ヘルパンギーナとヘルペスの違いって何?どこを見ればわかるの?

目安時間:約 4分

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ヘルパンギーナとヘルペスは似た症状が現れます。

あなたはこれらの違いを知っていますか?

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ヘルパンギーナとヘルペスの違い

ヘルパンギーナは、コクサッキーウィルスが引き起こす感染症の一つです。

小さなお子さんをお持ちの方は、夏風邪の一種としてご存じかもしれません。

夏風邪の代表として認識されている通り、5月から真夏にかけて、主に5歳以下の幼児に流行し、中でも1歳代が最多です。

感染経路は飛沫感染、糞口感染であり、感染者の便からウィルスが検出されることがあります。

ヘルパンギーナの特徴は、喉の奥に充血に囲まれた小さな水疱がいくつもできることです。

水疱は時間の経過とともに破れ、浅い潰瘍になりチクチクと痛むため、喉の痛みを訴えることが多いようです。

この喉の痛みから、食欲が減退することがあります。

突然の発熱や頭痛もヘルパンギーナの症状の一つです。

また、ごく稀ではありますが、髄膜炎や急性心筋炎を合併することもある、非常に恐ろしい疾患です。

対してヘルペスは、ヘルペスウィルスによる感染症で、ヘルパンギーナと同じく水疱が現れますが、唇や歯茎、皮膚などに現れます。

「口唇ヘルペス」として、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ヘルペスウィルスはほとんどの日本人が感染しており、ウィルスは神経や神経の周りに潜んでいます。

そして疲労や衰弱することによって体力・免疫力が低下したときに増殖し、感染症として症状が現れます。

人間に感染し増殖するヘルペスウィルスは8種類が存在し、その種類によって症状が違います。

例えば、ヘルペスの症状として最も有名な、口唇や歯茎の水疱などは、単純ヘルペスウィルス1型と呼ばれるウィルスが原因です。

水疱瘡(みずぼうそう)や帯状疱疹もヘルペスウィルスが原因の疾患で、これらは水痘・帯状疱疹ウィルスが増殖した結果現れる症状です。

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単純ヘルペスウィルス1型による口唇や歯茎のヘルペスでは発熱はありませんが、水疱瘡・帯状疱疹では熱が出ることがあります。

このようにヘルパンギーナとヘルペスは、原因となるウィルスや症状が異なるため、治療法や予防法も異なります。

ヘルペスで病院に行くと、症状を抑えるための痒み止めや痛み止めの飲み薬や塗り薬の他に、抗ヘルペスウィルス薬を処方されると思います。

この抗ヘルペスウィルス薬により、病気の原因であるウィルスを直接攻撃します。

ですが、ヘルパンギーナの原因となるコクサッキーウィルスに対しては、有効な抗生剤が存在しないため、喉の痛みや発熱などの症状を和らげる薬のみを処方されます。

さらに、コクサッキーウィルスは「ノンエンベローブウィルス」といい、ウィルスの構造上、アルコール消毒が効きません。

ヘルパンギーナに罹ったお子さんの身の回りのお世話やお掃除の際には、使い捨てのゴム手袋を着用し、ウィルスを拡散しないよう注意してください。


ヘルパンギーナとヘルペスは全く異なる病気です。

罹ってしまった際には、早めに病院に行き適切な治療を受けましょう。

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