水虫は男性がなるイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実は女性の水虫も少なくありません。
誰でもなりえるのです。
本人はとても痒く、周囲の人への配慮も少なからず必要な水虫です。
ご家庭に水虫の人がいると、自分や他の家族にうつってしまわないか気になるかと思います。
水虫は家族にうつるのでしょうか。
また、生活を共にする中で、お風呂や洗濯を工夫する必要はあるのでしょうか。
そんな悩みを抱える方の参考になれば幸いです。
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初めに、水虫の原因について知っておきましょう。
水虫は「白癬菌」という菌が皮膚の一部で繁殖することで起こります。
白癬菌は皮膚のうち、角質層に寄生し人間の髪や爪、角質に含まれるタンパク質である「ケラチン」をエサにして増殖していきます。
白癬菌はカビの一種であり高温多湿の環境を好むことから、水虫は足で多く起こります。
高温多湿の環境を保ち続ければ、足以外の部位でも起こります。
では、水虫はうつるのでしょうか。
白癬菌は、水虫に罹った人の皮膚から剥がれ落ちる角質の中にも生存しています。
この角質を水虫でない人が素足で踏むと、菌が付着します。
菌が付着してから、菌が繁殖しやすい環境を24時間以上保ち続けることで感染を起こします。
特に、足の裏に傷がある場合は感染しやすいといわれています。
もちろんお風呂は素足で入るので、水虫がうつらないか心配ですよね。
白癬菌は、気温26℃以上、湿度70%以上の高温多湿やアルカリ性の環境を好み、これらの環境は菌の繁殖を助けます。
しかし、流水には弱いとされています。
足やその他の部位に菌が付着しても、体を洗ったり湯船を出入りしているうちに流れてしまうのです。
そのため、一緒にお風呂に入っても水虫がうつることはありません。
最も注意が必要なのはバスマットです。
水虫は、蒸れた靴を頻繁に履く人がなりやすいというのは、みなさんもご存知だと思います。
バスマットはお風呂で濡れた足のまま乗りますよね。
白癬菌は高温多湿の場所で繁殖しやすいので、バスマットは白癬菌にとって、絶好の温床です。
水虫の人の足の角質には、白癬菌がいるというのは先述の通りです。
家族に水虫の人がいるのであれば、バスマットを分けた方が良いかもしれません。
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お風呂の場合と同様に、衣類を一緒に洗濯してもうつることはありません。
常に水が動いているような環境では、白癬菌は流れ落ちるため、衣類に付着しません。
この原理であれば水虫の人の靴下も一緒に洗濯しても問題がなさそうですよね。
ただ、水虫の人がはいた靴下をそのまま履くと水虫がうつる可能性はあります。
また、白癬菌は角質に対しては、強く根を張ることができますが、衣類では繊維が柔らかく、強く根を張ることができません。
さらに、白癬菌は熱や乾燥、紫外線に弱いことが知られています。
白癬菌は60℃以上で死滅すると言われており、洗濯後に乾燥機にかける場合は、水虫がうつる可能性は格段に下がります。
乾燥や紫外線にも弱いため、洗濯物を天日干ししても、菌を撃退できるでしょう。
水虫は、バスマットや共用のスリッパなどを介してうつりやすいので、ご家庭に気になるものがあれば、洗濯してみてはいかがでしょうか。
感染すると強い痒みを生じ、時には痛みを伴う水虫ですが、お風呂や洗濯物を介してうつることはありません。
ですが、共用のバスマットやスリッパ、床などは白癬菌を媒介することがあるため、注意が必要です。
気になる方は、掃除や洗濯を怠らないようにしましょう。
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