プール熱の症状の1つに、アデノウイルスが目に感染し、「結膜炎」と言う病気が発症する場合があります。
今回はこの病気が発症した場合、主な症状として現れる、「目やに」と「充血」についてのご説明をします。
また、結膜炎が発症した場合、症状は10日前後続く場合が多く、通常は処方された点眼剤を用いて治療するのが基本ですが、市販の目薬を用いて回復は出来るのかどうか。
そのご説明も合わせてしたいと思います。
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結膜炎を発症した際、目やにが酷く目が開かない、と言った場合があります。
今回は、その目やにが出た際の対処法をご説明したいと思います。
①ウイルスが多く付着している可能性が高い為、手を必ず洗う
②お湯で濡らしたガーゼをまぶたにあて、目やにをふやかす(蒸しタオルでも良い)
③拭き取ります(1、目の中央から目頭に向かって 2、目の中央から目じりに向かって)
タオルで拭き取った場合は、使用後、速やかに洗濯をして下さい。
出来れば、塩素系の殺菌力の強い洗剤での洗濯をお勧めします。
また、拭き取る際、目やにを広げるような拭き方をしたり拭いた後、他の場所を触らないようにして下さい。(拭いた後、速やかに手を洗う)
結膜炎が発症した際、特徴的なのが目やにの【色】です。
結膜炎の目やには「黄色」や「緑」とされており、また、白くねばねばすることも多いです。
いつもと違う目やにと感じた場合は、早急に医療機関を受診するようにして下さい。
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プール熱によって引き起こされる結膜炎には2種類の病名があります。
1つ目は「咽頭結膜熱」(プール熱の正式名称)
2つ目は「はやり目」(流行性角結膜炎)
この2つは、症状の出方が異なる為、今回はそのご説明をしたいと思います。
「咽頭結膜熱」・・・
①結膜充血
②眼痛
③涙目
④目やに
⑤まぶしがる
※大きな特徴は
【症状は片目から始まる】
【潜伏期間5日~7日後に現れる】
「はやり目」・・・
①結膜充血
②眼痛
③まぶたの腫れ
④目やに
⑤流涙が多い
⑥角膜に点状の濁りが出る場合がある
⑦まぶしがる
※大きな特徴は
【症状は両眼から一気に始まる場合がある】
【耳の前のリンパ節に痛みや腫れが出る場合がある】
【潜伏期間7日~14日後に急性的に症状が現れる】
どちらの症状も非常に感染力が強い為、前回の見出しでご説明したような、目やにが出た場合に使用したタオルを他人と共有しないなど、移さないことが必要不可欠になります。
また、はやり目の方は、アデノウイルスによる結膜炎の眼から来る症状の中で最も症状の出方が強いものなので、早急の治療をお勧めします。
結膜炎及び、目の病気が疑われる場合、市販の目薬を使用することはお勧め出来ません。
何故なら、眼精疲労、花粉症などの眼の病気は軽度であれば、市販の薬でも治る可能性はありますが、結膜炎は、特効薬が市販では取り扱いがない為です。
しかし、アデノウイルスにも効く可能性がある、抗菌剤は販売されています。
(例;【サルファ剤が配合されている、ロート抗菌目薬EX サンデ抗菌目薬など】
ですが、病名を自己判断して市販薬を買うよりも、きちんと、病名を診断してもらい、その病気に合った処方箋を医療機関にて出してもらう、
もしくは、一度でも医療機関を受診して、病名を診断してもらってから、市販薬を購入する方が良いと思います。
(ちなみに、処方箋でもアデノウイルスに対して有効な薬はないので、細菌感染を防ぐための抗菌剤やステロイド薬の点眼薬が処方されます。)
何よりも、医療機関の受診を勧める理由は、自己判断やネットでの情報は全てが適正ではない、そして、完治するまで患者は苦しい上に不安だと思います。
医療機関に受診、相談することで、特効薬はないものの、患者個々に合った適切な処置方法を教えてもらえます。
それが何よりだと思います。
いかがでしたでしょうか。
今回は、プール熱により発症するとされる、「結膜炎」に着目してご説明させて頂きました。
各見出しでも書きましたが、この病気は大変感染しやすく、重症化すると、とても辛い病気なので、なるべく早い医療機関の受診をし、早めの完治をするようにして下さい。
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