5年周期で流行るとされる、リンゴ病(伝染性紅斑)。
2015年から早くも流行のニュースを耳にするようになり、今年も警戒を怠る事は出来ません。
子供の病気と思いきや、最近では大人でもかかる事で注目されています。
子供のリンゴ病よりも症状が重く、妊婦がかかった場合は、特に胎児に危険が及ぶため警戒が必要です。
妊娠中で、上の子供がいるご家庭では特に注意を呼び掛けています。
胎児にどのような影響が及ぶのか、それを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、リンゴ病への正しい理解と対策について検証していきましょう。
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妊娠するとリンゴ病に限らず、いろんな伝染病に警戒が必要です。
しかしながら、予防接種などで事前に予防出来るものと異なり、リンゴ病のワクチンは未だ作られていないため、予防の出来ない厄介な伝染病の一つだと言われています。
また、春から夏の時期に流行ってくるために、特に幼稚園や小学校に入ったばかりの上の子供たちから、感染するといったケースがよく見られるようです。
以下の注意点をよく守って、先ずは上の子供からの伝染を最小限に止めましょう。
①学校から帰ったら必ず手洗いと、うがいをさせる。
②学校でリンゴ病が流行っているか常に警戒をする。
③送り迎えで学校に近付く時はマスクを着ける。
④出来れば、御主人か親族に世話を頼む。
⑤疲れないように、ストレスをためないようにして、赤ちゃんを守る事・免疫力を高める事に集中する。
妊娠20週目以降からは危険度が下がってくるので、そこまで来たら、後は胎児の無事出産に向けて、定期検診と健康管理に邁進しましょう。
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妊娠20週目未満でリンゴ病に感染した場合、3割もの確率で胎児に影響が出るとされています。
その理由は、リンゴ病の病原体ヒトパルボウィルスが血液を作る細胞赤芽球(せきがきゅう)にダメージを与えるため。
赤血球が作り出されなくなるため、母親から胎児への赤血球が運ばれず、小さな命はすぐに酸欠状態(胎児貧血)になってしまいます。
その結果、胎児水腫(むくみ)状態が続き、放置するとやがて悪化していき、最悪の場合は胎児が死亡してしまいます。
妊娠20週を超えると、胎児水腫の危険が減少するため、症状が重篤する事は避けられるようですが、感染した場合は完治するまで、気が抜けません。
母親にすでに抗体がある場合は、感染する事も胎児に影響を及ぼす心配もありません。
抗体の有無は血液検査で分かります。
血液中のlg-Gとlg-Mの抗体を調べ、すでに抗体を持っているかどうか、また最近かかったのかどうかも数値で知る事が出来ます。
次回、掛かり付けの医師に尋ねて検査してもらうと、安心または用心出来ますね。
リンゴ病のワクチンはまだ解明されていません。
なので、胎児が伝染してしまった場合はお腹の中にいる間に治療を始めるか、妊娠33週目以降であれば、早期に出産して体外で治療を始める事になります。
ママが感染した事が判明してから、週に1~2回の超音波検査をして、胎児水腫がないかチェックする事が一般的には行われています。
産婦人科での定期健診でも血液検査は行われますが早期発見が治療の要となってきます。
次の点で思い当たるものがあれば、すぐに医師に相談しましょう。
・手や腕、太ももに網目状やレース状の発疹が見られる
・関節が痛くなったり、倦怠感が強い
・頭痛や発熱がある
・浮腫(むくみ)が見られる
・風邪の初期症状のような気がする
・リンゴ病にかかった記憶がない
・まわりでリンゴ病にかかった人がいる
・幼稚園や学校で流行っている
小さい命をつらい目に合わせないためにも、ママの健康管理と周りの人の思いやりがとても大事になってきます。
リンゴ病にかかった妊婦でも、その後元気に出産したケースは多く、感染した妊婦の内で、胎児死亡に至るのはそのうちの10%だけだと言われています。
ですから、心配し過ぎる事が、妊婦にとってマイナスになる事は言うまでもありません。
また、先に挙げた症状ですが、誰でもむくみやすくなり、疲れやすくなります。
確かにリンゴ病は恐ろしいですが、予防と早期発見で快方に向く事が出来る病気と言えます。
過度の不安を抱かずに、医師の定期健診と大らかな気持ちでお腹の赤ちゃんを守ってあげてくださいね。
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