肺炎と風邪の見分け方は検査すればすぐに診断できるの?どんな検査でどうなったら肺炎なの?

目安時間:約 6分

風邪を引いていたけど長引いてしまって、病院を受診すると実は肺炎だった!といった経験のある方は少なくないはず。

風邪と肺炎の明確な違いってあるのでしょうか。

見分け方がわかれば治療も変わってきますよね。

今回は、肺炎と風邪の見わけ方について詳しく見てまいりましょう!

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肺炎と風邪の見分け方は?

肺炎と風邪はどのようにして見分ければいいのでしょうか。

まずは症状の違いから見てまいりましょう!

風邪の症状は、主にくしゃみ、鼻水、せき、痰、咽頭痛、37度台の微熱がよく見られます。

多くは上気道での炎症によって引き起こされるもの。

原因は、8、9割はウィルスによるものです。

肺炎の症状は、主に悪寒、だるさや全身倦怠感、呼吸困難感、息切れ、黄色や緑、鉄さび色をした痰が出て、38度以上の高熱が出ることが多いようです。

肺胞での炎症が引き金となり、肺炎球菌などさまざまな要因が考えられています。

肺炎と風邪を見極めるには、ポイントがあります。

まず、咳や熱などの重い症状が5日以上にわたって継続していること。

風邪であれば、はじめは重い症状だとしても、2、3日で軽快し、軽い症状が長く続くこともあるでしょう。

しかし肺炎では、呼吸困難や高熱が長きにわたって続きます。

次に、鼻に関する症状が現れていないのに、呼吸困難感がするということ。

先程症状の違いについて説明しましたが、風邪とは違って肺炎には鼻水の症状はあまり見られません。

鼻が詰まっていれば呼吸困難を感じることもあるでしょうが、鼻づまりもないのに呼吸困難を感じるなんておかしいですよね。

この鼻づまりなどがないのに呼吸困難を感じるときは、肺炎を疑ってもいいと考えられています。

この2つのポイントに注目して、肺炎なのか風邪なのかを見極めてみましょう。

肺炎であればなるべく早く治療を受けることが望ましいと言えます。

呼吸困難など体調の変化を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。

風邪なのか肺炎なのか検査

肺炎を疑って病院へ来てみました。

肺炎であると診断するために、具体的にどんな検査を施行すれば発覚するのでしょうか。

私たち一般市民もそうですが、ドクターであっても、症状や身体の所見を見るだけでは、風邪なのか肺炎なのかを見極めるのは難しいと言えるでしょう。

そこで、診断するのによく用いられる検査方法として、レントゲンが挙げられています。

胸部のレントゲンの陰影から肺炎を判断するのですね。

ただ、レントゲンだけで判断するのも難しいケースがあります。

レントゲンでは、現在の症状の他に、昔の肺炎や結核などの痕も残っている場合があるからです。

他に、喫煙の影響で肺炎かどうか確認するのが難しい場合や、肺だけでなく骨・血管・心臓・乳房などの部位も広範囲に確認できるため、レントゲンにはさまざまな情報が集約されているからです。

レントゲンで肺炎かどうかをまず確認し、判断するのが難しい場合、または肺炎は確定だが重症度を確認する場合に、次に採血をとることがあります。

その他の方法として、尿検査を用いている病院もあります。

入院ではなく外来での治療を進める場合、検尿で原因菌を調べて、適切な薬を選択していくという流れなんですね。

総合病院で入院となれば、さらに詳細なデータが必要となるので、痰を取って検査し、原因菌を突き止めることもあります。

ご自身で風邪か肺炎かわからないときや肺炎が疑わしいとき医療機関を受診すると、これらのような検査を用いて肺炎を判断します。

この診断によって、適切な治療ができるので、医療機関を受診すると安心できますね。

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肺炎かどうか検査すればすぐに診断できるの?

検査方法についてご説明しましたが、どういった検査結果が出れば肺炎であると診断されるのでしょうか。

胸部レントゲンの場合、レントゲン写真から肺にかかった陰影を見ます。

陰影があるかないかで肺炎を判断し、さらに陰影の広さによって症状の軽い・重いが判断できます。

採血では、CRPの値から判断します。

CRPとは、C-reactive protein、いわゆるC反応性蛋白といって、タンパク質の一種ですが、肺炎球菌と結合して出現するため、この値が高いと、肺など体内で炎症反応や組織破壊が認められているということが言えます。

正常な方なら0.3 mg/dl以下ですが、軽い炎症が認められると0.4〜0.9mg/dl、中程度・中程度以上の炎症が認められると1.0~15.0mg/dl、重篤な状態が認められると15.0〜20.0 mg/dlと推移していきます。

これらの検査結果をもって、肺炎であると診断されるのです。


いかがでしたか?

まず風邪か肺炎かセルフチェックしてみて、少しでも肺炎の疑いがある場合は、すぐに病院へ行くようにしましょう。

生活面では、喫煙などの要因で肺炎にかかる方も多いようですが、ストレスが引き金になることもあるようです。

自分は喫煙していないから大丈夫と過信しすぎず、ストレスもためないようにしてくださいね。

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