アレルギー性鼻炎で頭痛や肩こり、吐き気などがある場合はどんな薬がいいの?

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アレルギー性鼻炎は、平成26年の段階で患者数が6000000人を超えている病気です。

悩まされている方も多いと思います。

時には、鼻詰まりや鼻水といった鼻の症状だけでおさまらない場合もあります。

アレルギー性鼻炎だけでなく、他にどんな影響があるかをまとめました。

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アレルギー性鼻炎で 頭痛や肩こりも併発するの?

アレルギー性鼻炎と頭痛は全く無関係だと思われるかもしれませんが、実は密接な関連性があるのです。

その関連性は頭部の構造を知ると理解していただけると思いますので、先ずは人の頭部の構造を学んでいきましょう。

脳は頭蓋骨の一番高い場所に収納されていて、体積は頭部全体の約1/3を占めています。

正面から見た顔を三分割すると、脳が収まっている辺りの境目は目(眼窩)と眉間の窪み周辺(副鼻腔の前頭洞や篩骨洞)にあたる事が分かります。

この眼窩と眉間の窪み周辺は脳に非常に近い場所で、アレルギー性鼻炎はその鼻腔内の粘膜組織に炎症を起こす病気です。

脳に近い所で起こった炎症が、頭痛として感じられるという事なのです。

また、鼻呼吸が出来なくなって脳が酸素不足になった場合も、頭痛が引き起こされる場合があります。

肩こりは、アレルギー性鼻炎が悪化して蓄膿症を発症した場合に起こりやすいです。

蓄膿症になってしまうと、鼻の粘膜に炎症を起こし、細菌やウイルスなどを鼻水と一緒に体外に出す力が弱くなってしまって、膿となって鼻の奥の方(副鼻腔)にたまってしいます。

その結果として粘膜が腫れ上がって出口を塞いでしまい、溜まった大量の化膿物が周辺組織を圧迫して肩こりの原因となると言われています。

アレルギー性鼻炎で頭痛や吐き気があることもあるの?

先程言った様に、アレルギー性鼻炎で頭痛を発症する事があります。

頭痛と一口に言っても様々な種類があり、吐き気の副症状がある頭痛もあります。

吐き気が引き起こされるのは、痛みが脳に伝わる際に脳幹内にある嘔吐中枢と呼ばれる個所まで刺激してしまう為と言われています。

アレルギー性鼻炎が原因の頭痛の場合は、アレルギー性鼻炎の症状を緩和させる事で同時に治っていくそうです。

参考までに別の原因で引き起こされている頭痛の治し方も紹介しますので、アレルギー性鼻炎になっているからといってそれが原因だと決め付けないで、これらの原因にも目を向けてみましょう。

・筋肉が緊張して発症する緊張性頭痛

…肩や首を温める

・脳の血管が拡張して発症する片頭痛

…静かで暗い場所で休む、こめかみを押さえたり冷やしたりする、カフェインや糖分を摂取する

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アレルギー性鼻炎で頭痛があるときの薬はどんなもを飲めばいい?

頭痛の原因がアレルギー性鼻炎の場合はアレルギー性鼻炎の治療に専念した方が効率的なので、基本的に頭痛薬より鼻炎薬を服用する事をおすすめします。

<市販薬の一例>

・パブロン鼻炎カプセルSα/大正製薬

・プレコール持続性鼻炎カプセルLX/第一三共ヘルスケア

・アネトンアルメディ鼻炎錠/武田コンシューマーヘルスケア

・アルガード鼻炎ソフトカプセルEX/ロート製薬

全て第2類医薬品なので、ドラッグストアやネット通販で購入出来ます。

即効で症状を抑えたい場合は、第一世代抗ヒスタミン薬と呼ばれるクロルフェニラミンマレイン酸塩などが配合された薬が一番です。

ですが、副作用として眠気が出たり、それの所為で気付かない内に作業効率が低下する事が起こり得ます。

これを避けたいのなら、第一世代に比べて脳に移行しにくい為に眠気が出にくいと言われている第二世代抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン・エピナスチン・セチリジンなど)が配合された薬を選びましょう。

成分をしっかり確かめて、病状や状況に応じた薬を服用する様にしてください。

病院や薬局で薬剤師さんに相談してから決めるのもおすすめです。


アレルギー性鼻炎は、放置してしまうと慢性化する可能性が高い病気です。

出来るだけ早めに、適切な治療を始めましょうね。

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