蕁麻疹 帯状疱疹 違い

蕁麻疹になったとき、不安になるのが「何か他の病気ではないのか」ということですよね。

赤いブツブツが出てきたとき、水疱瘡になったことのある方なら「もしかしたら帯状疱疹かも・・・！？」と気がかりになりますよね。

帯状疱疹の予兆としては、チクチクとした刺すような痛みがあるということですが、蕁麻疹に関してもそのような痛みはあるのでしょうか。

今回は、蕁麻疹と帯状疱疹の違いについてご説明してまいりましょう！

蕁麻疹と帯状疱疹の違いは？

まずは、それぞれの病気の症状について見てまいりましょう。

急性皮膚病のひとつとされている蕁麻疹ですが、蕁麻の葉っぱに触れてかゆみのある発疹が現れたことが語源となっている血管浮腫疾患です。

原因としては、食物や薬物などが引き金となるアレルギー性、圧迫や発汗、ストレスや疲労などが引き金となる非アレルギー性があり、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬やステロイド外用などの薬による治療が中心となっています。

蕁麻疹が出たり消えたりと再発を繰り返すこともありますが、数時間で治まることがほとんどで、大事には至らないことが多いです。

ただ、アレルギー性の場合、発熱・腹痛・嘔吐・痙攣など重篤な状態に陥ることもあるので、注意が必要となります。

それに対して、帯状疱疹は、水疱瘡を発症したことのある方なら誰でも発症する可能性のある病気で、水疱瘡の原因にもなった水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となって引き起こされます。

水疱瘡が治ったあとも身体の神経節に隠れ、免疫力が低下したりストレスが溜まったりしたときに原因ウイルスが悪さをするんですね。

特徴としては、身体の左右どちらかに痛みやかゆみを伴う赤い発疹ができます。

３～４週間ほど症状が続き、抗ウイルス薬や鎮痛剤などで治療にあたることになりますが、治ったあとも後遺症として帯状疱疹後神経痛が残る場合も。

さて、蕁麻疹と帯状疱疹の違いですが、まずは発疹の様子です。

蕁麻疹も帯状疱疹もともに赤い発疹が出ますが、帯状疱疹は水泡性の発疹で、見た目は水ぶくれのように見えます。

また、発疹のできる場所も特徴的で、帯状疱疹は身体の左右どちらか半身に出ます。

さらに、一番の違いといっていいのが「痛み」です。

蕁麻疹もまれに痛みを感じるときはありますが、帯状疱疹までの強い痛みは出現しません。

帯状疱疹を発症している最中ももちろんですが、発症前の前兆としてもチクチクとした痛みを感じることもあるほどです。

治療法も簡単に紹介しましたが、痛みに対して鎮痛剤を処方するほど、帯状疱疹に痛みはつきものなんですね。

他には、それぞれの病気の発症期間や後遺症の有無にも違いがあることがわかりますね。

蕁麻疹でもチクチクした痛みを感じることはあるの？

痛みを伴うことが蕁麻疹と帯状疱疹での症状の違いであるとお伝えしましたが、蕁麻疹でもチクチクとした痛みを感じることがあるのでしょうか？

実は、場合によっては、痛みを感じることもあるようです。

蕁麻疹は血管浮腫の一種であることをご説明しましたが、特発性の血管性浮腫や外来物質が要因となった血管性浮腫はかゆみよりも痛みを伴うことがあるとされています。

特に、ストレスや疲労が要因となった蕁麻疹では、C1エステラーゼ阻害因子の低下を引き起こすんですが、これによってチクっとした痛みが出現することもあるようです。

これでは帯状疱疹なのか蕁麻疹なのかわからない！と言われるかもしれませんが、実ははっきりとした違いがあります。

それは、蕁麻疹は長期にわたる症状は比較的見られないということです。

この痛みを伴う蕁麻疹・・・いわゆる血管性浮腫ですが、数十分～数時間もあれば消失します。

長くとも１日経過すれば、皮膚も元通りになります。

その反面、帯状疱疹はチクチクした痛みから始まり、その前駆痛が約１週間ほど続いたあと、発疹が出てかゆみや前駆痛よりも重い痛みが現れ、それが長期間続く傾向にあります。

蕁麻疹の痛みと帯状疱疹の痛みは違うので、その後の皮膚の様子や痛みの強度・期間についても注目しておくことが大切ですね。

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蕁麻疹と帯状疱疹の違いについてお話してまいりました。

どちらにせよ、痛みを感じて心配な場合は、医療機関を受診すると良いでしょう。

特に帯状疱疹はなるべく早く治療を進めることが、後遺症を残さないためにも大切となってきます。

皮膚に発疹ができてきたけど、蕁麻疹なのか帯状疱疹なのかを判断するのに、この記事が参考になると幸いです＾＾