ステロイド点鼻薬を使用してみてください。

使いすぎると副作用がありますが、用法容量を正しく守って使用すれば、副作用に苦しむこともないと思います。

それでも気になる場合は、口呼吸でなく鼻呼吸が出来るようになるまでと区切りをつけて使うのも良いでしょう。

また、鼻孔拡張テープを使用するのもおすすめですよ。

このテープは、鼻の頭に貼り付けることで、気道を拡張し、呼吸がしやすくなると言われています。

気道が広がれば、鼻呼吸もしやすいですよね♪

ただ、睡眠時だけ鼻呼吸を心がけても、普段から口呼吸をしていてはいけません。

普段からも鼻呼吸ができるように心がけて生活しましょう。

例えば、口ではなく鼻で呼吸する習慣をつけるために、定期的にガムを噛んだりして、口を閉じることに意識して過ごしましょう。

鼻づまりが苦しくてどうしても鼻呼吸ができないというときは、マスクを着用して、直接呼吸をするのを防ぐようにしましょう。

---

いかがでしたか？

アレルギー性鼻炎も風邪も鼻づまりや咳で苦しいですよね。

併発するともっとしんどいと思います。

その上、口呼吸を続けていると、症状が落ち着くのも遅くなったりして、さらに辛い日々が続いてしまいますよね・・・。

そうならないためにも、まずは自分が鼻呼吸か口呼吸かを確認し、口呼吸であれば意識して鼻呼吸に切り替えてみてください。

あなたの風邪やアレルギー性鼻炎が早く治りますように・・・★