喘息が再発して発作が大人になってから出たときの対応の仕方は?

目安時間:約 5分

「子どもの頃は喘息に悩まされたけど、治って良かったなぁ・・。」と思っている方はいませんか?
喘息は、大人になってから再発する可能性があります!
そうならない為の予防法と、そうなってしまった時の為の対処法を学びましょう。

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喘息が再発するときはどんな時?

喘息は子どもの病気、というイメージを持っている方もいるでしょう。

確かに喘息の患者は子どもが多いですが、大人になってから再発している人は決して少なくありません。

大人になったから関係ないなどとは思わず、知識を身に付ける事が大切です。

先ず知っておきたいのが、喘息の原因が気道の炎症だという事です。

それは、子どもでも大人でも変わりません。

気道とは、鼻から肺までの空気の通り道の事です。

その粘膜が刺激に弱く常に炎症しているというのが、喘息の根本的な原因です。

その状態になってしまうと、健常者には何の問題も無い事にも激しく反応する様になってしまい、発作が起こってしまいます。

<一例>

アレルゲン:ダニ/ハウスダスト/ペット/花粉/食物

アレルゲン以外の原因:運動/煙草/過労/ストレス/感染症/大気汚染/天候・気温の変化/特定の匂い

子どもの頃に喘息を患っていた人は粘膜が弱くなっている場合が多いので、これらが切っ掛けとなって再発してしまうかもしれないのです。

喘息の発作が大人になってからは出るのは小児喘息が治ってないの?

大人の喘息(成人気管支喘息)は、子どもの頃の喘息の延長だと思う方は多いと思います。

その考えは、半分正解で半分間違いです。

何故なら大人になってから再発するケースは、成人気管支喘息全体の3~4%ぐらいにあたります。

つまり言い換えると成人気管支喘息は、大人になってから初めて発症する人の方が多いのです。

子どもの喘息はアレルゲンが切っ掛けとなる事が多いですが、成人気管支喘息は非アトピー型でアレルゲンを特定出来ない事が多いです。

(前の章で説明した、アレルゲン以外の原因の事です。)

症状としては、子どもの喘息でも成人気管支喘息でも、アレルゲンが切っ掛けでも非アトピー型でも、変わりはありません。

主な症状は、突然の咳き込み・喘鳴(呼吸の度に、ゼイゼイ・ヒューヒューといった音がする事。)・呼吸困難の3つです。

それらは治療をすれば数分~数時間で治まりますが、激しい症状が繰り返し起こったり長く続く場合は、命が危険にさらされる事も起こり得ます。

成人気管支喘息は風邪と勘違いしやすく、急に発作に襲われる場合も考えられます。

そうなってしまった時に焦らずに対処する為に、対処法を学んでおきましょう。

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喘息の発作が出たときの対応は?

セルフケアの場合、第一選択薬の吸入ステロイド薬を使用するのが一般的です。

第一選択薬とは、ある疾患に対して最初に投与される治療薬の事です。

有効性が高いとされている薬剤の中で、副作用が少ないものが選ばれる事が多いです。

喘息の第一選択薬である吸入ステロイド薬は、気道の炎症を抑える効果があります。

個人差や症状によって違いはありますが、8割以上の方が吸入ステロイド薬で症状が緩和すると言われています。

吸入後にしっかりとうがいをする事で、口内炎などの副作用もほぼ心配ありません。

薬剤耐性によって効き目が落ちにくい薬なので、長期間使用しやすいという特徴もあります。

また、気道を刺激すると炎症が起きやすくなってしまうので、気道への刺激を防ぐという対処法もあります。

刺激の原因となる花粉・ハウスダスト・ダニなどを避ける為に、こまめに掃除をして室内を清潔に保つ様にしてください。

また、風邪やインフルエンザなどの感染症は喘息を悪化させる可能性があります。

予防接種を受ける・外出時にはマスクを着用する・こまめに手洗いとうがいをするなどを徹底しましょう。

そしてこれは喘息に限った事ではないのですが、喫煙は百害あって一利なしなので、出来るだけ禁煙する様にしましょう。

今は禁煙グッズも沢山ありますし禁煙外来に通うという手もありますから、昔よりは禁煙しやすい筈です。

また、過度なストレスは体に毒なので、趣味に没頭したり睡眠時間を長くしたりして、上手く軽減させたり発散させたりしましょう。


喘息で病院に行かなくても済む様に、子どもの頃に喘息になった人もなっていない人も、予防に励みましょう。

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