水疱瘡の合併症で中耳炎になったら熱はどちらが原因?何科にかかればいいの?

目安時間:約 6分

子供が水疱瘡になったので抗生物質で治している段階かもしれません。

そんな時に、耳の不調が重なったり、中耳炎を疑う事も多いかもしれませんね。

特に子供が小さい頃は、鼻が詰まったり、環境や感受性の影響で耳に痛みや違和感が出やすいと言われています。

今回は、そのような場面でどのように対応すれば良いか、また、子供を何科に連れて行くべきか検証していきます。

慌てず正しい処置を知る参考にしてくださいね。

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水疱瘡の合併症かもしれない中耳炎になったらどうしたらいい?

水疱瘡にかかった場合、次のような症状が出ます。

・37℃以上の発熱(1~2日)

・お腹や顔に湿疹または水膨れが出来る(痒みが伴う)

・3週間ほどは水膨れが全身に出、その後カサブタになって剥がれていきます。

合併症としては以下のようなケースがまれに見られます。

肺炎 (1~6人/100人中)・中耳炎(7~9人/100人中)・気管支炎(1~6人/100人中)・脳炎(1人/1000~2000人)

統計からもわかる通り、中耳炎にかかるケースが他より多く見られます。

水疱瘡と中耳炎が同時に出る場合は以下のような症状が出ると言われています。

・耳痛(痛みを表現できない年齢の場合、耳を触られるのを嫌がったり痛そうにします)

・耳漏(耳だれ)中耳が炎症を起こし、鼓膜が破れて膿が出ている場合

・37~38度の発熱が続きます。(水疱瘡だけなら3~4日で治まります)

・難聴(聞こえていない様子が見られます)

いずれにしても合併症は重篤な病気につながりやすいので、早めに主治医に相談しましょう。

水疱瘡の熱なのか中耳炎の方からなのか?

水疱瘡でも中耳炎でも数日発熱が続きます。

ただ、40度以上または、4日以上の発熱は子供の体力をかなり奪ってしまい免疫力を下げてしまいます。

適切な方法で解熱剤を使ってあげましょう。

注意したい点として、40度を超えていない熱の場合は早期に解熱してしまうと、ウィルスをやっつけようと頑張っている白血球の働きを阻止してしまい、症状が長引くことになってしまいます。

水疱瘡で発熱している間は、医師の指示に従って解熱剤を与えるようにしましょう。

合併症でどちらからくる発熱かわからない場合は以下の点に注意して判断する事が出来ます。

■水疱瘡の水疱またはカサブタが体中に出ている場合は、水疱瘡からの発熱(2~4日)

通常発熱は驚くほど高熱にはならないと言われています。

■カサブタになって落ち着いてきていたら、中耳炎からの発熱(4日以上)

40度を超える発熱も見られます。

中耳炎は放っておくと治ってもかかりやすくなるという特徴があります。

普段から耳を塞いだり、呼んでも応えないなどの難聴症状が出ている場合、耳鼻科に行ってみる事が出来るかもしれません。

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中耳炎にもなった子供は何科を受診すればいい?

何科を受診すれば良いかは時期と症状によって違ってきます。

例えば、学校で水疱瘡が流行り始めていることを耳にした場合、子供の症状がかなり初期に発見出来る可能性があります。

この場合、小児科を受診出来るでしょう。

特に、蚊に刺されたような赤い湿疹が顔やお腹に現れ始めた時には医師に診断を仰ぎ、早期処置をしてもらう事で症状を軽減する事が出来ます。

医師は症状に合わせて抗ウィルス剤(水疱症状を軽減する)やヒスタミン剤(痒みを抑える)などが処方される場合があります。

逆に、水疱瘡症状が落ち着いて、中耳炎の症状(鼻詰まり・咳・耳痛)を緩和したい場合にはやはり耳鼻科へ行くのがベストであると言えます。

ただ、水疱瘡は強い感染病です。

特に大人に感染すると重症化しやすいので、そのあたりのマナーを考えて、受付の時に隔離が出来るようであればそうしてもらいましょう。

もちろん両方行って診てもらう事も出来ます。

しんどそうな子供を連れ回すのは可哀想ですが、お医者さんに診察してもらうと安心度が高まりますね。


水疱瘡は0歳~5歳時に最も多く掛かり、大人にも感染する強い伝染病です。

手遅れになったり合併症が出ると、重篤になると言われています。

3歳までに予防接種を受けて、万が一に備えておきましょう。

また、中耳炎は耳痛や鼻詰まりなど必ずサインとなる症状が出て炎症が酷くなってきます。

普段からの観察が発見のポイントになってくると言えますね。

気になったら医師に何でも電話で相談するなり、受診して診てもらいましょう。

元気にすくすく育てて行きましょう!

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