皆さんはアデノウィルスをご存知でしょうか?
アデノウィルスとは、お子さんがよくかかる疾患の原因ウィルスで、代表的なのがプール熱ですが、胃腸炎や肺炎などにも影響があると言われているほど種類の多いウィルスなんです。
感染力が強く、治ったと思っても再発してしまうこともよくあると言われているので注意が必要なアデノウィルスですが、今回はぶり返したアデノウィルスについて詳しくお話していきましょう。
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アデノウィルスにかかったときの症状は、疾患によってさまざまですが、主には高熱が続くことです。
他には、上気道炎や気管支炎、肺炎、扁桃腺、プール熱、角結膜炎、胃腸炎などです。
1~2週間の間に熱の上がり下がり、他の症状が良くなったり悪くなったりを何度か往復します。
また、やっと回復したと思って幼稚園へ登園しても、またウィルスをもらってぶり返すこともしばしば。
何故かと言うと、アデノウィルスは非常に感染力が強い上、潜伏期間も1週間前後と長く、例え回復しても発症から約2週間は二次感染可能期間に当てはまるからです。
したがって、発症から2週間は自宅で安静している方が良いと言えるでしょう。
アデノウィルスで特に気をつけたいところは、重症化しやすいという点です。
重症化してしまうと、肺炎や脳症などの命に関わる合併症を引き起こしかねませんので注意が必要となります。
高熱が続いたりそれに伴って痙攣を起こしたり、嘔吐を繰り返し脱水症状となったり、呼吸障害があったりする場合は、速やかに病院へ行きましょう。
こういった症状があるのに対処が遅れると重症化につながってしまいます。
水分補給をこまめに行い、喉越しの良くて、消化の良い食事を摂取するようにする等、自宅でのケアが必須となります。
家族内で協力して看病をしていってくださいね。
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もしアデノウィルスに感染し肺炎になったとき、入院の必要はあるのでしょうか?
実は、入院の適応になる場合もあります。
乳幼児は免疫力が低いため、後遺症を残しかねない重篤な状態に陥る場合があるからです。
アデノウィルスの肺炎にかかったときに危険な合併症として、髄膜炎、脳炎、心筋炎といったものがあげられますが、どれも命に関わる病気です。
一命はとりとめたとしても後遺症が残ることもあると言われているので心配ですよね。
このようなときは経過観察入院をして治療を行います。
ただ、お子さんの状態や医師の判断で入院を決めますので、必ずしも入院して治療しなければいけないということではありません。
しっかりと医師と相談し、お子さんのようすを見て、どのように治療していくかを決めてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
ただのアデノウィルス、ただのプール熱・・・と油断してはいけません。
重症化のサインを見逃さず、適切な治療が行えるようにしっかりお子さんを看てあげてくださいね。
お子さんのようすを看ていると不安や心配が増すと思いますが、医療機関へ行き医師の話をきちんと傾聴してくださいね。
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