子供が小さい間は、大人が耳掃除をしてあげますよね。
普通に耳かきや綿棒で事足りれば良いのですが、耳垢が大きくなってくるとそうもいかない場合があります。
詳しく見ていきましょう。
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先ずは、耳垢がどういうものか説明していきます。
耳垢の元は、主に3つです。
1つ目は、外界から侵入してきた埃や塵です。
2つ目は、耳垢腺と皮脂腺という外耳道にある部位から出る分泌物です。
耳垢腺からは脂が、皮脂腺からは皮膚を柔らかくしたり耐水性を保ったりする皮脂が、それぞれ分泌されています。
3つ目は、古い皮膚細胞です。
古い皮膚が新しい皮膚に生まれ変わる際に、剥がれ落ちるのです。
耳垢は不要なものというイメージだと思いますが、ちゃんと役割があります。
殺菌作用や保湿効果で、耳道を保護してくれると言われています。
ですが、溜まり過ぎるのは問題です。
耳には自浄作用があるので、耳垢は顎が動く事で自然と外に出てくるのですが、咀嚼などが少ないと耳垢が溜まりやすくなる傾向があります。
そうなると、聞こえが悪くなる・耳の治療などの際に耳道が見えにくくなるなどの弊害が生じます。
だからといって取り過ぎるのも、耳の穴を傷付けたり刺激を受けやすくなったりする可能性があるので問題です。
乳児であれば入り口から5mm程度の所まで、幼児であれば入り口から1cm程度の所までを、月に1・2回程度で十分だと言われています。
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耳垢が大きかったり固まっていたりする・子供の耳の穴が小さくてやりにくいなどで、自宅で処理するのが難しい場合は耳鼻科で対処してもらうのがおすすめです。
主な方法は以下の通りです。
●耳垢を柔らかくする
耳垢が固まっている場合は、耳垢水という耳垢を柔らかくする薬が処方されます。
家で点耳をして耳垢をふやかしてからの処置になります。
●吸引する
確実な方法ですが、外耳炎などの病気になっている場合は吸引する事によって更なる強い痛みが発生する可能性があります。
その場合、先ずは病気の治療を優先する事が多いです。
●耳垢鉗子で取る
耳垢鉗子とは、ピンセットの様な道具です。
処置の回数や治療期間は、状態によって異なります。
自分では処理せず耳掃除の為だけに耳鼻科に行くという人もいます。
そうすれば、耳の中を傷付けたり無理に取るという事が格段に減ります。
わざわざと思う人もいるかもしれませんが、ついでに耳の検診もしてもらえるそうなので、個人的にはおすすめです。
あまりにも耳垢が溜まると、耳垢塞栓になる可能性があります。
耳垢塞栓とは、読んで字のごとく耳垢が栓になり耳孔が塞がってしまう事です。
主な原因は以下の3つです。
①複雑耳垢
耳垢は耳の自浄作用により自然と外に出る様になっていると先程説明しましたが、まれに上手く排出されない場合があります。
それが原因で耳の奥に耳垢が溜まった状態を、耳鼻科では複雑耳垢と呼ばれています。
②耳かき
耳掃除をする際に、耳の奥に耳垢を誤って押し込んでしまう事があります。
耳の奥の方にある耳垢は、無理に取ろうとしない様にしましょう。
③外耳炎
何らかの形で、外耳道(=鼓膜から耳の入り口まで)に炎症が起こってしまう病気です。
外耳炎の症状に痛みや痒みがあるのですが、それが悪化すると耳から膿の様な液体が出てきます。
その液体が耳の中で固まるのが、耳垢塞栓の原因になると言われています。
音が聞こえづらい・痛み・痒み・眩暈などが主な症状で、中耳炎に発展してしまう事もあります。
そうなってしまった場合、無理に取ろうとせず耳鼻科を受診しましょう。
如何でしたか?
耳垢は溜まり過ぎても取り過ぎても駄目な事が、分かっていただけたと思います。
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