溶連菌という名前は、お子さんのいる方なら知っているかと思います。
子どもが罹りやすい病気・感染力が高い事などを、知っている方もいるかもしれません。
しかし、正しい対処法は知っていますか?
ここでは、溶連菌に罹った時のお風呂の入り方を中心に、詳しく説明していきます。
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先ずは、溶連菌について説明していきます。
溶連菌とは、A群β溶血性連鎖球菌と呼ばれている細菌の事です。
ですが、一般的にはその細菌が原因で引き起こされる溶連菌感染症の事を指しています。
(この記事でも、病名として扱っていきます。)
主な症状は喉の痛み・発熱で、この時点では風邪と殆ど区別が付きません。
その後、いちご舌と呼ばれるブツブツの舌になったり、細かくて赤い発疹(紅斑)が皮膚に出てきたりします。
腹痛・吐き気などを伴う場合もあります。
それらの症状が現れてから2日程度は急性期と呼ばれる感染力が強い期間なので、お風呂には入れない様にしましょう。
また、高熱(38度前後)が出ている場合も、お風呂には入れない様にしましょう。
その場合は、汗で身体を冷やさない様にこまめに着替えさせたり、清潔にする為に身体を濡らしたタオルで拭いてあげたり、対処してあげましょう。
治療薬である抗生物質を服用する事で、感染力は弱まっていきます。
急性期を過ぎて微熱(37度前半)になるのがお風呂に入れても良い目安ですが、体力が落ちていてしんどそうなら無理には入れない様にしましょう。
溶連菌は、5~15歳の子どもが罹る事が最も多いと言われています。
その位の年齢だと、兄弟・姉妹と一緒にお風呂に入っている場合も多いでしょう。
ですが、溶連菌に罹っている場合は一緒に入浴させない方が無難です。
いくら感染力が弱まってるといっても感染しない訳ではないので、出来るだけ接触を避けるのが良案です。
「子どもが罹りやすいなら、親が一緒に入浴すれば良いんだ。」と思った方もいるかもしれません。
溶連菌は、子どもが罹りやすいというだけで大人は罹らないという訳ではありません。
むしろ、大人が罹ると重病化するとも言われています。
それでも、一人で入浴はまださせられないという事はありますよね。
その場合は、脱いだ衣服は直ぐに洗濯機に入れる・シャワーだけで済ませる・タオルやスポンジを共有しないなど、工夫しましょう。
溶連菌の感染経路の1つは接触感染なので、菌が付着している所に触れると間接的に感染します。
なので、感染している子は最後に入浴させるのが吉です。
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一緒にお風呂に入った家族が感染する場合がありますが、それはお風呂が原因で感染した訳ではありません。
溶連菌の感染経路は、先程書いた接触感染の他に飛沫感染があります。
感染している子のくしゃみや咳などで菌が放出されると、それが近くにいる子の体内に入ってしまい感染する可能性があるのです。
つまり、接触する機会が多かったり時間が長かったりすると感染しやすくなるのです。
必要以上に接触しない様にする・マスクを着用する・手洗いとうがいをするなどを徹底しましょう。
最後に、お風呂に入れる際の注意点を書いていきます。
●長湯をしない
入浴で大量の汗を掻くと、体内の水分が失われて腎臓に負担が掛かってしまいます。
溶連菌の合併症である急性腎炎にならない様に、大汗を掻く長湯は止めましょう。
●熱すぎる温度にしない
ただでさえ入浴は体力を消耗するものなのに、熱すぎるお湯に浸かると余計に体力を消耗してしまいます。
また、発疹がある場合は熱さで痒みを強める可能性があります。
如何でしたか?
溶連菌の感染を広げない様にするには、治療を出来るだけ早く始めるのが1番効果的です。
気になる症状が出たら、直ぐに病院へ行きましょうね。
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