じゃがいもで腹痛が起きるのは生を食べたから?その時の対処の仕方は?

目安時間:約 6分

じゃがいもは調理に気を付けなければなりません。

特に小さい子供や免疫力の低いお年寄りでは、致命的な事に繋がる可能性もあるとすれば、これは必ず覚えておきたいポイントです。

今回は、じゃがいもの毒性に注目して検証していきます。

間違って食べてしまった時の処置や、症状についても見ていきます。

また、調理のポイントもあげていますので、ぜひ参考にしてください。

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じゃがいもで腹痛がおこるの?

■じゃがいもの毒性①「ソラニン」

じゃがいもの芽や皮の部分に含まれ、毒性があります。

しかし、毒性の多く含まれている皮や芽の部分をえぐって取り除けば、安全に食べる事が出来ます。

ただ、以下のような場面では調理や芋の種類に十分注意しましょう。

・皮のまま食べたい場合

・緑色になっている場合

・家庭菜園で芋が地面から出て陽に当たって育った場合

上記の場合では、先ずは、芽が出ていない・緑色ではない・きちんと保存されたじゃがいもを選びます。

その上で、180度以上の揚げ油か、オーブンで調理されたものであれば、皮ごと食べても大丈夫でしょう。

■じゃがいもの毒性②「チャコニン」

ソラニンと同様の天然毒素「アルカイド」の一部です。

じゃがいもの皮や芽の部分に多く存在するため、上記と同じく、調理の際には皮を剥くか、キレイに洗って高温度で調理する必要があります。

じゃがいもの毒は、腹痛はもちろん、吐き気・嘔吐・めまい・頭痛・下痢・発熱など、非常につらい症状を引き起こします。

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ジャガイモが生だと腹痛になるの?

では、じゃがいもは過熱しなければならないのかと言いますと、実は調理をきちんとすれば生でだって食べられます。

しかし、リスクが大きい子供やアレルギーがある場合では、生で食べるのは止めておきましょう。

腹痛を起こす原因は上記の毒性の高い「ソラニン」や「チャコニン」に加えて、じゃがいもに土がついていれば、「ウェルシュ菌」という、また厄介な菌が腹痛の原因となってしまいます。

この菌は、土に存在して通常は75度の高温度でも生息し続ける非常に強い菌です。

また、一旦お腹に入ったウェルシュ菌は、出ていくまで1~2日かかり腹痛が続くと言われています。

生で食べるには、新しいじゃがいもをよほどしっかり洗って、皮を剥いてから使わなければならない事は分かりますね。

ぜひ以下の点を覚えておきましょう。

このような状況では直ぐに食べるのを止めて、腹痛や呼吸困難など症状が出た場合は、病院に行きましょう。

・じゃがいもが苦い

・舌がしびれた感じになる

・口の中に違和感

じゃがいもで腹痛になったときの対処の仕方は?

では、じゃがいもを食べて異変を感じた場合どのような点に注意出来るのでしょうか?

ここでは、状況別に見ていきます。

■軽度

口の中に違和感がある程度で、腹痛もなく他の症状も見られない場合では、引き続き様子を見ましょう。

また、きちんと調理されたじゃがいもでも、残り物が長い間冷蔵庫に置いてあると美味しくなくなりますので、出来れば次の日には食べ切るようにしましょう。

■中度

上記にあげたような、腹痛・吐き気・下痢を始めひどい食中毒症状になった場合です。

この場合は、子供であれば直ぐに病院に行く事をおすすめします。

子供が毒性の高いじゃがいもを2口以上食べると、死亡する危険があると言われています。

大人では、毒性には悩まされますが、しばらく腹痛をしたら回復する事が見られています。

■重度

めまいや呼吸困難など重度の症状が出たら直ぐに病院に行きましょう。

日本でも、学校の菜園でじゃがいもを皮ごと調理して食べた生徒が何十人も病院に運ばれたというケースが聞かれています。

特に、家庭菜園は土の中にあるはずの芋が、気が付かずに表面に出ている間に陽に当たって毒性が生成されたというケースが多く注意が必要です。


こうしてみていくと、じゃがいもが嫌いになってしまいそうですが、じゃがいもはきちんと調理・保存されていれば数ヶ月室温で保存出来る万能野菜です。

ですから、調理の際にじゃがいもが目を出していないか、色が変わっていないかなどきちんとチェックしておきましょう。

また、「ソラニン」「チャコニン」など毒性は水に弱いという特性も持っています。

ですから、水にしばらく浸してから調理する事も忘れないようにしましょう。

じゃがいもを、美味しく食べてください。

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