初夏から秋口にかけて流行されるとされるプール熱。
これは、特に消毒が不十分なプールに入ることによりその中に多く含まれたアデノウイルスという菌に感染して発症するとされています。
しかし、それ以外にも感染ルートはあり、夏場以外でも感染した例はあります。
今回はプール以外の感染ルートを詳しくご説明します。
また、この病気は子供の感染が9割を占めておりますが大人でも感染することはあります、それはどういった経緯なのか、そのご説明も合わせてしたいと思います。
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プール熱とは、主に夏場にプールに入ることにより、プール内に含まれている「アデノウイルス」という菌に感染して発症する病気です。
アデノウイルスに感染し、プール熱が発症すると主に以下の症状が現れます。
発熱・・・38℃~40℃の高熱
(子供は免疫力や体力がまだあまりない為、高熱が出やすく大人は出ても38℃台程で済むことも多くあります)
結膜炎・・・目の充血、目やに、目の痛みが伴う病気
(結膜炎は比較的、症状は軽い方ですが、もう一種類【流行性角結膜炎】 というものがあり、こちらは、結膜炎の症状が重くなり、リンパ節の腫れ も伴う程になります)
咽頭炎・・・喉の赤み、喉の痛み、喉の腫れが伴う病気
(子供はこの症状は比較的軽度ですが、大人の場合は重症化しやすく、飲み物を飲むのも億劫になることもあるので脱水症状になる危険もありますので注意が必要です)
子供も大人も、アデノウイルスに感染しプール熱が発症したとしても、全ての症状が必ず出るとは限りません。
また、必ずしも、自分がプールに入って感染、という感染ルートだけではなく人から人へと言う、二次感染で感染することもあります。
(大人の場合は二次感染による感染がほとんどです)
この事から、感染、発症したとしても、ただの夏風邪?と思う人もいるかもしれませんがただの風邪と、プール熱は、治療の仕方や予防の仕方も異なるため
いずれか1つでの症状でも現れたら、必ず、医療機関を受診するようにして下さい。
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プール熱は前の見出しでもお伝えしました通り【夏場】に【プールに入ることにより】感染することが主ですが、
【冬場】(温水プール)や【プールに入らなくても】感染することはあります。
それが、前の見出しでチラッと出しました【二次感染】、人から人へ移るという感染ルートです。
プール熱の二次感染は3通りあります。
飛沫感染・・・くしゃみや咳で唾が飛び感染する
接触感染・・・菌が付着した皮膚と接触し感染する
糞口感染・・・菌が付着したトイレ使用、おむつ替えで感染する
普通の風邪と同様に、マスクの装着と徹底した手洗いは勿論、プール熱は目にも感染するので、メガネの装着もするのが望ましいです。
実は、昔は、消毒が不十分なプールが多かったので、プールにアデノウイルスが多く含まれていましたが、最近では学校のプールや公共プールはしっかりとした消毒をされているプールも多いです。
(それでも全く含まれていないというわけではありません)
しかし、保育園、幼稚園などの託児施設や個人で入る家庭用プールは、消毒を十分にせず、塩素濃度管理が不十分な場合があるので、注意が必要です。
2つの見出しでも出した【二次感染】が大人がプール熱に感染するほとんどの原因です。
特に、プール熱に感染したお子さんを看病しているうちに大人の免疫力、体力が低下して感染する、といったケースが多いようです。
大人の中でも免疫力、体力が落ちている高齢者は感染すると症状が重症化する恐れがありますので、前の見出しでご説明しましたような予防策を徹底することが大切です。
前の見出しではご説明しませんでしたが、この病気は通常の風邪とは異なり、目にも感染する病気です。
感染者が顔を拭いたタオルなどの共有は絶対にせず、使用後は速やかに殺菌力の強い洗剤での洗濯をするように徹底してください。
また、大人の場合、咽頭炎以外の症状は、子供に比べ、比較的軽度ですが稀に重症化すると合併症を引き起こす可能性があります。
・腸間膜リンパ節炎
・髄膜炎
・呼吸器症状(重症肺炎など)
腸間膜リンパ節炎は虫垂炎(盲腸)と同じような症状のため間違われることがあります。
髄膜炎は命にかかわる病気なので、可能性を感じたら早めに医療機関を受診する必要があります。
この病気には特効薬がないので、安静にし、体力、免疫力を戻すことが大切なのですが子供と違い、大人はこの病気では休めるという決まりはありません。
(子供の場合は伝染病扱いで欠席扱いにせず、お休みすることが出来ます)
なので、子供以上の予防が必要となると私は考えます。
いかがでしたでしょうか。
今回はプール熱の主な症状、感染ルート、プール以外での感染ルート、大人でも感染するのかと言った、この病気に対しての総合的なご説明をさせて頂きました。
プール熱は直接的に命に関わる病気ではないものの、感染力は大変強い病気で、稀ではありますが、命にも関わる合併症も起こす可能性のある病気でもあります。
夏場は特に気をつけ、プール熱は勿論、それ以外の病気にも感染しない為にも、予防は徹底してください。
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