妊娠中に帯状疱疹になってしまったら?治療はどうすればいいの?

目安時間:約 4分

水疱瘡にかかったことがある人は、どなたでも発症する可能性があると言われている帯状疱疹。

もしも妊娠中に帯状疱疹になってしまったとき、どうすればいいのでしょうか?

おなかの中の赤ちゃんに影響はないか、自分の身体も大丈夫なのか等、色々と不安なことが頭をよぎりますよね。

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妊娠中に帯状疱疹になってしまったらどうなるの?

妊娠中に帯状疱疹を発症してしまったとき、一番に心配になるのは胎児への影響だと思います。

でも、安心してください。

たくさんの方が帯状疱疹にかかっても元気な赤ちゃんを出産していると報告されています。

帯状疱疹そのものは、胎児への影響はほとんどないとされています。

しかしながら、治療のために使用する薬剤に関しては、胎児へ何らかの影響があるかもしれないため、治療方法は限られてしまいます

それに加えて、まれに帯状疱疹が重症化してしまって、肺炎や肝炎などの合併症を伴ったりすることがあるので、要注意です!

また、不安を増幅させてしまいますが、少なからず胎児への影響があるとされている点についてお話します。

妊娠20週未満の場合、1~2%の確率で低出生体重、奇形、自律神経症などを発症した赤ちゃんが生まれると言われています。

妊娠20週~分娩の21日前までの場合、9%の確率で赤ちゃんが帯状疱疹を発症してしまいます。

出産の前後だと、30~50%の確率で赤ちゃんが水疱瘡を発症してしまいます。

出産6日前までだと重症化することはまずありませんが、出産2~5日前に帯状疱疹を発症してしまうと、水疱瘡を発症するだけでなく、肺炎や脳炎の合併症を起こす危険性もあるため、出産の前後は気を付けなければいけませんね。

胎児への影響は少ないといえども、1%でも危険があるとなれば帯状疱疹にかかりたくありませんよね。

特に妊娠初期、出産前後は気をつけておくべきであると言えますね。

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妊娠中の帯状疱疹の治療はどうするの?

帯状疱疹を発症してしまったときは、すぐに皮膚科を受診してください。

主に塗り薬での治療になると思います。

治りが遅く、症状が悪化したときは内服薬での治療を進めていくときもあります。

このとき、必ず妊娠中であることを伝え、産婦人科の先生に相談の上、内服薬の決定をしてください。

帯状疱疹になるとよく処方されるのが、抗ウイルス薬や鎮痛剤ですが、これらは妊娠中服用することができませんので注意してください。

患部に塗る薬だけだと症状が治まらずつらい・・・と感じる方も多いと思います。

そんなときは、おうちでの過ごし方を工夫して、痛みやかゆみを緩和させましょう!

帯状疱疹の患部の水泡に何も触れないようにガーゼなどで覆う、水泡を破らないようにする、患部は優しく丁寧に洗い清潔を保つようにする、アルコールを控える、お風呂でも優しく患部をなでるようにする、十分な睡眠をとる、食生活を見直す、適度な運動をするなど、さまざまな工夫の仕方がありますよ。

また、妊娠前に水疱瘡のワクチンを受けることもおすすめです。

他の方からうつらないよう、特に旦那さんに協力してもらって、ワクチンを受けてもらうことも考えてみてくださいね。


いかがでしたでしょうか。

妊娠中は色々と不安なことが多いと思います。

でもその不安やストレスが疲労や免疫力の低下につながり、帯状疱疹へとつながっていくことも。

あまり気負いせず、妊婦ライフを過ごしてくださいね!

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