ジャガイモのソラニンを食べてしまったときの症状と対処の仕方は?自宅でもできる?

目安時間:約 5分

皆さん、ジャガイモに「ソラニン」という成分が含まれているのをご存知でしょうか?

ソラニンとは、誤って食べてしまうと食中毒になってしまう危険性の高い天然毒素なんです。

万が一、このソラニンを食べてしまったとき、どのような症状が出て、どのように対処すればいいのでしょうか。

ご説明してまいりたいと思います。

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ジャガイモ ソラニンを 食べてしまったらどうなるの?

昔、船でジャガイモを運んでいる際、船の乗組員がそれらを食し、集団食中毒を起こした事件がありました。

このとき、ジャガイモは「悪魔の植物」と呼ばれるほど危険性の高いものと認知されましたが、実は原因となったのは、ジャガイモの芽や緑色の皮に含まれている「ソラニン」という天然毒素だったんです。

誤ってソラニンを含むジャガイモを食べてしまうと、腹痛や下痢、嘔吐などの食中毒のような症状が現れます。

食べ過ぎてしまうと、最悪の場合死亡してしまうケースも報告されています。

ソラニンを食べてしまわないためにも、芽や緑色の皮の部分をしっかり取り除いてジャガイモを食べるようにしましょう。

小さいジャガイモも甘く見てはいけません。

小さいものほどソラニンがたくさん含まれていることが多いです。

食中毒のような症状を起こさないためにも気をつけてください。

ジャガイモ ソラニンを食べておこる症状は?ひどいときはどうなる?

ジャガイモのソラニンを誤って食べてしまった場合、具体的にどのような症状に陥ってしまうのでしょうか。

実は、少量のソラニンでは中毒症状は現れず、目安として、体重50kgの大人であれば、150~200mgほど摂取すると、症状が顕著に現れます。

ただ、お子さんは10分の1の量でも摂取すると中毒症状に陥るので、目安としてはジャガイモ1つ分を食べるだけで食中毒になる可能性があります。

加えて、ジャガイモ2つ分になると、死に至る可能性も出てきますので、お子さんの場合は大人よりも注意が必要となります。

摂取した後、大体20~数時間で発症し、症状は嘔吐、下痢、頭痛、食欲不振、胃腸の炎症などが主です。

その後2、3時間すると、異常な興奮状態になったり、幻覚、眠気、発熱、痙攣、呼吸困難感、動悸、耳鳴りなどが、7~24時間すると、頭痛などの症状が顕著に現れます。

下痢の症状は数日継続することが多いようですが、24時間経過すると他の症状は落ち着くことが多いです。

重篤な症状の場合は死亡するケースもあり、ただ放置してもいいという病気でもなさそうですね。

ジャガイモ摂取の際には、日頃から気をつけていくべきですね

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ジャガイモ ソラニンを食べてしまった時の対処の仕方は?

万が一ソラニンを摂取してしまい気分不良を起こした場合、なるべく早めに医療機関を受診してください。

胃腸内の洗浄を行い、ソラニンをできるだけ除去する治療を行います。

ソラニンを完全に排除する治療というのは難しいですが、点滴や投薬などで治療をしていくこととなります。

また、気分不良だけでなく嘔吐の症状もある場合は、吐き止めなど飲まないようにしましょう。

吐くことで、少なからず毒素を出すことができます。

そして、食事は出来るだけ摂らず、安静に過ごすこと。

食中毒の症状が重いときは、食事をすることで悪化する可能性もあります。

なるべく食事はせず、しかしながら嘔吐や下痢によって脱水症状に陥ることもあるので、水分はしっかり摂るように心がけてください。


ジャガイモのソラニンによる食中毒症状についてお話してまいりました。

しかし、「ソラニンという天然毒素が含まれているから摂取するのは止めよう」とは思わないでくださいね^^;

ジャガイモを使った美味しい料理はたくさんあります。

調理するときに気をつけてさえいれば、通常通り美味しくいただけます。

丁寧に芽や皮を処理した上で、料理してくださいね。

万が一食べてしまったかもしれないと思う症状が出た時は、迷わず医療機関へ行ってください。

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