カレーで食中毒になるとどんな症状なの?潜伏期間はどれぐらい?冬になることもあるの?

目安時間:約 5分

日本の国民食といえば、カレーですよね。

2日目が特に美味しいと思っている人も多いでしょう。

しかし、その行動が食中毒の原因になるかもしれません。

詳しく見ていきましょう。

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カレーで食中毒になるとどんな症状になるの?

先ずは、食中毒について説明していきます。

食中毒とは、有害物質に汚染された飲食物が原因で、腹痛・下痢・嘔吐などの症状が現れる病気です。

様々な種類の細菌やウイルスなどが原因で起こるので、潜伏期間や回復までの時間が変化します。

《食中毒の主な原因》

●サルモネラ菌・カンピロバクター・病原性大腸菌・腸炎ビブリオ

これらは細菌性食中毒の原因で、細菌が細胞に侵入して症状を引き起こす細胞侵入型です。

●黄色ブドウ球菌・腸管出血性大腸菌

これらも細菌性食中毒の原因で、細菌が産生した毒素が症状を引き起こす毒素産生型です。

●ノロウイルス・サポウイルス・アデノウイルス

これらはウイルス性食中毒の原因です。

●フグ毒・キノコ毒

これらは自然毒中毒の原因です。

●クドア・アニサキス

これらは寄生虫感染の原因です。

クドアはヒラメに寄生し、アニサキスは青魚に寄生します。

カレーで食中毒が発症する原因は、細菌性食中毒(毒素産生型)のウェルシュ菌です。

肉・魚介・野菜などを煮込んだ料理による感染が多く、特に2日目のカレーは要注意です。

ウェルシュ菌による食中毒の場合、腹痛・下痢が主な症状です。

カレーで食中毒になった時の潜伏期間は?

ウェルシュ菌が原因の食中毒の場合、潜伏期間は6~18時間です。

《他の食中毒の潜伏期間》

サルモネラ菌:8~48時間

カンピロバクター:1~7日

病原性大腸菌:4~8日

腸炎ビブリオ:10~24時間

黄色ブドウ球菌:1~2日

ノロウイルス:24~48時間

比べてみると、比較的短いというのが分かると思います。

腹痛や下痢を引き起こしますが症状は軽度である事が多く、回復までの期間も1~2日と短いので、大流行する事は少ないです。

ただ、学校給食のカレーから集団感染した事例は報告されています。

ウェルシュ菌は空気を嫌う細菌です。

煮込み料理を寸胴鍋(大量調理の際に使う細長い鍋)で作ると、鍋底の方の酸素濃度が低くなりウェルシュ菌が好む状態になってしまいます。

調理中はこまめにかき混ぜて、鍋底に空気を送る事を意識しましょう。

調理後は早めに食べ切るのがベストですが、残りを保存する場合は室温で放置せずに冷蔵庫に保存しましょう。

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カレーの食中毒は冬でも起きるの?

夏場は食品が傷みやすいのでカレーを作り置きする時も注意すると思いますが、冬場はどうでしょうか?

「寒いから大丈夫!」などと思っていませんか?

確かに食中毒は冬場より夏場の方が多いですが、油断大敵です。

冬場にウェルシュ菌による食中毒を発症した事例はあります。

冬場でも冷蔵保存を徹底した方が良いでしょう。

おすすめのやり方を紹介します。

先ず、残ったカレーを冷ましましょう。

置いたまま冷めるのを待つのは、中が暖かいままになって菌が繁殖しやすくなるので止めましょう。

水を張った桶や洗面器などに鍋ごと浸けて、かき混ぜながら冷ましましょう。

しっかり冷めたら、冷蔵庫に入れましょう。

鍋のまま入れても、タッパーや皿に移し替えて入れても、どちらでも良いです。

早く食べるに越した事は無いですが、これで3日は持ちます。

冷凍保存しても良いですが、具が美味しくなくなるのでおすすめしません。

どうしても常温保存しか出来ない場合は、再加熱してから保存しましょう。

その際、蓋はしないでください。

蓋をすると湿気が籠るので、菌が繁殖しやすくなってしまいます。

蓋をしないのが気になるという方は、少しずらしておきましょう。


如何でしたか?

カレーに限らず食品は適切な方法で保存して、安心して食べたいですね。

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