小児喘息は一旦治っても再発することがあるの?タバコを家族が吸っていると再発する可能性が高い?

目安時間:約 5分

小児喘息というと、息が苦しくなって激しい咳が出やすくなる子どもが罹る病気という認識で止まっている方が殆どだと思います。

小児喘息は治るのか、治ったあと再発することはあるのかなどの知識も一緒に覚えておきましょう。

この記事では、小児喘息について詳しく説明していきます。

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小児喘息は再発するの?

小児喘息とは、3~5歳が発症数の約90%を占めていると言われている喘息です。

喘息は子供の気道がいつも炎症を起こしている状態で、健康な子供に比べて気道が狭いために空気が通りにくい状態に常にさらされていると考えていいでしょう。

炎症が起こっている気道はかなり敏感になっていて、普通なら何ともない埃や塵・疲労や睡眠不足などのわずかな刺激でも発作※を引き起こしてしまいます。

※激しい咳・嘔吐・呼吸困難などが、主な症状です。

小児喘息の原因は、アレルギーの影響が大きいそうです。

ハウスダスト・花粉などの、生活環境に普通に存在している物質が原因で喘息を発症させる事が多いと言われているので、原因物質を特定して周りから除去する様にしてあげる事が重要です。

小児喘息は、思春期までに自然に良くなる場合が殆どだと言われています。

放置していては治りませんが、適切な治療を行えば、アレルギー体質が改善され小児喘息も完治する場合が多いという事です。

ですが、治りきらずに大人になってから再発する場合もあります。

その場合は小児喘息より原因が特定しにくい事が多いので、どの様な時に発作が出るのか普段から自分を観察する事が大事になります。

小児喘息はタバコの煙で再発することがあるの?

下記は、小児喘息の再発の原因の一例です。

●花粉・ダニ・埃などのアレルゲン

●風邪・インフルエンザなどの感染症

●気温・気圧の変化

●過度のストレス・疲労・睡眠不足

上記以外にも、喉や気道の刺激になるものは全て原因になり得ます。

アルコール・刺激物などがそれにあたりますが、煙草も勿論NGです。

有害物質が含まれている煙草の煙は、喉に悪影響をもたらして炎症を引き起こします。

煙を吸い込むので、気道にまでその影響が及びます。

ただでさえ煙草は、百害あって一利なしと言われていて禁煙・嫌煙志向が高まっています。

喘息に関係なく、吸わない事をおすすめします。

ここからは余談になりますが、原因には意外なものもあります。

それは、白髪染め・パーマ液などの化学物質です。

皮膚や髪の病気なら関連性が分かると思いますが、喉や肺の病気である喘息とはなかなか関連付けられないと思います。

白髪染めやパーマ液には、使用前のパッチテストを促す記述があります。

これは湿疹やかぶれが起きないか確認する為と思っている方も多いでしょうが、それだけではなく化学物質でアレルギー反応を起こさないかの確認でもあるのです。

アレルギー反応が起こっても殆どが軽い症状で済みますが、喘息・呼吸困難・アナフィラキシーショックなどの重い症状が出る場合もあります。

そんな状況に見舞われない為に、たかがパッチテストと思わず必ず実行してくださいね。

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喘息はタバコを吸う家族がいると再発する可能性は高いの?

先程も言いましたが、煙草は再発の原因の1つです。

なので、喫煙者が傍に居ると再発のリスクは高まっていると考えるべきです。

「自分は吸わないから大丈夫!」と思った方は大間違いです。

煙草の悪影響は、吸っている本人より煙を吸っている周りの人の方が大きいのです。

その原因は、煙草の構造にあります。

煙草の口を付ける部分はフィルターと呼ばれていて、煙をろ過して味をまろやかにする働きをしています。

そのろ過の工程で有害物質であるタールやニコチンが減らされるのですが、煙草の火を付ける部分(巻紙の先)にはその様な働きがありません。

なので煙草の先から出る煙は、喫煙者が吸う煙より有害物質の量が多いのです。

そんな煙を、喉が炎症している時や疲労・睡眠不足で免疫力が落ちている時などに吸い込めば、喘息が再発するのも頷けると思います。

先程も書きましたが、煙草は百害あって一利なしです。

もし家族に喫煙者が居るなら、禁煙をすすめてあげてください。


喘息は子どもだけの病気ではありません。

「大人になったからもう他人事だ。」などと思わない様にしましょう。

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