ヘルパンギーナと手足口病を同時になってしまったらどうしたらいい?

目安時間:約 6分

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同時にどちらにもかかることがあるのか?

ヘルパンギーナと手足口病が併発する事をご存知でしたか?

どちらもコクサッキーウイルスというウィルスが原因して発症しますが、ヘルパンギーナはこのウィルスの「A群」、手足口病では「A16」「A6」「エンテロウイルス71」

が主に原因すると言われています。

また、症状も若干違い熱の出方や、水泡や腫れの出る場所また痛みの種類も異なると言われています。

どちらにも共通する症状と合わせて、ここではその対処方法を検証していきます。

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ヘルパンギーナと手足口病を同時になってしまったら

では症状別に二つの病気を比較していきましょう。

■発熱

代表的な症状の一つで、どちらも発熱します。

ヘルパンギーナは38~40度の高熱が出る場合が多く、手足口病は比較的低い発熱のため症状が出ても元気に遊んでいる子供が多いと言われています。

医師の指導の下で必要であれば解熱剤を与えますが、通常は1~3日で自然に熱が下がると言われています。

身体を休めてあげる事・水分補給をする事に努めます。

■口内炎・水泡

ヘルパンギーナは喉の奥に水泡が出来やすいと言われていますが、手足口病では腕や足、お尻や舌など目の付きやすい場所に水泡や炎症が見られると言われています。

また、ヘルパンギーナの口内炎は痛みを伴う事が多く、手足口病の場合は何も感じないか痒みを伴う事があるとされています。

水泡は4~7日くらいで自然に治るため、掻きむしらない様に注意して見てあげなければなりません。

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■脱水症状

どちらも水分不足から脱水症状になりやすくなります。

特に喉に痛みがある場合、唾を飲み込むのも痛いくらいに炎症が進む事があるので、熱いものや塩分を含んだものを避け、飲みやすいものを少しずつ与えるようにしましょう。

また、以下のような時には脱水症状を起こしている事があるので、必要であれば迷わずに病院に連れていきましょう。

①元気がなく、ボーっとして呼んでも応えない

②おしっこが出ていないまたは、濃い黄色

③口や肌が乾燥している

④泣いても涙が出ない

⑤指の爪を5秒押して離してから色が戻るまでに2秒以上かかる

⑥目がくぼんで見える

⑦嘔吐や下痢が続いている

■嘔吐・下痢

手足口病ではエンテロウイルスと呼ばれるウィルスが腸内を荒らすため、時に下痢や嘔吐といった症状を出す場合があります。

症状が快方に向かっている場合は引き続き様子を見ますが、症状が続く場合は脱水症状や脳炎など重い合併症を併発している事があるので、気になる時には医師に指示を仰ぎましょう。

■元気がない

元気がなくグッタリしている・寝てばかりいるなどの場合には、脱水症状を疑いましょう。

発熱や口内炎の痛みで元気がない場合には様子を見ながら先ずはゆっくりと体を休ませてあげるようにします。

手足口病では微熱が出るほどで元気にはしゃぐ子供も多くいます。

様子を見ながら静かな環境作りを心掛けてあげましょう。

■食欲がない

特に口腔内の痛みが原因して食欲が落ちる場合が多く見られます。

ビタミン類を中心におかゆやスープを与えるようにして、体力の回復を助けてあげましょう。

嘔吐や下痢が見られる時は無理に食べさせず、水1L、塩3g、砂糖40gを混ぜた経口補水液を与えるようにします。

口腔内の炎症がきれいに治るまでには数週間かかる事を覚えておきましょう。

■大人に移る

ヘルパンギーナも手足口病もどちらも大人に感染します。

そして多くの場合、大人は子供より重症化しやすい事を覚えておきましょう。

介護に当たっては以下の点に気を付け2次感染を防ぎましょう。

①手をこまめに洗う。うがいをする。

②オムツ替えは特に要注意!使い捨ての手袋を使いましょう。

③出来る時は身体を休めて、免疫力を高めましょう。


ヘルパンギーナと手足口病は併発する事もあれば、続いてかかる場合もあります。

しばらく経っても快方に向かわない場合には、他の病気を併発している場合も大いにあります。

特に子供が小さく、症状が説明出来ない場合には、大人の観察が大いに必要になってきます。

ここで取り上げたような点を参考にして、必要に応じて医師に指導を仰ぎましょう。

何よりも、明るい雰囲気作りを心掛けてストレスをためないようにしましょう。

最後に、免疫力を高める最もよい方法は良い睡眠です。

お大事にしてあげてください。

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