子供の耳掃除をしていてベタベタしている耳垢が出てくると、何か異常があるのかと思ってしまいませんか?
実は、その原因である○○は、意外な所に繋がっているのです。
詳しく説明していきます。
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耳垢には、乾性耳垢と湿性耳垢があります。
人間の耳垢のタイプは、メンデルの法則が当てはまる事が知られています。
なので子供の耳垢のタイプは、両親の耳垢のタイプによって変わるのです。
具体的な例として、湿性耳垢(AA)の母親と乾性耳垢(aa)の父親の間に産まれた子供の遺伝子型はAaで、優性遺伝子である湿性耳垢(AA)の特徴が現れるので湿性となります。
Aaの母親とaaの父親の間に産まれた子供は、Aa・aaという2通りの遺伝子型が考えられ、この場合にはAaは湿性の特徴が、aaは乾性の特徴が、それぞれ50%の確率で現れます。
湿性耳垢の直接の原因は、耳の中にアポクリン腺が多くある事です。
アポクリン腺とは、体臭の原因になると言われている白っぽい汗を出す腺です。
そのアポクリン腺が多くあると、そこから出る汗が耳垢に混ざりベタベタした耳垢になるのだそうです。
因みに、アポクリン腺から出る汗を細菌が分解した時に出る臭いがワキガの原因と言われていて、アポクリン腺が多い湿性耳垢の人はワキガになりやすいと言われています。
耳垢がベタベタしていても、耳掃除の仕方は基本的に変わりはありません。
それぞれのメリットとデメリットを、説明していきます。
●耳かき
耳掃除の道具の中で、1番オーソドックスかつ簡単に使えるのは耳かきだと思います。
しかし、ベタベタした耳垢は皮膚にくっついている事が多いので擦る様に取る事になります。
その際に細かい傷が付いてしまい、その傷が原因で炎症を起こしたりする可能性があるので、優しく撫でる様に取りましょう。
●綿棒
軽く撫でるだけで先端に垢がくっついてきますし、耳かきより柔らかいので傷を付ける可能性が低いです。
ですが、耳かきより先端が大きいので、方向を間違えると耳垢を奥に押し込んでしまう事があります。
奥に押し込まれた耳垢を取れないからと放置してしまうと、雑菌が繁殖したり耳垢閉塞になる可能性があります。
●耳鼻科
安全性と確実性が1番高い方法です。
ですが、耳掃除が苦手な子供の場合は、怖がってしまい耳鼻科に行く事自体を嫌がってしまう可能性があります。
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耳垢は、乾いていようが湿っていようが、頻繁に取らない方が良いです。
その主な理由は3つあります。
1つは、耳掃除をし過ぎると耳の中に傷が付いてしまうからです。
その傷から、炎症や病気に発展してしまう事が考えられます。
もう1つは、耳垢が虫の侵入を防止してくれているからです。
掃除のし過ぎで耳の中がツルツルだと、虫が巣穴と勘違いして侵入してくる事があるそうです。
そしてもう1つは、耳垢には重要な役割があるからです。
耳垢は弱酸性で、殺菌効果があると言われています。
更に、耳垢に含まれる脂肪分には保湿性があり、皮膚を保護して乾燥を防いでくれるそうです。
耳掃除は1・2カ月に1回程度で十分だと言われているので、目安にしてみてください。
「耳には産毛や顎の動きによる自浄作用があって、放っておいても耳垢は自然と外に出ていくので、耳掃除はしなくて良い。」という意見もあります。
耳の状態を見ながら、どうするのが最適か決めてください。
耳掃除をする場合は、鼓膜を傷付けない様に耳孔付近だけに留めておきましょう。
ベタベタしている耳垢は、特に心配する様な事ではありませんので、普通に対応してあげましょう。
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