中耳炎になったらプールはいつから保育園では入れるの?耳栓すれば大丈夫?

目安時間:約 5分

もし子供が中耳炎になったら、どう対処するのが正しいかご存知ですか?

特に夏だと、プールは入っても良いのか気になりますよね。

中耳炎が悪化するのも周りの子に移してしまうのも困りものですから、しっかり確認しておきましょう。

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中耳炎になったらプールはいつから?

先ずは、中耳炎(急性中耳炎)の説明をしていきます。

人の耳は、外側から外耳・中耳・内耳と分かれています。

中耳炎は、中耳の部分がウイルスや細菌の侵入で炎症を起こしている状態です。

主な症状は、発熱・耳の痛み・耳垂れ(中耳に溜まった膿や分泌液が出てくる事)です。

子供の場合、違和感や痛みを上手く伝えられずに機嫌が悪くなったりする事もあります。

中耳炎の原因はウイルスや細菌ですが、それは何処から侵入しているのでしょうか。

よく『お風呂やプールが原因で中耳炎になる』と言われていますが、それは間違いです。

原因菌は、外からではなく内から侵入してきます。

子供は頻繁に中耳炎になったりしますが、それは風邪を切っ掛けに増えた菌が耳管と呼ばれる中耳と鼻を繋げている管を通って耳へ入ってしまうからです。

なので、お風呂のお湯やプールの水は関係ありません。

「原因じゃなくても、お湯や水が耳に入ったら炎症が悪化するのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、お湯や水が耳に入っても鼓膜でブロックされるので、自然に出てきたり渇いたりして更に奥にある中耳までは入り込みません。

とはいえ、中耳炎になっていてプールに入れるかどうかは症状によるので、最終的には医者の判断に従ってください。

中耳炎の時はプールに保育園で入るのは難しい?

プールに入れるかどうかは、耳鼻咽喉科の先生の間でも意見が分かれています。

軽度なら・子供が痛いと言わないなら・完治してからなど、様々です。

何故こうなるのかというと、中耳炎には色々なタイプがあるからです。

先程説明した急性中耳炎以外に、以下のタイプがあります。

●滲出性中耳炎

中耳に滲出液が溜まっている状態で、難聴の原因になります。

●慢性中耳炎

中耳が慢性的に炎症している状態で、2つのタイプに分けられます。

○慢性化膿性中耳炎

急性中耳炎が完治しておらず、耳垂れを繰り返してしまう状態です。

○真珠腫性中耳炎

周囲の骨を壊して進行して、最悪の場合は髄膜炎になってしまう状態です。

いずれの場合でも急性中耳炎が引き金になっている事が多いので、プールに入っても良いと言われたとしても入り方に気を付けましょう。

冷たいプールに長時間入っていると、身体が冷えるので悪化してしまう可能性があります。

また、プールの水には多くの雑菌が含まれているので、それが鼻や喉を通じて中耳に入り込む可能性もあります。

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子供が中耳炎になったらプールに耳栓して入れば大丈夫?

中耳炎は主に抗生剤の服用で治療しますが、場合によっては鼓膜を切開したり鼓膜に穴を開けてチューブを挿入するという手術が行われます。

急性中耳炎の場合は発熱や痛みなどの症状を早く緩和する、滲出性中耳炎の場合は中耳の負荷を早く軽くする、といった効果があります。

鼓膜切開や鼓膜チューブ挿入術の主な目的は、中耳の中に溜まった膿や分泌液を取り出して中耳内の換気を行う事です。

切開したり穴を開けたりすると鼓膜のダメージになって聞こえが悪くなるイメージがあるかもしれませんが、膿や分泌液が無くなるので聞こえは良くなります。

鼓膜を切開しても1週間程度で塞がりますし、チューブは数ヶ月から1年程度で外せます。

その間でもプールに入る事は出来ますが、潜ったり飛びこんだりした場合に穴やチューブを通って水が奥に入っていく可能性があるので、耳栓をしましょう。

その後、耳を覆う形で水泳キャップを被って、耳栓が外れない様にしましょう。

手術をしていない場合は、基本的に耳栓は必要ありません。


如何でしたか?

中耳炎だからプールには入れない!と思い込まず、お子さんの体調や専門医と相談して決めてあげてくださいね。

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