帯状疱疹とは、水疱瘡と同じウイルスが原因で引き起こされる神経の病気です。
よく皮膚の病気と思われがちですが、ウィルスが皮膚の下にある神経を攻撃する病気となっています。
ちまたでは「帯状疱疹になると死ぬ」などの物騒なうわさがあるようですが、本当なのでしょうか。
この記事では、その帯状疱疹についての噂を検証していきたいと思います。
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体の左右どちらか一方に、水ぶくれを伴う赤い帯状の発疹が出来るのが帯状疱疹の特徴です。
その帯状疱疹が、全身に出来たら死んでしまうという言い伝えが、日本やヨーロッパにはあるそうです。
これは迷信で、仮に全身に出来たとしても死ぬという事はないのですが、帯状疱疹の痛みは死ぬほどだというイメージを持っている方もいます。
帯状疱疹の発疹はピリピリとした鋭い痛みを伴い、それが死ぬほどの痛みと表現されるのは過言ではないらしいのです。
患者さんの中には、触っただけで痛くて仕方ないという方や痛みでノイローゼになってしまう方が実際にいるそうです。
また、帯状疱疹は免疫力が低下した時に起こりやすいので、他の重い病気と一緒に出てくることもあります。
これらが迷信の元になってしまったと考えられています。
先ほど言った様に、帯状疱疹で死ぬ事は滅多にありません。
しかし、体の抵抗力や免疫力が極端に低下した状態になってしまうと、ウィルスが神経だけに留まらなくなってしまいます。
血液を介してウィルスが広がり、 全身に帯状疱疹の発疹が出来る事もあります。
その様な病状の方は脳炎や髄膜炎といった病気を発症しやすく、そこまでになってしまうと命の危険も出てきます。
また、死ぬまではいかなくても、患者さんの中には長期にわたって続く痛みに悩まされる方がまれにいます。
この症状は帯状疱疹後神経痛と呼ばれるもので、この状態になってしまうと治療はとても難しくなってしまいます。
そうなると抵抗力や免疫力が低下した状態が続いてしまうので、命にかかわる病気になりやすくなってしまいます。
そうならないためにも早めの治療が必要となります。
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帯状疱疹は軽度のものなら自然治癒の可能性も高い病気ですが、重症化すると入院が必要になる場合もあります。
それは、下記の様な症状が出た場合です。
・多くの神経皮膚分節にまたがって発疹が一面に出来てしまい、その一つ一つが大きく、黒ずんだ水ぶくれ(水ぶくれ)になってしまった場合
・水ぶくれの周りに赤みがなく、水ぶくれ瘡様の発疹が全身に出ている場合
この様な症状が出てしまった時は、入院して抗ウイルス薬の点滴をうって安静にするという治療が必要になってきます。
また、帯状疱疹の合併症の疑いがある場合にも入院が必要です。
<合併症の例>
・ほほや下あごから肩にかけての帯状疱疹の場合
→症状が出ている側の顔面神経麻痺、内耳障害(めまい、耳鳴りなど)、味覚障害
治療法:ステロイドの全身投与
・尾てい骨の上の部分(仙骨部)の帯状疱疹の場合
→膀胱直腸障害(排泄にかかわる障害、膀胱にオシッコが溜まっているにも関わらず外に出すことができないなど)
治療法:抗ウイルス薬の投与や留置用バルーンカテーテル
この記事で、帯状疱疹の恐ろしさが分かってもらえたと思います。
重症化させない為にも、気になる症状が出たら直ぐに病院を受診する様にしてくださいね。
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