風邪から喘息になることがある。違いの見分け方は?

目安時間:約 6分

zennsoku4

季節の変わり目に風邪をひいて、咳が止まらない事がよくあります。

特に、気管支が弱いと喉が炎症を起こしやすくなり、ただの風邪だからと気にせずに放っておくと、気管支炎になったり、

肺炎を引き起こしたりと大きな病気の引き金になってしまう事もあります。

ここでは、改めて風邪と喘息の違いについて検証していきます。

また、それぞれの症状に応じて処方される内服薬の違いも抑えておきましょう。

自身や家族の健康を守って、元気にこの時期を乗り越えましょう!

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風邪 から 喘息になることも

風邪をひいて発熱や咳が出て体を休ませても、時々咳だけがしつこく残る事があります。

咳止めや風邪薬でもなかなか止まらなかったり、夜寝ている間に咳が出る時は要注意です。

喘息にいったんかかってしまうと、気管支がアレルゲンに過敏になってしまい、治療や予防を常に考えなければならなくなります。

また、睡眠が妨げられて、回復しにくい悪循環を招く場合があります。

そうなる前に、出来るだけ早く炎症を治しましょう。

早めの医師の診断は助けになります。

次のような状況で咳症状が出たら注意しましょう!

・春・梅雨・秋など季節の変わり目に風邪をひきやすい

・昼間は平気なのに、夜横になった時や明け方に咳が出はじめて睡眠不足が続く

・冷たい空気に触れると咳が出はじめる

・急に運動をすると咳が出はじめる

・煙草の煙や排気ガスに反応して咳が出はじめる

・熱は平熱か微熱が続いている

・ストレスが多い

風邪をひいた場合特に、元々持っている喘息の症状が悪化したり、炎症が酷くなって喘息になってしまう事もあるようです。

子供たちは免疫力が弱く、喘息を招きやすいため日頃からの健康管理が必要と言えます。

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喘息と風邪の違い

咳が出ると言っても、風邪の咳と喘息の咳ではどのように異なるのでしょうか?

症状や咳の種類から、素人でも咳から見分けられる風邪と喘息の違いを抑えておきましょう。

①風邪のような発熱や頭痛は通常伴わない

②風邪薬が効かない(効能が違うため)

③風邪が治っても咳だけがいつまでも残る

④風邪の咳は一日の内いつでも出るが、喘息の咳は夜間やアレルゲンの元を吸い込んだ後など決まった時に出る

⑤喘息の場合は、会話をする時に息継ぎが何度も必要

⑥風邪の咳はゼイゼイ・ゴロゴロと鳴り、黄色い痰が出る傾向がよく見られますが、喘息の場合はピューピュー・ヒューヒューと笛吹ケトルのような音が鳴り痰は出ないか透明色

⑦喘息は前かがみになると呼吸が一時的に楽になる

基本的にはこのような違いがありますが、個人差がありますので一概にどちらか判断する事は出来ません。

特に子供や高齢者は症状が分かりにくく、判断が遅れる傾向もあるので、早めに医師の診断を仰ぎ、正しい診断を得て早期回復を目指しましょう。

喘息の薬と風邪薬の違い

喘息の薬は風邪薬とどのように異なるのでしょう。

先ずは、風邪薬から見ていきます。

・抗ヒスタミン薬

・沈咳薬

・交感神経興奮薬

・気管支拡張薬

・生薬

これらは、喉の痛み・腫れ・咳を鎮める代表的な風邪薬です。

次に喘息の薬を見ていきます。

・β2刺激

気管を広げる事で呼吸を楽にする

・抗IgE抗体

アレルギーを引き起こす抗体を無効化する事で、発作を抑えられる

・抗炎症薬の吸入ステロイド

長期的な治療に欠かせない薬

・ロイコトリエン受容体拮抗薬

アレルギーの抗体を無効化する事で、気道の広がりを助けます

・テオフィリン徐放製剤

気道を広げる作用と炎症を抑える作用の両方を助けます

また、予防に役立つと言われる漢方薬には次のような種類があります。

・麦門冬湯(ばくもんとうどう)

・麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)

他に、参蘇飲(じんそいん)・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)・五虎湯(ごことう)があります。

漢方薬は、自分の症状に合ったものを調合してもらう事が大切です。


症状は似ていても、風邪と喘息の違いはあり、効果のある薬もそれぞれ違う事がよく分かります。

風邪をひいたり、疲れた時にいつまで経っても咳だけが治らないなぁと思ったら、気管が何らかの理由で炎症している事を認識して、早めに治療をしましょう!

喘息になっても医療は発達し、昔のように発作で死亡する人は減りましたが、それでも睡眠不足や呼吸困難など生活に支障が出る恐ろしい病気の一つなので、

医師に指導を仰ぎましょう。

あなたやご家族の健康を守って、健やかにお過しくださいね。

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