帯状疱疹 お風呂に入っていいの

帯状疱疹に罹っている場合、お風呂に入っても問題ないのでしょうか。

家族も入るお風呂ですので、気になりますよね。

水ぶくれがあるのに、入れるのでしょうか？

シャワーだけの方が良いのか、それとも入らない方が良いのか。

入った方が良いという意見もあるようですので、詳しく見ていきましょう。

帯状疱疹の時にお風呂に入っていいの？

帯状疱疹ではお風呂に入るほうが良いとされているようです。

むしろお風呂に入ることにはメリットがいくつかあります。

痛みの程度は人により異なりますが、酷い人では服が擦れるだけでも激痛が走ります。

お風呂に入って患部を温め血行を良くすることで痛みが緩和されます。

また、体温を高めることで、免疫力が向上します。

血管が拡張し、血流が良くなるため、重要な免疫細胞である白血球が集まりやすくなります。

そのためお風呂に入ると帯状疱疹の治癒が早くなる可能性があります。

また、患部を清潔に保つことも治療する上で大切なことです。

帯状疱疹では、抗ウィルス薬の塗り薬や痛み止め・痒み止めの塗り薬を患部に塗りますが、患部が汚れていると十分な効果が得られません。

入浴時は患部をきれいにするため石鹸できれいにしましょう。

ただし洗うときは、あまり力強く洗うことはお勧めできません。

水疱が潰れてしまうと、細菌が侵入しやすくなり、さらなる感染を起こしてしまう恐れがあります。

帯状疱疹でお風呂に入ってうつるの？

お風呂に入ることで帯状疱疹が他の人にうつる心配はどうでしょうか。

帯状疱疹の水ぶくれが潰れてジュクジュクしている患部に触れると接触感染の恐れがあります。

ですが、帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウィルスは普段は神経節に潜み、自らの免疫力が低下したときに発症します。

ほとんどの日本人は子供の頃に抗体を獲得しているため、帯状疱疹として他人にうつることは非常に稀なことです。

よほど気になるようでしたら、入浴は家族の最後にしたり、お湯を変えるなどしても良いかもしれません。

ただし、水疱瘡に罹ったことのない子供には、帯状疱疹ではなく水疱瘡として発症してしまいますので注意しましょう。

また、妊婦さんが帯状疱疹に罹ってしまうと胎児に影響が及んでしまうことがあるため気を付けた方が良いでしょう。

帯状疱疹でお風呂に入ってしみる？

帯状疱疹でもお風呂に入って「しみる」場合と「しみない」場合があります。

水がかかって傷が「しみる」原因は水と体液の濃度差に由来します。

2つの液体に濃度差があると「浸透圧」が生じます。

浸透圧は溶質の濃度の低い液体から濃度の高い液体へ水分が移動する圧力です。

体の表面に傷や炎症があると水の入り口ができてしまっているため、浸透圧による水分の移動が起き痛みとなります。

よって発疹ができて、水疱が潰れていない場合はお風呂に入ってもしみることはありません。

大小問わず水疱が潰れ、ただれている場合はしみてしまいます。

体を洗うときに石鹸を使用すると、しみたときの痛みが強くなってしまいます。

ただれている場合は、石鹸を使わずにお湯で洗い流すだけのほうが良さそうです。

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帯状疱疹の時はお風呂に入ることは良いことの方が多いようです。

ウィルスが他人にうつることは非常に少ないですが、子供や妊婦さんのいるご家庭では注意しましょう。