季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。
風邪を引かれる方も多いですが、咳がひどく症状が悪化したとき、気管支喘息にまで発展してしまうことがあるのでしょうか。
今回は風邪から気管支喘息になるのか、なったときの症状などをお伝えできればと思います。
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ズバリ結論から言いますと、風邪から気管支喘息になることもあります!!
例えば、風邪を引いて発熱が伴った場合、解熱したあとに咳の症状が残存していることがありますよね。
このとき、咳止めや風邪薬でもなかなか咳が治まらなかったり夜間就寝中に咳いたりする場合は、特に気をつけてください。
風邪から気管支炎になる方の多くは「急性気管支炎」といって、風邪の症状が治まったあとに気道で炎症が起きることが原因で発症します。
炎症はやがて気管や気管支へと拡大し、咳や痰の症状がひどくなるといった症状が特徴的です。
一度気管支喘息になると、その後も気管支が過剰に敏感になってしまい、アレルゲンに対する治療や予防を日常的に行っていかなければならないことになります。
たかが風邪だと思わず、気管支喘息にならないためにも、治療にあたっていくことが必要となりますね。
では、どのような症状が出たら気管支喘息のおそれがあるのでしょうか。
注意したい症状についてご紹介していきます。
まず、体質もあるかと思いますが、春や梅雨、秋などの季節の変わり目に風邪にかかりやすい方。
風邪になるとその分気管支喘息にかかる可能性も高くなります。
風邪を引かないよう、季節の変わり目は十分予防しましょう。
次に、日中は特につらい症状に襲われないけど、夜間寝るときや夜明け頃に激しい咳が出て十分な睡眠がとれない場合。
風邪が落ち着いた頃の夜間の咳には要注意です。
また、睡眠不足は免疫力の低下を招き、治りを遅くしてしまいますので、咳が出ないような工夫をしたいところ。
他にも、冷気に触れたとき、急に運動したとき、排気ガスやタバコの煙が近くにあるときなどの場面で咳が出始めると、それは気管支喘息に一歩近づいているのかもしれません。
ここで気になるのは、風邪と気管支喘息との違いです。
どういった違いがあるのでしょうか。
風邪の症状と比較した気管支喘息の特徴を見ていきましょう。
一つ目に、発熱や頭痛といった風邪の症状は、通常見られないこと。
二つ目に、効能が違うため、風邪薬では効果が見られないということ。
三つ目に、風邪の症状が落ち着いても、咳の症状だけは残っていること。
四つ目に、風邪の咳は1日の間で昼夜問わずいつでも出る可能性がありますが、気管支喘息の咳は夜間やアレルゲンに反応したときなど決まったときに出始めるということ。
五つ目に、会話をする際、いつもよりも多く息継ぎをするということ。
六つ目に、風邪の咳と気管支喘息の咳・痰に違いが見られるということ。
風邪の咳は「ゼーゼー・ゴロゴロ」と、気管支喘息の咳は「ピューピュー・ヒューヒュー」という音が鳴ります。
痰で言うと、風邪は黄色く、気管支喘息は頻度は少ないが出たものを見ると透明色であることが多いようです。
七つ目に、前かがみの状態になると、一時的ではありますが呼吸しやすくなり、楽な姿勢を保つことができること。
これらのように気管支喘息は風邪とは違う特徴を持っていますので、風邪のあとこれらの症状が出たら「もしかして・・・」と疑って病院に行ってみるのもいいかもしれませんね。
体質により個人差はあると思いますので、参考程度にしてみてください★
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風邪から気管支喘息になってしまったとき、薬はどれを飲むのが良いのでしょうか。
前項でもチラッとお話しましたが、気管支喘息に対して今まで飲んでいた風邪薬はあまり効果的ではありません。
症状は似ていても、薬の効能が全く違うからです。
風邪薬は、抗ヒスタミン薬、沈咳薬、交感神経興奮薬、気管支拡張薬、生薬などといったものがありますが、これらは喉の痛みや腫れ、咳を抑制する主な風邪薬です。
一方、気管支喘息の薬は、気管を広げて呼吸を楽にする効果のある「β2刺激」、アレルゲンを抑制し発作を鎮めてくれる効果のある「抗IgE抗体」、長期的に見て吸入などする際に用いる「抗炎症薬の吸入ステロイド」、アレルゲンを抑制し気道を広げてくれる効果のある「ロイコトリエン受容体拮抗薬」、気道を広げてくれる上に炎症まで抑制してくれる効果のある「テオフィリン徐放製剤」などの薬で対応していくことになります。
風邪薬のように、ただただ症状を抑制するというよりは、気管支喘息の薬は、咳などの症状の原因と戦っていく薬を使用するというイメージですね。
他にも、予防に効果的であると言われている麦門冬湯(ばくもんとうどう)、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)といった漢方薬もあります。
ご自身の症状・体質に合ったものを選択して治療を進めてくださいね。
いかがでしたか?
風邪から気管支喘息になることはあり、似ている症状があったとしても、違いは明確であり、服用する薬の内容も全く違うことがわかりました。
風邪が治っても咳がなかなか治らないと感じたときは、医療機関へ行き適切な診断を受け、治療していきましょう。
呼吸しにくい状態が続くのも辛いですし、日常生活に支障が出ると大変です。
呼吸困難に陥ると、死に直結する可能性も少なからずあります。
きちんと治療して治していきましょうね!
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