ヘルパンギーナとただの夏風邪の違いはどこで判断するの?

目安時間:約 4分

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夏風邪と一言で言っても、原因のウイルスが多数あるようです。

ヘルパンギーナは夏風邪の代表ですが、他の夏風邪との違いや似ている点があります。

他のウイルスはどんなものがあるのでしょうか?

また、ヘルパンギーナの他の夏風邪との違いや特徴を比べてみました。

予防法も合わせてお伝えしたいと思います。

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ヘルパンギーナと夏風邪の違い

夏風邪の原因とされているウィルスは、一般的にアデノウィルス、エコーウィルス、エンテロウィルス、コクサッキーウィルスの4種です。

これらのウィルスは、気温や湿度が高い夏に活動的になり、人間に感染し夏風邪や種々の疾患の原因となります。

多くは感染しただけでは症状は現れませんが、体を冷やしたり、エアコンや扇風機などで鼻の粘膜が乾燥したり、夏バテなどで体力・免疫力が低下したときに猛威を振るいます。

症状は原因となるウィルスによって異なりますが、高熱、喉の痛み、咳、嘔吐、下痢などを伴うことが多いようです。

ヘルパンギーナは、コクサッキーA群ウィルスに感染した際に現れる症状の一つです。

乳幼児を中心に流行し、喉の奥に水泡ができ、喉の痛み、39℃~40℃の高熱、頭痛などが特徴です。

乳幼児が中心ではありますが、免疫力が低下してしまうと、大人でも発症することがあるので注意が必要です。

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喉や口の中の水疱は、同じ夏風邪の一つ「手足口病」でも見られます。

手足口病はエンテロウィルスやコクサッキーウィルスによって引き起こされ、口内の水疱の他、手や足にも湿疹が現れることがヘルパンギーナとの違いです。

また、手足口病も発熱しますが、37℃~38℃程度でヘルパンギーナと比べると若干低いのが特徴です。

プール熱の原因菌として有名なアデノウィルスによる夏風邪では、ウィルスが扁桃腺やリンパ節で増殖することから、喉の痛みや咳、気管支炎などが顕著に現れます。

咳により排泄された痰や糞便にもウィルスが含まれるため、プール熱はプールに入らなくても罹ってしまうことがあります。

これらのウィルスによる感染症では胃腸炎を併発することが多いのですが、ヘルパンギーナ単体での症状として胃腸炎が起こることは少ないようです。

「夏風邪が長引いてしまった」というご経験はありませんか?

実は、夏風邪の原因となるこれら4種のウィルスには抗生剤が効かないのです。

ヘルパンギーナを引き起こすコクサッキーウィルスも例外ではありません。

そのため、体内に入り込んだウィルスを駆逐することができず、発熱、喉の痛みなどの症状を抑える「対症療法」で対処するしかありません。

また、エンテロウィルスやエコーウィルス、コクサッキーウィルスは腸管内で増殖することが多いため、体がウィルスを排除するために時間を要してしまいます。

これが夏風邪を長引かせてしまう原因です。

これらのウィルスは、4種類ともアルコール消毒が効かない構造を持っているため、手洗いとうがいを頻繁に行って、

ウィルスが体内に侵入する前に物理的に洗い流してしまいましょう。


楽しいことが多い夏ですが、身の回りには夏風邪の原因となるウィルスが潜んでいます。

手洗いとうがいを励行して、夏風邪を予防しましょう。

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