喘息の薬が効かないと発作が起きたときにどうすればいいか?対応の仕方は?

目安時間:約 6分

喘息がどんな病気なのかは、殆どの人が想像出来ると思います。

でも、実際に喘息の人でないとあの苦しさはわからないと思います。

そして、その中で薬や対処法に関する正しい知識を持っている方は多くないと思います。

いざという時に自分や大切な人の命を守る為に、勉強しておきましょう。

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喘息の薬が効かないときはどうしたらいい?

先ずは喘息の説明をします。

喘息とは、気道が常に炎症を起こしていて、健康な人に比べて狭くなって空気が通りにくくなっている状態になる病気です。

炎症が起こっている気道はかなり敏感になっていて、普通なら何ともない埃や塵・ストレスや睡眠不足などのわずかな刺激でも発作※を引き起こしてしまいます。

※激しい咳・嘔吐・肋骨や鎖骨の上が凹む陥没呼吸などが、主な症状です。

発作を起こさない様にする為の気道炎症の治療が、喘息の治療の中心となります。

その喘息の治療で使用される薬で、最も優れているのは吸入ステロイドです。

ステロイドと聞くと、きつい薬なので重い副作用があると思う方もいると思います。

ですが、吸入ステロイドは肺で喘息を鎮めた後すぐに分解されるので、他の組織では副作用が起きないと言われています。

ここまでだと、吸入ステロイドは完璧な薬の様に思いますが、弱点はあります。

絶大な効果はありますが、即効性が無いのです。

効果が出るのに、早くても2・3日を要するそうです。

なので、辛い症状を今すぐ緩和させる事は出来ないのです。

では、どうすれば良いのかという事ですが、即効性のある薬と併用すれば良いのです。

<即効性のある薬の一例>

・気管支拡張剤(β2刺激剤) ・テオフィリン(テオドールなど)

昔から喘息の治療薬として使用されていますし、即効性も効果も十分ですが、副作用に注意する必要があります。

どの薬も一長一短なので、上手く使い分けましょう。

喘息で発作が起きたときに薬が効かないと心配!

「もし薬が効かなかったら・・。」と考えると心配になりますよね。

ですがあまり考え過ぎると、それがストレスになって悪化に繋がりかねません。

いざという時に焦ったり不安にならない為には、先ずは喘息と上手く付き合う事を考えてみましょう。

喘息の原因となり得るアレルゲンや喉に刺激を与える行為を、日常生活から出来るだけ遠ざける様にしましょう。

下記は、その一例です。

・喫煙

他人の煙草の煙を吸ってしまう受動喫煙にも注意しましょう。

・感染症

風邪やインフルエンザなどの感染症は、喘息を悪化させてしまいます。

・飲酒

喉の刺激になって、発作を誘発してしまいます。

・刺激物

飲酒と同様の理由です。

・過度のストレス

体の免疫力や抵抗力を弱らせてしまいます。

・肥満

関連性が最新の研究で示唆されています。

・ダニ

日本人のアレルゲンで最も多いとされているのがダニです。

ダニが増えるのは、高温多湿・餌になるフケやカビがある・産卵出来る場所があるなどの条件が揃った環境なので、布団・絨毯・布製品などに多く生息しています。

なので、埃や湿気を取って清潔にしておくのが重要です。

無理のない範囲で良いので、避ける様に心掛けてみましょう。

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喘息で発作が起きたときの対応はどうしたらいい?

上記の様な事に気を付けていても、喘息の発作を完全に抑えるのは難しいです。

なので、発作の症状を緩和させる方法も知っておきましょう。

・部屋の換気をする

新しい空気に変える事でアレルギー源を取り除きましょう。

・マスクをする

アレルゲンや乾燥から喉を守ってくれます。

・水分補給をする

発作時に呼吸が荒くなると体内から水分が奪われがちになって喉が乾燥するので、少し落ち着いた頃に水や麦茶などを飲みましょう。

・座ってみる

立っていたり横になっていたりするなら、座ってみましょう。

その方が、呼吸が楽な場合が多いです。

乳幼児の場合は抱っこしてあげましょう。

・腹式呼吸をする

発作時は浅い呼吸になりがちなので、症状や気持ちを落ち着かせる為に、鼻からゆっくり息を吸ってお腹に空気を溜めて、口からゆっくり吐き出す様にしましょう。


これらの方法を知っているのと知らないのとでは、とっさの行動に大きな差が出ますので、覚えておいて損はない筈です。

喘息は、死に繋がる事もある病気です。

ですが、きちんとコントロールすれば恐ろしい病気ではないので、この記事で学んだ事を頭の片隅に置いておいてくださると幸いです。

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