子供の耳の掃除のときに出血しまったら?病院は行った方がいい?

目安時間:約 5分

小さいお子さんのいる家庭では、耳掃除をしてあげるという場面もあると思います。

自分が子どもの時にしてもらったのを、覚えている方もいるでしょう。

もしかしたら簡単にしていた様に感じているかもしれませんが、気を付ける事は沢山あります。

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幼児の耳の掃除のときに気を付けることは?

耳垢とは、耳の中の古くなって剥がれた皮膚・埃・皮膚からの分泌液などから出来ている黄色っぽい老廃物です。

(赤ちゃんの耳掃除で黒っぽい耳垢が出てくる事がありますが、それは羊水が耳の中でそのまま耳垢になったもので異常ではないので、ご安心ください。)

耳垢には、乾型と呼ばれる乾いたタイプと湿型と呼ばれる湿ったタイプの2種類があります。

それは遺伝によって決まると考えられていて、日本人の7割から8割は乾型だと言われています。

なので耳掃除といえば、乾型に適している耳かきを思い浮かべる方も多いでしょう。

ですが、子どもの耳掃除で何より大切なのは、耳の中を傷付けない様にする事です。

固い耳かきよりも、柔らかい綿棒を選んであげましょう。

綿棒にオイルを付けて軽く擦ってあげると、乾型でも痛みを感じにくいそうです。

綿棒を入れる深さは1cm程度、耳掃除の回数は月に1回程度が、推奨されている場合が多いです。

綿棒を奥まで入れたり、毎日の様に耳掃除をしてしまうと、耳の中を傷付けてしまいかねないので注意しましょう。

子どもが動いてしまっては意味が無くなるので、寝ている時にしたり落ち着かせる歌や音楽を聞かせたり、工夫してみましょう。

耳の掃除で出血してしまったら?

どんなに気を付けていても、耳を傷付けて出血させてしまう事は十分考えられます。

そんな時は、慌てずに冷静に対処してください。

傷口が深い・出血が止まらない・ひどく痛がるなどの場合には耳鼻科を受診するべきですが、小さな傷の場合は次の様な対処法で様子を見ましょう。

①綿棒を押し当てて出血を止める。

②出血が止まったら、傷口に綿棒で消毒液を付ける。

その後はかさぶたが出来てくるので、無理に剥がさずに自然に剥がれるまで触らない様にしましょう。

この間、耳掃除は控えてくださいね。

実は、耳垢は取らなくても良いとも言われています。

人間の耳の構造上、話す・食事をするなどの日常動作で、自然と耳垢が外に出てくる様になっているのです。

また、耳垢は耳を保護してくれているものでもあります。

埃・汚れなどから鼓膜を保護したり、外から入ってくるウイルスから抗菌性で外耳を保護したり、単なる汚れではないのです。

なので、子どもが嫌がったり上手く出来ないなどの場合には、無理にしなくても良いのです。

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耳の掃除だけで病院に行ってもいい?

先程、耳垢は取らなくても良いと書きましたが、あまりに放置していると病気になってしまう事があります。

その1例は、耳垢塞栓です。

耳垢塞栓とは、耳垢が詰まった状態の事です。

溜まりすぎた耳垢が穴を塞いでしまい、難聴の様な聞こえにくい状態になってしまう病気です。

かといって、耳掃除をやりすぎたり間違った方法でやってしまうのも、病気に繋がります。

●外耳道炎

耳掃除をやりすぎると、外耳道※に小さな傷が付いてしまいます。

そこから細菌が入り込んで、炎症をおこした状態が外耳道炎です。

※耳の穴の入り口から鼓膜に達する部分のS字状の管。

●外傷性鼓膜穿孔

外傷性鼓膜穿孔とは、簡単にいうと鼓膜が破れた状態の事です。

周囲にペットや兄弟・姉妹などがいる状態で耳掃除をしてしまい、ぶつかってきたりした衝撃で鼓膜を破ってしまったという事例は複数確認されています。

これらの病気を発症させない為には、耳鼻科で定期的に耳掃除をしてもらうのがオススメです。

専門医が専門器具でやってくれるので、安全性や確実性が桁違いです。

定期的に耳をチェックしてもらえるので、病気の早期発見に繋がるというメリットもあります。

是非、耳鼻科で相談してみてください。


如何でしたか?

正しいやり方を身に付けて、専門医の力を借りて、お子さんの大切な耳を守ってあげてくださいね。

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