喘息は完治するって大人の場合も?その方法は?再発の危険性は?

目安時間:約 6分

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気管の細い小児にはよくかかるのは小児喘息ですが、成長するにつれて、気管も太くなり、完治するケースが多い小児喘息。

そして、小児のうちにならなければ大人になったらなることはないと勘違いしてる人もいませんか?

喘息は大人でもなります。

しかも、小児喘息と違い、1度発症すると一時的に発作が治まることはあっても、再発を繰り返す、つまりほぼ完治はしない病気となってしまうのです。

今回は、そんな大人が喘息になった場合、本当に完治する方法はないのか?

発症した際の治療方法は?予防策は?

の大きく分けて3つのことについてご紹介させて頂きたいと思います。

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喘息は完治するのか【大人の場合】

小児喘息の完治はおよそ5割~7割と高い確率で完治すると言われていますが、大人になってから喘息が発症した場合、完治の確率は1割と大変低い数値となっています。

正直、完治をさせる、というよりは症状を緩和させたり再発防止を心がけることの方が大切になってしまうかもしれません。

この数値の低さの原因は個々に違えど、大きな原因であげられるとすれば、大気汚染(これは子供でも吸ってしまいますが)と、タバコ、強いストレスです。

このストレス社会の今の世の中でストレスが原因で発症、再発をしてしまうというのには、納得がいく気がします。

また、小児喘息の原因で多いダニや動物アレルギーでも小児ほどではないですが、4割程の確率で大人も喘息の原因になることがあります。

喘息の主な症状は「咳」です、風邪でも咳は出ることはありますよね?

喘息と医師や患者本人が判断しくいのは、風邪から喘息に移行することも多いのです。

どんな病気にも言えることですが喘息も、早期発見、早期治療が完治、再発のリスクの確立を下げてくれます。

風邪ひいて、他の症状は治ったのに、咳だけ続いている、ということがあった場合は、呼吸器科など専門医に相談してみて下さい。

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喘息の完治する方法

まず、アレルギー性の喘息だった場合はその原因となっているアレルゲンを除去する、という治療を行います。

それ以外の喘息の場合は、【ステロイド薬】という、内服薬を使用しての治療となります。

しかし、内服のステロイド薬の長期にわたる服用は、糖尿病・胃潰瘍・骨粗しょう症・高血圧・肥満などの副作用が出てしまうリスクがある

発作が出てしまったとき、それが治まるまでの短期間の使用をお勧めします。

では、発作が治まっている間は、治療をしなくていいのか、と言うとそうではなくて今度は、【吸入ステロイド】という、口から吸入し、気管を広げる薬を使用します。

こちらは内服タイプのステロイド薬とは異なり、副作用もほぼ出ないと言われていますし、発作が出にくくするための予防対策にもなります。

したがって良くなったからといって自己判断で吸入をやめるとまた、再発リスクが高まってしまうので、医師が処方し続ける限りは使用を中止しないで下さい。

また、上記に副作用はほぼ出ないと記載しましたが医師の指示通りに吸入した場合の話で、症状が酷くなったからといって自己判断で多く吸入をすれば喉に違和感が生じたり、

喉のかすれや、咽頭カンジタ症を引き起こすこともあるので、処方通りでよくならない場合はその都度、医師に相談してみて下さい。

喘息が完治しても再発することもある

大人の喘息の完治は1割程度ですが、勿論1割ということは完治するケースはあります。

しかし、完治したからといって再発はしない、そんなことはありません。

再発をしない為にも日ごろから、再発をしない為の身体のコントロールをします。

①ピークフローモニタリング

これは「ピークフローメーター」という専用の器具を使用して毎日の朝、晩の気流速度をノートなどに記載していくというものです。

やり方は至って簡単でリラックスした状態で思いっきり息を吸い込み吐き出すという、ただそれだけです。

ピークフローの各自の基準計算方法がありますので、やってみるのも良いでしょう。

数値が高い(気道が太く発作が出にくい状態)状態であっても、その日の気候や体調によって急激に数値が低くなることもあります。

自分でこうして毎日管理することで、発作が出る可能性がある日も把握しやすくなりますし、予防策としては的確です。

②タバコ、過労、ストレスは禁物

特にタバコは気管に大ダメージを与えるので、治したくなければ、やめなければ?とはっきり言えてしまうくらい良くないです。

また、免疫を下げる過労やストレスも再発のリスクを高めますので日ごろから注意して生活するようにして下さい。


いかがでしたでしょうか。

今回は、大人の喘息について、治療法、予防策を中心にご説明させて頂きました。

喘息は命に関わる病気、とはあまり耳にしませんが実は重症化し、咳が酷くなると呼吸困難を招き死亡したというケースもあるんです。

言い方は変ですが、呼吸器系の主流の病気とも言える喘息。

けれど、たかが喘息、と侮ってはいけません。

重症化を防ぐためにも、日常生活に気をつけ、毎日の生活を送るようにして下さい。

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