水いぼになる人全体の80%が、10歳未満の児童に見られる皮膚や粘膜のウイルス感染症です。
感染力はそれほど強くないと言われていますが、学校のプールに使うビート板の使い回しの際に、他人の肌と直接触れることで、夏に多く感染する病気となっています。
この水いぼの症状が現れ医療機関を受診した場合、現在の治療法は【ピンセット圧出療法】というもので、患部をピンセットで抜く方法です。
この治療法は正直痛いです。
そこで、最近話題になっている治療法が、このイソジンを使った治療です。
しかし、本当にイソジンは水いぼに効果があるのか?どのように使用したらいいのか?
また、イソジン以外に効果がある市販薬はあるのか?
発症後、プールにはいつから入ることが出来るのか?
その3つに今回は着目してご説明したいと思います。
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イソジンは風邪予防や喉が痛い時に使う、うがい薬としては有名ですね。
それ以外の症状で効くのか、と言われますと、うがい薬以外にも【傷】に有効なイソジン液やイソジン軟膏があるってご存知でしたか?
けれども、そんなイソジンでも水いぼに効く、と言われる根拠は??
と疑問に思われる方もいるかと思いますが、イソジンには、微生物やウイルスを死滅させる効果を発揮する【ポビドンヨード】という成分が配合されています。
この成分が水いぼの治療に効果があるとされています、しかも、ピンセット圧出療法と大きく違うのが、痛みがない、ということです。
治療の痛みから嫌がる子供も多いので、痛みがないこのイソジンでの治療は是非お勧めしたいです。
しかしながら、このイソジンの治療はデメリットもあり、ピンセット圧出療法は患部を根本から抜くので、即効性の高い完治方法に対し、
イソジン治療は、液を患部に塗り徐々に菌を死滅させるという治療法なので、治るまでに1週間程度はかかるとされています。
液を綿球などに含ませたら、患部に蓋をするように1か所1か所丁寧に塗る、これを完治までひたすら繰り返すのです。
(イソジン液を塗り、乾いたら、イソジン軟膏を上から塗ると更に効果的です。)
ちなみに、2,3日すると患部である芯が浮いてくるので、その時点で、ピンセットで取ってしまう、というイソジン治療→ピンセット治療という方法もあります。
これなら、1週間もかかりませんし、いきなりピンセットで取るよりは遥かに痛みはなくなります。
ただし、このイソジンを使った水いぼ治療には1つ注意点があります。
イソジンは刺激も少なく安全性の高い薬と言われていますが、稀に副作用によって、アレルギー反応が起きる場合もあります。
原因は、先程もご紹介しましたイソジンに含まれる成分【ポビドンヨード】でアレルギー名を【ヨードアレルギー】と言います。
患部に塗った後、発疹やかゆみ、かぶれ等を感じたらアレルギー反応になりますので、直ちに治療をやめ、医療機関を受診するようにして下さい。
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ズバリ、漢方薬である【ヨクイニン】という薬です。
市販でも販売していますし、処方されることもあります。
成分は【ハトムギ】です。どこかで聞いたことないですか?
そうなんです!お茶に良く含まれている成分なんですね。
そのため、ヨクイニンじゃなくてもハトムギ茶でも応用することが可能です。
ハトムギは大変栄養価が高く、たんぱく質、カルシウム、鉄、ビタミンB群などが含まれています、つまり肌を綺麗にする効果があるのです。
なので、漢方薬は苦いので、飲みにくければ、ハトムギ茶を代わりに飲むのもありですが、現在では、粉末以外に錠剤も出ているので、飲みにくさに関しては問題ないかと思います。
ただし、イソジンのようにウイルスを死滅させるという根本的な作用はなく、あくまで肌が綺麗になる成分なので、効き目には個人差があります。
効く人はわずか3日で治る人もいるし、効かない人は全く効かない、試さなければわからないことなので、試してみる価値は十分あるかと思います。
治療期間は、上記でご紹介しました、ピンセット、イソジン、ヨクイニンと、各治療法によって、また、同じ治療をしましても、完治までに個人差があるので、
ここで○日です、とはっきり記載することは出来ません。
ちなみに、水いぼが発症した際のプール利用についてですが、感染力が強い病気でないことから、学校保険法施行規則では、登園、登校の停止の必要はないとされています。
なので、発症しても欠席する必要性はなく、プールの利用も可能ではあります。
それに加え、患部がかさぶた状になれば、二次感染の可能性も極めて低いです。
しかし、症状の重さも個人差がありますので、発症したら、医師や保育施設、学校の先生に相談はした方が無難だと思います。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「水いぼ」という肌に出る疾患の処置方法と、発症した際、保育園、幼稚園、学校等への対応方法についてご説明させて頂きました。
イソジンや、ハトムギなど、痛いピンセットを使った治療以外の処置方法のご説明もさせて頂きましたが、
この病気は個々に合う処置方法、完治までの日数は大きく異なるため、まずは医療機関を受診して、医師の指導や判断を聞くのが1番だと思います。
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