脳梗塞と小脳梗塞の違いは?治療の仕方や後遺症にも違いはあるの?

目安時間:約 7分

皆さん、脳梗塞という病気はご存知の方が多いと思いますが、小脳梗塞という病気もあるということはご存知でしょうか。

「聞いたことある!」と言う方も多いと思います。

そして、「脳梗塞よりも症状が小さい病気」だと思い込んでる方が多いのでは?

私もそう思っていました(笑)が、実は違うんです!!

今回は、脳梗塞と小脳梗塞の違いについて、ご説明してまいりましょう。

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脳梗塞と小脳梗塞の違いは?

脳梗塞とは、脳の血管が詰まり、脳の組織に血液が循環されず、組織が壊死してしまう病気です。

主な症状としては、頭痛や吐き気、嘔吐やめまいに始まり、身体の左右どちらかの手足にしびれや麻痺を感じて思うように動かせなかったり、顔面の左右どちらかにも同様に麻痺を感じて呂律が回らなかったり、脳の組織が壊死していることから物忘れが生じたりといったものがあります。

では、小脳梗塞とはどういった症状があるのでしょうか。

まずは小脳の役割についてご説明しますね。

小脳では、運動機能や身体のバランス機能など、さまざまな動きを司る役割を担っています。

そんな小脳で組織が壊死しまったらどうなってしまうのでしょうか。

特徴的な症状としては、手足、口、目などの動きが円滑に行えなくなるということです。

つまりは、立てなくなったり座位ですら維持できなかったり、まっすぐ歩いているつもりでも左右どちらかに寄りながら歩いていたりといった状態ですね。

また、頭痛や吐き気、嘔吐、ふらつき、平衡感覚の消失、呂律が回らなくなるといった症状も見られます。

脳梗塞と共通しているのは、頭痛や吐き気、嘔吐やめまい、呂律が回らなくなることですね。

脳梗塞と小脳梗塞の違いは、麻痺やしびれを感じるかどうかという点が大きいでしょう。

脳梗塞は麻痺やしびれを感じるために手足が動かせないことがあるようですが、小脳梗塞は麻痺やしびれといった感覚はなく、小脳の機能が停止してしまうために手足が動かしづらいといった報告があがっています。

脳の病気は一刻を争います。

何か異変を感じたときは、できるだけ早急に病院へ行きましょう。

脳梗塞で小脳の場合の治療の方法は?

脳梗塞、小脳梗塞ともに治療方針としては、手術がメインとなるでしょう。

陳旧性となると、経過観察などの保存的治療をする場合もあります。

どちらにせよ、入院して全身管理を行うことが多いようです。

重要な治療として、リハビリが考えられると思います。

リハビリもれっきとした治療で大変重要です。

脳梗塞のリハビリは、入院後数日経ってから寝たままで始めます。

寝たままなので、ほとんどは理学療法士さんなどに介添えしてもらいながら進めて行きます。

それからリハビリ病院等へ転院し、その後1~3週間で起き上がったり歩いたりといったリハビリがスタートします。

しびれや麻痺があるためできないことも多く大変な思いをするでしょう。

しかし、この時期のリハビリは本当に大切で、リハビリ病院を退院したとしても、その運動が維持できるよう、続けてリハビリ通院等していくことがすすめられています。

では、小脳梗塞のリハビリはどのように進めていくのでしょうか。

小脳梗塞の症状は、先ほどもご説明した通り、麻痺やしびれの症状はありません。

しかしながら運動を司る機能が破たんしかかっているため、早期のリハビリが望ましいと言われています。

弱った体幹をサポートするために、腹巻を巻いてリハビリを行います。

寝転んだ状態から始めて、あぐらをかく、四つん這いになる、膝立ちをする、端座位の姿勢をとるなど、難易度の低いものから徐々に体勢を変えていきます。

特徴的なのは、リハビリの際に鏡を見ながら行うということです。

目で見て、自身の体幹、手足の位置や動き、姿勢を確認しながら行っていくためです。

小脳梗塞は、何度も言いますが、麻痺やしびれがないのに手足に障害があるということが何とももどかしいと感じます。

身体のコントロールがうまくできず、リハビリを行うにも辛い思いをするかもしれません。

ただ諦めずに自身のペースで、そしてリハビリ専門医や理学療法士の方と相談しながら進めて行ってくださいね。

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脳梗塞で小脳の場合に多い後遺症は

脳梗塞や小脳梗塞の後遺症にはどんな症状があるのでしょうか。

脳梗塞での後遺症の多くは、身体に麻痺が残るということです。

それとは逆に、小脳梗塞では症状にもあったように、麻痺やしびれが残るといった後遺症は多くは見られません。

しかし、麻痺はなくとも、脳梗塞と同じように、歩行障害やめまい、呂律が回らないといったような後遺症が残ることがあります。

また、小脳梗塞に見られる後遺症で多い症状が、言語障害だと言われています。

小脳は、バランス感覚や、手足や他の運動器を司る部位ですが、口の運動も衰えていまうのです。

思うように口が動かせないために、上手く発音できなかったり呂律が回らなかったりして、言葉が上手に発せられないということが多いようです。

食事をするのも困難な方もいると言われています。

したがって、歩行や手足の動きのリハビリだけでなく、口などの他の運動器でのリハビリも必要になってくるということが言えるでしょう。


脳梗塞と小脳梗塞の違いについてお話してきました。

脳は場所によってさまざまな役割があり、脳梗塞を伴うことで歩行障害や言語障害などのさまざまな障害が起きます。

何か異変を感じたときは、なるべく早く病院へ行き、適切な治療を受けましょう。

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