ノロウイルスの消毒にハイターやアルコールを使った方がいい?衣類についた場合はどうすればいい?

目安時間:約 10分

感染力が高く、嘔吐や下痢などの症状で猛威を振るうノロウイルス。

もし家族が感染してしまったとき、これ以上の感染を広げないためにも、使用した衣類や食器などの消毒は入念に行いたいところ。

その消毒液って、何を使用すればいいのでしょうか?

ハイター?

アルコール?

さまざまある消毒液の中でも今回はハイターとアルコールについてお話していきましょう!!

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ノロウイルスの消毒にハイターは効果あるの?

ノロウイルスに対する消毒で、ハイターは有効なのでしょうか?

ズバリ、ハイターはかなり使えます!!

ただ、注意したいのは、ハイターはハイターでも市販で売られているものならすべて有効であるというわけではありません^^;

なぜハイターが有効なのかと言うと、ハイターに含まれる次亜塩素酸ナトリウムが消毒に有効だと言われているからです。

したがって、ご自宅にあるハイターでも次亜塩素酸ナトリウムが含まれていなければ、ノロウイルスの消毒には向いていませんので、是非成分表をチェックした上でご使用ください☆

では、ハイターをどのように使えばいいのでしょうか?

ハイターは薄めて使用します。

使用する場面やお使いのハイターによって希釈濃度は変わるので注意しながら、これから紹介する方法を参考にしてくださいね♪

(※これから紹介するハイター内の次亜塩素酸ナトリウム濃度はおよそ5%です。)

希釈するにあたって、ハイター、500mlのペットボトル、水、ビニール手袋などご準備ください。

●ノロウイルス感染者の排便や吐しゃ物が床、衣類、トイレに付着した場合

これは大変です。

床や衣類、トイレがウイルス汚染されてしまい、感染のリスクが格段に高まってしまいます。

こんなときはきっちり消毒しておくべきだと思います^^;

まず、ペットボトルの半分の量くらいお水を入れましょう。

次に、ハイターを10ml入れます。

これは、大体ペットボトルのキャップ2杯分の量です。

最後に、ペットボトル内にお水を満タン入れ、キャップを閉めてペットボトルを振りましょう。

混ぜ合わさったら消毒液の完成です。

これを用いて、ウイルスを拭き取りましょう。

今回の消毒液の次亜塩素酸ナトリウム濃度は約0.1%です。

●調理器具、ドアノブ、衣類など日常的な掃除

ノロウイルスはドアノブや調理器具にも付着していることがあります。

これらを消毒することで、ノロウイルス感染を未然に防ぐことができますね。

感染者が使用したあとはもちろんですが、普段から予防的に消毒しておくと、さまざまな感染症も予防することができると思います^^

まず、先ほどと同じくペットボトルの半分の量くらいお水を入れましょう。

次に、ハイターを2ml入れます。

これは、大体ペットボトルのキャップの半分弱の量です。

最後に、ペットボトル内にお水を満タン入れ、キャップを閉めてペットボトルを振りましょう。

混ぜ合わさったら消毒液の完成です。

こちらの消毒液の次亜塩素酸ナトリウム濃度は約0.02%です。

2つのケースでの消毒液の作り方をご説明しましたが、意外に簡単なことがわかった反面、注意していただきたいポイントもあります。

一つ目、手や指など直接皮膚に触れないようにすること。

次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性の成分のため、直接皮膚に触れるとかぶれたり炎症を起こしたりして荒れてしまうことが多いです。

