皆さんはヘルパンギーナという病気をご存知でしょうか?
この病気は、主に夏頃に流行る夏風邪の一種で、6歳以下のお子さんがかかりやすいと言われており、発熱や口内の発疹を伴うものです。
このヘルパンギーナの発疹について、今回は詳しくみてまいりましょう。
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まず、ヘルパンギーナの症状から説明してまいりましょう。
原因となるウイルスは、エンテロウイルス族のコクサッキーA型であると言われており、はじめに38度以上の高熱が2、3日続き、その後口内炎が発生します。
特にのどちんこなどのどの周りに水泡ができるため、のどの痛みが強く食事もままならないことがあると言われています。
個人差はありますが、症状が現れてからおよそ1週間ほどで病状は落ち着き、湿疹も引いてくると言われているようです。
しかしながら、湿疹が落ち着き症状がないと言っても、その後数週間から1ヶ月ほどは体内からウイルスを発している状態であると言われているため、他人へ感染させてしまうこともあるようです。
例え湿疹が消えていたとしても、ヘルパンギーナは感染力が強いため、他人に移さないよう対策が必要だと言えますね。
ヘルパンギーナの湿疹は水泡性で、口内、特にのどの周りに数個、お子さんによっては数十個とたくさんできます。
高熱のあとに喉に湿疹ができるんですね。
このようにのどに炎症を起こしているため、よだれが増え、嘔吐してしまうお子さんもいるようです。
ヘルパンギーナにかかったお子さんが不機嫌になりやすいのは、のどの湿疹による痛みがあるからかもしれませんね。
また、のどの周りに湿疹が出るということは、水や食べ物などの飲み込みがしづらい状態であるとも言えます。
食事がほとんど摂れなくなってしまうお子さんも時にはいます。
食事についての工夫も必要になってくるかもしれませんね。
のどの痛みがある時の食事についてはこちらで書いています。
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ヘルパンギーナだと診断された、もしくはそうだと思っていたとしても、まれに違う病気であることがあります。
見分け方としては、全身に湿疹が出た場合。
この場合は違う病気かもしれないので、注意してみていきましょう。
疑うべき病気としては2つ。
まず1つ目に、手足口病。
口内の発疹だけでなく、手足、顔面、全身に発疹が出ることがあります。
こちらも発熱を伴いますが、ヘルパンギーナまで高熱ではなく、38度より低いことが多いです。
ヘルパンギーナと同じく夏風邪によく分類され似た症状なので、発疹のできる場所や熱で区別しておきましょう。
次に2つ目、突発性発疹。
症状としては、40度近い高熱が出て、それから全身に湿疹ができます。
ヘルパンギーナと非常によく似た症状ではありますが、こちらも湿疹のできる場所を注意して観察して判断する必要があります。
詳しい症状を見てみると、高熱が落ち着いてきたくらいの時期にまずおなかや背中など身体のやわらかい部分に湿疹が出ます。
そのあと顔や胸に出てくるようです。
全身と言っても、手足には出にくいようで、この発疹はかゆみをあまり感じません。
発疹の痕も残らず、2、3日経過すると目立たなくなることが多いようです。
また、突発性発疹にかかっているとき、比較的元気なことも特徴的です。
ヘルパンギーナのときのように不機嫌なことも少なく、食事も普段通りにできるお子さんも多いようです。
ただ、高熱のため熱性痙攣を起こすお子さんもいるので注意して看病してあげましょう。
ヘルパンギーナの特徴としては、高熱のあとに口内に発疹ができることです。
発熱後の手足や顔、おなかや背中など全身に発疹が出るときは手足口病、高熱後の全身の発疹は突発性発疹ということを念頭に置き、熱が出ている時点ではまだどの病気であるかわからない場合があるということも理解しておくといいかもしれませんね。
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