高齢化社会。
これは以前から言われてきたことですが、毎日のニュースを見ると本当にじわじわと実感が湧いてきます。
身近に、介護問題を抱えている家族も増えてきました。
歩いていても、うろうろしている高齢者を多く見かけますし、高齢者の事故や行方不明のアナウンスも良く流れます。
肺炎は日本での死亡原因でもトップ3に入る病気となっていますが、高齢者の肺炎での死亡率はとんでもなく高いです。
高齢化に伴い、死亡原因の肺炎を高齢者の方が予防する方法、家族の対応について見直してみるのが必要でしょう。
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高齢者がかかる肺炎の原因は、風邪を拗らせたりするだけではありません。
そもそも、肺炎の原因となる細菌やウイルスは、普通にうようよいます。
それが、免疫力が下がったり、嚥下の機能低下により、唾液や胃液が気道に入ってしまったりして肺に菌が入ってしまう事による原因が多いと言われています。
嚥下の機能が下がると、肺炎になってしまう、と言うのは、親の介護の時に知りました。
食事が摂り辛くなってきたとき、真っ先に指摘されました。
高齢になってくると、身の回りを綺麗にすることにも億劫になりがちです。
毎日の身体の清潔を保てなくなることもあります。
家族と住んでいる場合は、家族が気を付ける事も出来ますが、一人暮らしの方は、自分一人なのであまり気にならない方もいらっしゃるようです。
口の中の清潔を保つことが出来ず、寝ている間などに唾液と一緒に細菌を飲み込んでしまうのが原因になります。
また、高齢になってくると入れ歯を使われている方も多いでしょう。
普段の歯磨き以外に入れ歯の手入れも必要なので、更に億劫になってしまいますよね。
元気だと思っていても、持病の悪化や体調の悪い時、寒くなって動きたくないなど、免疫力が下がることもあるでしょう。
身体の中に細菌を入れない為にも、口腔内のケアは十分気を付けたいところです。
これが肺炎の予防につながるという事です。
高齢者でなくても言えることですが、多少の細菌を跳ね除ける、免疫力を高く保つことが、病気にならない最も自分でできる予防と言えます。
しかし、高齢者は、身体機能の衰えを止めることが出来ません。
何時までも綺麗で、元気なお年寄りも多いですが、身体は気力だけではどうにもならないこともあります。
例えば、クラッシックカーを大事に乗るように、自分の身体、家族の身体をいたわる事が大切だと思います。
高齢になってきたら、身体をいたわるためにも免疫力を高める食事にも気を付けて行きましょう。
特に何が良いというより、バランスが大切です。
スーパーに行って、高齢者の方が買い物しているものを見てみると、菓子パンや惣菜、お酒やつまみなどが、かごいっぱいに入っているのを見かけます。
好きな物、手軽な物、一人暮らしの方なら買った方が安いと思うこともあるでしょう。
最近は、腸内環境を整える事で免疫力を高めよう、としきりに言われています。
そのためには、野菜をたくさん食べることを心掛けてください。
難しく考えると億劫になってしまいますので、繊維質の多い根菜類が良いですね。
例えば、水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維が両方摂れるのが、ごぼうやサツマイモです。
海藻類のぬるぬるも良いので、乾燥わかめなどを手軽にスープに足したりしましょう。
また、なめこも良いそうですよ。
果物や緑黄色野菜のビタミンCにより、免疫力を上げる事も出来ます。
キウイやりんご、野菜ならパプリカやブロッコリーなど。
よく言われているヨーグルトも毎日摂りましょう。
調理の仕方も、嚥下の機能低下に気を配って、とろみのあるものや柔らかくしたもの、シチューなどにしてみましょう。
それ程でもない方は、たくさん食べられる温野菜などにしてみても良いかもしれませんね。
家族が一緒に住んでいる場合は、調子の悪い時は食事にも気を付けてあげましょう。
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まず、自分は大丈夫、と過信しない事だと思います。
周りの方や、家族に良く自分を見ていてもらうようにお願いしましょう。
1人になってしまうと発見が遅れることもあります。
筆者も入院するほど辛かったとき、自分は動けず、病院へ行く事も出来なかったので、そのまま寝込んでしまうと発見が遅れてしまい対処が遅くなってしまいます。
肺炎の菌を発見するまでに時間がかかるため、出された薬がヒットするまでの時間がかかってしまいます。
頑固に話を聞かなかったり、家族の意見を聞かない方もいらっしゃいますが、結局迷惑をかけて面倒見てもらうことになるので、見てくれる方の事も考えてください。
自分に出来る限りの努力をして、日頃から予防をして下さい。
子供から肺炎の菌がうつることが多いらしいので、子供と接触した時は特に手洗いうがいをしましょう。
好きな物ばかり食べるのではなく、身体の事を考えた食事をしましょう。
持病がある方も、出来る限り体力を落とさない為にも、散歩をしたりして体力を付けましょう。
近所の方や、家族ともよくお話してコミュニケーションを取り、調子の悪い時のサインに気が付いてもらうようにしましょう。
予防接種もありますので、かかりつけ医にも相談しながら、受ける事も考えるのも良いかもしれませんね。
一年中肺炎になる可能性はあります。
気温が寒くなり、風邪やインフルエンザが原因になることもありますが、普段の免疫力を高めて出来る予防をして下さいね。
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