ヘルパンギーナとヘルペスは似た症状が現れます。
あなたはこれらの違いを知っていますか?
スポンサーリンク
ヘルパンギーナは、コクサッキーウィルスが引き起こす感染症の一つです。
小さなお子さんをお持ちの方は、夏風邪の一種としてご存じかもしれません。
夏風邪の代表として認識されている通り、5月から真夏にかけて、主に5歳以下の幼児に流行し、中でも1歳代が最多です。
感染経路は飛沫感染、糞口感染であり、感染者の便からウィルスが検出されることがあります。
ヘルパンギーナの特徴は、喉の奥に充血に囲まれた小さな水疱がいくつもできることです。
水疱は時間の経過とともに破れ、浅い潰瘍になりチクチクと痛むため、喉の痛みを訴えることが多いようです。
この喉の痛みから、食欲が減退することがあります。
突然の発熱や頭痛もヘルパンギーナの症状の一つです。
また、ごく稀ではありますが、髄膜炎や急性心筋炎を合併することもある、非常に恐ろしい疾患です。
対してヘルペスは、ヘルペスウィルスによる感染症で、ヘルパンギーナと同じく水疱が現れますが、唇や歯茎、皮膚などに現れます。
「口唇ヘルペス」として、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ヘルペスウィルスはほとんどの日本人が感染しており、ウィルスは神経や神経の周りに潜んでいます。
そして疲労や衰弱することによって体力・免疫力が低下したときに増殖し、感染症として症状が現れます。
人間に感染し増殖するヘルペスウィルスは8種類が存在し、その種類によって症状が違います。
例えば、ヘルペスの症状として最も有名な、口唇や歯茎の水疱などは、単純ヘルペスウィルス1型と呼ばれるウィルスが原因です。
水疱瘡(みずぼうそう)や帯状疱疹もヘルペスウィルスが原因の疾患で、これらは水痘・帯状疱疹ウィルスが増殖した結果現れる症状です。
スポンサーリンク
このようにヘルパンギーナとヘルペスは、原因となるウィルスや症状が異なるため、治療法や予防法も異なります。
ヘルペスで病院に行くと、症状を抑えるための痒み止めや痛み止めの飲み薬や塗り薬の他に、抗ヘルペスウィルス薬を処方されると思います。
この抗ヘルペスウィルス薬により、病気の原因であるウィルスを直接攻撃します。
ですが、ヘルパンギーナの原因となるコクサッキーウィルスに対しては、有効な抗生剤が存在しないため、喉の痛みや発熱などの症状を和らげる薬のみを処方されます。
さらに、コクサッキーウィルスは「ノンエンベローブウィルス」といい、ウィルスの構造上、アルコール消毒が効きません。
ヘルパンギーナに罹ったお子さんの身の回りのお世話やお掃除の際には、使い捨てのゴム手袋を着用し、ウィルスを拡散しないよう注意してください。
ヘルパンギーナとヘルペスは全く異なる病気です。
罹ってしまった際には、早めに病院に行き適切な治療を受けましょう。
スポンサーリンク
インフルエンザでふくらはぎが痛かったり筋肉痛みたいになることもあるの?だるくなるのはどうして?
インフルで学級閉鎖になったら習い事は行ってもいいの?兄弟がなった場合は?
インフルになった時の保育園の送り迎えや兄弟はどうしたらいい?母親がなったらどうするの?
インフルになったらふろはいつから入れる?シャワーだけの方がいいの?悪化することもある?
インフルになったら運動はいつからできるの?治りかけならやってもいいの?
コメントフォーム