日本人の死因第3位の脳梗塞。
中でも小脳梗塞は若い人にも増えてきている怖い病気です。
実は小脳梗塞と脳梗塞とでは、後遺症の内容が違うのを知っていましたか?
脳梗塞も小脳梗塞も後遺症が残ると生活が困難になるものですが、どんな特徴があるのでしょうか。
小脳梗塞の後遺症について調べました。
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脳梗塞は動脈硬化が引き起こされ、脳の血管が詰まってしまうことで脳に必要な血液や酸素、栄養が供給されなくなってしまい脳が壊死してしまう病気です。
小脳梗塞の場合は小脳の血管が詰まってしまい引き起こされます。
動脈硬化の原因は高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病などがありますが、頭部のケガなどで直接脳に損傷を受けて血栓が出来てしまった場合にも
小脳梗塞にかかることがあると言われています。
小脳というのは手足や口などの運動や、体のバランスを主に司っている部分です。
自転車の乗り方などは、しばらく乗っていなくても、体が覚えているなんてことが多いですね。
このような運動を記憶しておく能力を持っているのも小脳です。
その小脳が損傷を起こすと呂律が回らない、ふらつく、思うように手足が動かせない、体が傾く、細かい作業ができないなどの障害が起こります。
痛みや苦痛として体に起こる変化には頭痛やめまい、吐き気などがあります。
脳梗塞の場合はそれに加えて麻痺やしびれが起こることがあるのですが、小脳梗塞の場合は麻痺は起こりません。
ここが症状の大きな違いで、麻痺が起こらないために脳梗塞ではないと思い、病院に行くのが遅れて小脳梗塞を見落としてしまうこともあります。
基本的に壊死してしまった脳の部分は、機能を完璧に取り戻すことは少なく、後遺症が残ってしまうことが多くあります。
食事、歩行、排せつなどの、生活に送るためのリハビリは、リハビリ回復病棟などで行われ、リハビリを通してある程度までは回復することがあるそうです。
脳の中でも小脳は体のバランスを保ったり、手足を動かすことを司っているので、手足の運動機能が低くなってしまい、通常の歩行が困難になるということもあります。
歩行障害のリハビリは作業療法と理学療法の2種類の方法で、筋肉を動かしやすくするための運動を行ったり、
補助具を使った動作訓練を行いながら徐々に運動機能の回復を目指していきます。
大きな病気にかかると、介助する家族も何かと不安なことが多いかと思いますが、作業療法では自宅で生活するために、
出来るだけ本人が生活しやすい環境を作るための指導なども行ってくれます。
たとえば、転倒を予防するために室内はどうしたらいいのか、こんな用具があるという紹介、介助するときにはこんなことに気を付けるなどのアドバイスです。
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小脳梗塞の後遺症で多いと言われているのが、言語障害です。
言葉が上手く出てこない、上手く発音できない、呂律が回らないという症状のことです。
小脳は口の動きを司っている部分でもあるので、このような症状が引き起こされるのです。
言語障害のリハビリは言語聴覚療法というアプローチがとられ、言語聴覚士という専門の医療スタッフがリハビリにあたることが多いようです。
口の役割を思い浮かべると、話すことはもちろんですが、食べ物を口に入れて咀嚼し、飲み込むという食べることも大きな機能の一つですね。
口の機能が低下すると、言語のみならず、食べることが困難になることもあります。
言語聴覚士はそういった食事に関するリハビリに関してもサポートしてくれます。
なかなか、今まで自由に話をして食事を摂ることが出来ていた人が、ある日突然それが出来なくなるというのは想像を絶するストレスや苦痛があるということが推測できます。
そうしたコミュニケーションの機能上の問題は特にですが、お医者さんや医療スタッフに頼るだけでなく、家族や身の周りの親しい人物が優しく声を掛け、
サポートが回復を目指す上で大切なことの一つとも言えるでしょう。
余談になりますが、人気ロックバンドのミスターチルドレンのボーカル桜井さんも、32歳の時に小脳梗塞を患っています。
最近では若い方にも多くなってきた小脳梗塞。
後遺症を知り、周囲の人がサポートしながら回復に向けて進んでいきたいものですね。
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