生理 筋肉痛

生理は女性に付き物ですが、面倒に思ってしまう事もありますよね。

それに痛みまで加わったら、更に面倒で憂鬱ですよね。

この記事では、痛みのメカニズムと対処法を紹介していきます。

正しい知識を持って、上手く生理と付き合っていきましょう。

生理の時に筋肉痛みたいになることはよくあうことなのか。どうしてそうなるのか

生理中の筋肉痛の様な痛みに、悩まされている方も多いでしょう。

生理中に激しい運動をしたり、普段しない様な姿勢をしていた為に痛くなった、というなら、それは恐らく筋肉痛でしょう。

筋肉痛の対処法としては、運動直後や痛みが激しい場合には冷やして痛みが引いてきた場合には温めるのが、簡単で効果的です。

また、運動後で筋肉が硬くなって血流が悪くなっているのが痛みの原因となっている場合もあります。

その場合は、ストレッチやウォーキングや水泳（水中歩行）で体を軽く解しましょう。

決して無理をせず、ゆっくり時間を掛けて筋肉を伸ばすのを意識してみてください。

さて、筋肉を酷使した覚えが全く無い・生理の度に筋肉痛の様な痛みがあるという場合には、筋肉痛ではない可能性が高いです。

その原因は、子宮を炎症・収縮させる効果のあるプロスタグランジンという生理活性物質です。

(生理活性物質とは、生体に作用する種々の生体反応を制御する化学物質の総称です。)

生理によって子宮内膜を排出する時にプロスタグランジンは活発になり、過剰に分泌されてしまうと痛みを引き起こしやすくなるのです。

その結果、痛む部位によっては筋肉痛の様に感じてしまう事があります。

ですがプロスタグランジンが原因の場合は、筋肉痛ではなく生理痛になります。

これからは、生理痛に関して詳しく説明していきます。

生理の時に足の付け根が痛いのを何とかするには？

生理痛と聞くとお腹や腰が痛くなるイメージだと思いますが、足の付け根が痛くなるという悩みを持って婦人科を受診している人もいます。

その痛みの原因は、冷え・浮腫み・骨盤の緩みが原因と言われています。

生理中は血行不良になりやすく、それに伴って冷え・浮腫みを起こしやすくなります。

また、生理中はホルモンバランスが変化するので、その影響で子宮が大きくなり骨盤が緩みます。

その所為で、足の付け根にある股関節が痛くなったり膝に負担が掛かって痛くなる事があるのだそうです。

骨盤の緩み方や脊椎の傾き方によっては、片側の足だけ痛くなる事もあり得るのだそうです。

これらは正常な生理の反応によるものなので、異常として捉えられる事は無い症状だそうです。

痛みが出ている足の付け根をマッサージしたり温めたりすると、血行が促進されて痛みが緩和される可能性が高いです。

体に負担を掛けない程度の屈伸運動もお勧めです。

骨盤の緩みや脊椎の傾きが気になる方は、整形外科を受診するのも良いでしょう。

これらの方法を試しても症状が緩和しない・生理の度に症状が酷くなる場合は、子宮内膜症が疑われますので速やかに病院へ行きましょう。

生理のときに子宮が筋肉痛みたいになるのは病気なの？

生理痛はあるのが当たり前、と思っている人もいるかもしれません。

確かに、体が冷えやすい人・体の作りなどによって子宮内膜の排出がし辛い人などは、生理痛がある場合が多いです。

ですが、いつもの生理痛だと決め付けていると、大きな病気の兆候を見逃してしまう事になりかねません。

立ち上がれない・歩けない・我慢出来ない程の痛みだったり、生理の度に痛みが増していく様なら、要注意です。

<子宮・卵巣の病気の一例>

・子宮内膜症

子宮内膜やそれに似た組織が子宮内腔以外の部位に発生し、エストロゲンという女性ホルモンの刺激を受けて増殖する疾患です。

・子宮筋腫

子宮筋層内の平滑筋成分から主に発生し、エストロゲンという女性ホルモンの働きによって発育する腫瘍です。

非常に小さな筋腫まで含めると過半数の女性にあると考えられている良性腫瘍ですが、場所や大きさによっては貧血・動悸といった症状が出たり、静脈瘤になる可能性もあります。

・卵巣嚢腫

卵巣に液体成分が溜まって腫れている状態になる疾患です。

殆どが良性だと言われていますが、悪性の場合は癌にまで発展する可能性があります。

これらの病気は不妊症・早産・流産の原因になる事もありますので、気になる事があるなら早急に婦人科を受診してください。

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たかが生理痛、されど生理痛です。

自分の体の事は自分が一番分かっているなどと過信せずに、検診などを利用して時に専門家の話にも耳を傾けてみましょう。