りんご病にはどうしてなるの?子供と大人の原因の違いは何?

目安時間:約 6分

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世間ではリンゴ病とよく言われている伝染性紅斑。

4~6年毎に流行が確認されている伝染病で、今年2016年は2011年の小流行以来の当たり年になると予想されています。

感染研の報告によると、2015年度に全国約3000件から報告されたり患の報告は、ここ10年で最高の人数に上ったとか。

これほどの脅威が現れているにもかかわらず、

「リンゴ病は子供の病気だ。大人にはかからない。」と思われがちで、真の危険度があまり知られていないのが現状です。

では、この病気がどんな病気で、子供だけではなく、どのように大人にも影響があるかを検証していきましょう。

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りんご病とは

頬が赤くなる事からリンゴ病の名前で親しまれている伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)。

ウィルス(ヒトパルボウィルスB19)が感染者のくしゃみや咳を介して感染します。

頬が赤くなる一週間ほど前に

・微熱や倦怠感

・鼻水や鼻づまり

・咳

・関節痛や筋肉痛(大人の場合よく見られる)

などの風邪の症状とよく似た症状が出ます。

子供の場合は、頬の両方に蝶型の紅斑が現れて、その後1~4日中に、体幹や四肢(おしり・腕・おなか・太もも等)にギザギザとした形の紅斑が出てくるのが特徴です。

子供が学校や幼稚園に通っている場合、リンゴ病の事を耳にした場合などは要チェックです。

しかし、予防するには手洗いやうがいなど基本的な事しかなく、日頃の免疫力の向上が最も良い対策だと言えます。

また、一度感染すると抗体免疫が出来るので、子供でもいつの間にかかかっていて、症状も軽く済み、何も治療せずに自然と治り、

感染した事に気が付かなかったという例も十分ありえます。

潜伏期間は10日~20日とされていて、その後発症期間が1~2週間あります。

体に紅斑が出る頃(回復期)には感染率も低くなっています。

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りんご病の原因で子供の場合

子供がリンゴ病になる原因は、まだ免疫を持っていないため、集団生活の場(幼稚園や小学校)で感染する確率が最も高いと言われています。

しかし、発疹が出ている頃には感染力が低くなっているので、元気がない場合はともかく紅斑があっても通学出来るとされています。

潜伏期間~発症期間にかけて家では以下のような点に気を付けて療養に努めます。

・かゆみが伴うため、かきむしって皮膚に傷が付かないようにする

・日光の日差しや、汗による皮膚への負担を抑える

・入浴は出来るが、かゆみが増すため熱過ぎないようにサッと入る程度にする

・ストレスが少ない環境を作る

・消化がよく栄養価が高いものを食べさせる

・特に妊娠している人との接触を避ける(次の項で詳しく説明)

子供の年齢別に見てみると、5~9才の子供の感染率が高く、その次に0~4才児となっています。

また1月ごろインフルエンザの流行と同時に広がる場合があり、判断が難しい時があります。

麻疹や風疹などの症状にも似ているので、やはり医師の確かな診断が必要になります。

りんご病の原因の大人の場合

子供の時にかかりやすいというリンゴ病ですが、最近では大人でも感染し、多くの場合、大きなリスクを抱えるとされている対象が妊婦です。

妊婦が感染すると、胎児の組織に水分がたまって「胎児水腫」と呼ばれる症状を招き、最悪の場合は流産や死産の原因になってしまうので、警戒が必要だと言えます。

妊娠3週目~臨月まで長い期間に渡って予防が必要なので、本人の予防はもちろんですが、

パパや上の子供など家族もよく注意して感染の恐れがある時にはなるべく近付かないようにしましょう。

産婦人科の定期検診では伝染性紅斑の抗体を持っているかどうか、血液検査で調べておく事も良い方法です。

妊婦に限らず、大人でも感染する事が確認されているリンゴ病。

大人がかかってしまうと次のような症状が出ます。

・38度以上の高熱が3日以上続く

・めまいや酷い倦怠感

・体のかゆみが我慢出来ないほど続く

・関節や筋肉の痛みで歩けないほどになる

こう見ると、大人のリンゴ病の方が相当辛い事が分かりますね。

しかも、これといった薬がなく、治るまでひと月ほど耐えなければならないのは非常に辛いですね。


今年は流行の当たり年となると予想されている、リンゴ病について見ていきましたが、その症状や危険について詳しく伝える事が出来たでしょうか?

ワクチンや処方薬がないと言っても、比較的重篤化しない感染病という事も覚えておきましょう。

何よりも、免疫力を高めて、感染してもすぐに跳ね飛ばすほどの気合でいるのが、病気を引き寄せない特効薬である事を覚えておきましょう。

正しい理解と、前向きな姿勢で今年の流行をくい止めてしまいましょう!!

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