溶連菌という病気を知っていますか?
子供を持っている方なら1度や2度は聞いたことがあるかもしれないですね。
子ども達の間で流行しやすい病気なので、お子さんのいる方には特に他人事ではないと思います。
いざという時に、症状や治療法を学びんで理解しておきましょう。
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溶連菌とは正式にはA群β溶血性連鎖球菌と呼ばれている細菌の事ですが、一般的にはその細菌が原因で引き起こされる病気(=溶連菌感染症)の事を指しています。
(この記事でも、病気名として扱っています。)
主な症状は喉の痛み・発熱で、風邪と殆ど区別が付きません。
その後、いちご舌と呼ばれるブツブツの舌になり、細かくて赤い発疹(紅斑)が皮膚に現れてきます。
腹痛・吐き気を伴うもあります。
(指先の皮膚が細かく薄く剥ける事もありますが、これは治る過程なので心配ありません。)
最初に書いた様に子ども達の間で流行しやすい病気なので、兄弟・姉妹がいる場合は感染している可能性があります。
潜伏期間である2~5日程度の間、喉の痛み・発熱などの症状が出てこないかを注意して見てあげてください。
気になる症状があれば、直ぐに病院を受診してください。
溶連菌は感染力が比較的強い病気だと言われているので、感染させない様に注意が必要です。
感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
飛沫感染の場合、手洗い・うがいを徹底する事が予防になります。
マスクの着用も効果的です。
接触感染の場合、同じ食器やストローを使わない・食べ残しや飲み残しを口にしない・同じ皿の料理を食べないなどが予防になります。
発疹に薬を塗ってあげる場合は、ゴム手袋やビニール袋を使用して皮膚に触れない様にしましょう。
溶連菌は、潜伏期間よりも発症してからの方が感染しやすいと言われています。
なので、潜伏期間中のお子さんとの接触があった場合も、お子さんが潜伏期間中の可能性がある場合も、学校や幼稚園を休ませるなどの特別な事は必要ありません。
知らない内に感染している可能性もあるので、兄弟・姉妹に溶連菌の疑いがあるなら、症状が出ていなくても一緒に検査を受けさせましょう。
溶連菌は第三種の感染症という扱いになっており、それは【条件によっては、出席停止の措置が必要と考える疾患】だと学校保健安全法で定められています。
簡単にいうと、医師の許可が出るまでは保育園・幼稚園・学校へは通えないという事です。
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溶連菌の治療には、抗生物質を使用します。
薬によって処方期間に差がありますが、服用から3日程度経っても症状に改善が見られない場合は、合併症の疑いがある為、病院を再受診しましょう。
症状が治まった場合でも、処方された抗生物質は必ず飲み切らせましょう。
途中で抗生物質の服用を途中で止めてしまうのは菌を体内に残す事になり、急性糸球体腎炎・リウマチ熱などの合併症を起こす危険性を高めてしまいます。
抗生物質は、治療の他に予防策としても使用されます。
なので、症状がない兄弟・姉妹にも処方される場合があります。
たとえ発症していなくても感染している場合は体内に菌が存在しているので、医師の指示に従って全てきちんと服用させましょう。
余談ですが、溶連菌の主な症状である咽頭痛がある時にオススメの食事を紹介しておきます。
ゼリー・プリン・ヨーグルト・お粥・うどん・茶わん蒸し・豆腐などが、食べやすいのでオススメです。
喉を刺激しない様に、辛味・酸味・苦味は出来るだけ避けましょう。
また、熱すぎるもの・冷たすぎるものも同様です。
溶連菌には劇症型や人食いバクテリアと呼ばれるタイプもあり、それは数十時間でショック状態を起こして亡くなる事もあります。
気になる症状が出たら、直ぐに病院へ行きましょう。
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