閉経の前後10年のことを更年期と呼びますが、その間に頭痛や火照りなど原因不明の体調不良になることを更年期障害と言います。
症状や感じ方も人それぞれですが、中にはリウマチと勘違いしてしまうほどの関節痛に悩まされる方もいらっしゃいますね。
そこで、今回は更年期障害と関節痛についてみていきましょう。
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更年期障害による関節痛の原因とは一体何なんでしょうか?
ポイントとなるのは、「女性ホルモン」です。
歳を重ねることによって卵巣機能が低下し、それに伴い「エストロゲン」という卵巣から分泌される女性ホルモンが減少します。
それによって、関節を支えてくれている軟骨、そして筋肉の働きをも低下させ、さらに血行不良も起こしてしまい、関節痛が現れるのです。
また、脂質異常症や血管内皮機能障害も併発してしまい、浮腫や腱鞘炎などで手足がしびれたり痛かったり、こわばりを感じることもあると言われています。
更年期障害で起こるさまざまな体調不良は原因がすべて判明しているわけではなく、不明な点も多くありますが、キーとなっているのは「エストロゲン」という女性ホルモン。
更年期に起こる症状として頭痛がよくあげられていますが、この頭痛の原因もエストロゲンの低下によって自律神経に影響が出ているためではないかと言われています。
それに加えて血行不良も脳への血液の流れが不足してしまい頭痛の引き金となっているのですね。
この女性ホルモンの機能低下は加齢によるものであり、人それぞれではありますが、止めることはできません。
それでも症状を少しでも緩和させたいですよね。
どのようにすれば緩和できるのでしょうか。
更年期の関節痛の症状を少しでも緩和させる対策をご紹介しましょう。
まずは、関節を中心に身体をあたためて新陳代謝を高めてあげましょう。
食生活では、ビタミンB群を豊富に摂取して血行を良くしてあげましょう。
また、ビタミンEはホルモンバランスを調整してくれる働きをします。
頭痛などの他の更年期障害の症状の緩和にもなるので、併せて摂取したいですね。
生活面では、マッサージやお灸、ウォーキングなどの適度な運動をして血行を良くしてあげましょう。
次に、どうしても痛いとか日々の生活がしづらいとかであれば、婦人科を受診してみましょう。
ホルモン療法や漢方など、ご自身に合った治療法・緩和法を見出してくれますし、カウンセリングでお話をすることだけでも気持ちが楽になりますよ。
ご自身の症状、そして身体の状態を見て、それにあわせた治療を行っていってくださいね。
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更年期の時期と重なり閉経後の女性に発症しやすいと言われているリウマチという病気がありますが、更年期による関節痛とリウマチについて何か違いはあるのでしょうか?
リウマチの初期症状として、複数の関節にて、朝手指がこわばったり手足の関節に痛みと腫れを感じたりします。
手の症状より先に足から症状が現れることもしばしばあります。
朝起床し、歩くだけで足の裏が痛いとか腫れぼったいとかがあれば、リウマチの初期症状である可能性があります。
手のこわばりに関しては、朝起きたときが一番強く、時間が経過するにつれて症状は軽くなってきます。
しかし、更年期障害による関節痛であれば、手を握ったり開いたりを繰り返していると治まってきますが、リウマチであればそうしていてもこわばりが1時間以上続くことが多いです。
また、関節が炎症を起こしていることから、疲れやすくだるさを感じて微熱などの風邪の初期症状も起こることがあります。
そして、このリウマチは放置したままでいると関節が変形してしまいかねません。
きちんと病院へ行き整形外科を受診してくださいね。
この関節痛は更年期なのかリウマチなのかわからないという方もいらっしゃると思います。
ただ、どちらにしても痛みが伴い、日常生活もままならなくなると毎日つらいですよね。
更年期だから治らないとか仕方ないとか思って諦めるのではなく、医療機関へ行けば薬などで緩和する方法もあります。
リウマチであれば治療を進めていけますし、痛みを我慢することなく緩和させるためにも病院へ行ってみてくださいね。
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