ノロウイルスを消毒するくらいですから、かなり刺激が強いんですね。

消毒液を作る際はビニール手袋などをお忘れなく^^

二つ目、他の洗剤や薬剤と混合しないこと。

特に、酸性の洗剤と合わせてしまうと、人間に有害であるとされている塩素ガスを生成してしまいます。

また、次亜塩素酸ナトリウムを含む洗剤はにおいもきつく、換気されていないところで使用すると気分不良を訴える方もいます。

そして、万一有害ガスが発生してはいけませんので、ハイターなどを用いる際はきちんと換気を行いましょう。

三つ目、作った消毒液のペットボトルには、「消毒液」だとわかるように印をつけておくこと。

誤って飲んでしまうと大変です。

口にしないよう、消毒液であること、そして使用用途によって濃度も違うので、濃度も控えておきましょう。

四つ目、大量に作り置きしないこと。

次亜塩素酸ナトリウムは希釈することによって、消毒液としての効果がどんどん弱まっていくことが特徴です。

大量に作ったとしても、はじめの1本目はよくても残りの作り置き分を使用するころには、消毒液としての効果は弱く、十分な消毒は行えないと言われています。

なので、作り置きはせずに、消毒をしたいときはその度に作って使用してください。

最後に、消毒液が金属に付着しないようにすること。

次亜塩素酸ナトリウムは、金属を腐食させる効果もあり、もし付着してしまうと腐食や傷めてしまうことがあります。

もし付着してしまったときは、水で洗い落とすかきれいに拭き取るようにして、次亜塩素酸ナトリウムを除去してください。

以上のことに気をつけながら、ハイターの消毒液を用いて、ノロウイルスの感染拡大を防ぎましょう!!

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ノロウイルスの消毒はアルコールでもいいの?

ノロウイルスに対する消毒で、アルコールは有効なのでしょうか?

アルコール消毒と言えば、最もよく聞く消毒であると思いますが、実は、ノロウイルスなどの細菌に対する効果は弱いことが指摘されています。

まず、アルコール消毒の仕組みについてご説明しましょう。

アルコールを使って消毒すると、細菌の細胞膜の脂質を溶かし、タンパク質の構造を壊します。

このことで、細菌の機能を失わせ、感染症にまで至らないようにするんですね。

機能を失わせたあとは、揮発性の高いエタノールの脱水作用が働き、細菌の細胞内部を乾燥させることによって細菌を破壊し、消毒ができる仕組みになっています。

ただ、この消毒方法が有効である細菌は、まず脂質を持っていることがキーとなっており、ノロウイルスはその脂質を持っていません。

逆に、インフルエンザウイルスやRSウイルスなどおよそ8割のウイルスは脂質を持っており、アルコール消毒は有効なんですが、ノロウイルスに対してはあまり効果的ではないと懸念されているんです。

ノロウイルスの他には、ロタウイルス、アデノウイルスなどが脂質を持っていないため、アルコール消毒だけでは感染拡大防止にはあまりつながらないと覚えておきましょう。

ノロウイルスの消毒で衣類についた場合はどうやってするの?

最後に、ノロウイルスの感染源が衣類についたかもしれない・・・というとき、衣類の消毒はどのようにすればいいのでしょうか?

方法としては2つあり、1つは熱湯を使用して消毒したあとに洗濯する方法、もう1つは漂白剤を使用して洗濯する方法です。

まず、熱湯を使用する方法について。

こちらに関して言えば、ノロウイルスは85度以上の熱に弱く、60秒以上その温度にさらされているとウイルスが死滅すると言われていることから効果的であるとされているので用いられる方法です。

ただし、熱湯で煮ることは色落ちにつながりますし、洗濯機でその温度の熱湯を使用すると洗濯機が壊れる可能性も危惧されています。

したがって、桶に85度以上のお湯を入れて浸してから洗濯する方法、もしくは洗濯して洗ったあとにアイロンをかけるか乾燥機にかけるかして、熱風を浴びせて消毒するといった方法が有効であるとされています。

次に、漂白剤を使用する方法について。

こちらも色落ちの関係から、色落ちしても構わない衣類という前提での方法となります。

洗濯機で洗う前に、漂白剤を使って漬け置き洗いしておくんです。

お水10リットルに対して40cc、目安でいうと、キャップ2杯分のハイターを使用します。

漬け置き洗いしたあとに洗濯機で普段通りに回します。

そのあと、乾燥機をかけたりアイロンをしたりすることでさらに効果は得られるといわれています。

気を付けたいポイントとしては、他の洗濯物と一緒に洗わないことです。

特に汚物がついた衣類は別にして洗いましょう。

気になる方は、洗濯機の洗浄も行うとさらに良いと思います。

色物の場合、色落ちが気になるという方も多いでしょう。

漂白剤を使わずに熱湯を用いるか、乾燥機やアイロンを用いるかの方法で洗濯するほうが色落ちの心配はないと思いますが、ノロウイルスに感染したとなれば、色落ちの心配のない衣類を着用しておくのも手だと思いますよ。

面倒ですが、さまざまなことを考えなくてはいけませんね・・・^^;


いかがでしたか?

ノロウイルス感染を広げないためにも、消毒や洗濯に気を付けていかなければいけませんね。

手間はかかるかもしれませんが、ノロウイルスに感染しないよう、以上のことを心掛けていけるよう工夫していってくださいね★

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