子供が「足が痛い!」と言い出したら、「成長痛だよね。」と思う人は多いでしょう。
しかし、そう簡単に決め付けてはいけない場合もあります。
取り返しのつかない事にならない様に、詳しく勉強しておきましょう。
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子供の足が痛くなる原因として、真っ先に考えられるのが成長痛です。
成長痛とは、3~8歳頃の子供に多く見られる、夕方や夜間に下肢(足首・ふくらはぎ・膝裏など)に出る痛みの事です。
下記の様な事が主な原因だとされていますが、詳しくは分かっていません。
・日中の活動で溜め込んだ疲労が、夕方や夜間に痛みとなって現れている。
下肢の発達が未熟だと起こります。
・心理的ストレスが痛みに置き換えられている。
ストレスが原因で、胃が痛くなったり身体がだるくなったりする経験は、誰でもあると思います。
月1回ペースだったり週1回ペースだったり、成長痛は不定期です。
また、泣く程の痛みだったにもかかわらず翌日には何事も無かったかの様に元気になります。
これらに当て嵌まった場合は成長痛の可能性が高いですが、病気で足が痛い可能性もあります。
《子供の足が痛くなる代表的な病気》
・オスグッド
・骨肉腫
・ペルテス病
・むずむず症候群
・第一ケーラー病、第二ケーラー病
病気についての詳細は、後述します。
原因が何であれ歩く度に足が痛むのは、不便ですし可哀想ですよね。
病気なら治療してもらわなければいけませんが、成長痛の場合は治療は必要ありません。
小さい子供の場合は、抱き締めて落ち着かせてあげたり痛がっている箇所を撫でてあげたりするだけで、痛みが引くそうです。
また、温めてあげたりストレッチをしてあげるのも効果的です。
《成長痛が早く治まると言われているストレッチ》
子供を仰向けに寝かせて実践してください。
①足首を反り返す。
②脚を持ち上げて膝を伸ばす。
子供をうつ伏せに寝かせて実践してください。
①足首を反り返す。
②膝を曲げて太腿を持ち上げる。
それぞれのストレッチは、15~20秒間ぎゅーっと力を入れ続けるイメージで、左右の脚それぞれ10~20回を目安に行なってください。
成長痛は心配する様な事ではないので、親が神経質にならずに温かく見守ってあげる事も重要です。
先程書きましたが、成長痛は心理的な要因も関わっている可能性があります。
親の感情は子供に伝わるので、過度に心配しない様にしましょう。
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同じ個所を何度も痛がったり足を引きずっていたり動く度に痛がっていたりする場合は、病気を疑いましょう。
●オスグッド (正式名称はオスグッド・シュラッタ―病)
10~15歳の成長期の子供に多い病気で、スポーツ障害の1つです。
激しい運動を繰り返す事で膝の皿の下にある骨が徐々に突き出していき、痛み・発熱・腫れなどの症状が出ます。
脚を動かしていない間は症状が治まり、脚を動かし始めると再び症状が出るのが特徴です。
●骨肉腫
骨に出来る悪性腫瘍で、『骨の癌』と呼ばれています。
10~20代で発症する確率が高いと言われています。
軽い痛みが徐々に強い痛みに変わっていきながら発症するので、筋肉痛と間違えやすいそうです。
●ペルテス病
股関節から太腿辺りに起こる病気で、2~12歳の子供が発症しやすいです。
激しい運動や長時間の歩行などをしていないのに、股関節の痛みを訴えたり足を引きずったりする様になります。
●むずむず症候群
身体の動きが停止している状態の時に起こりやすい、脚の内部がむずむずしている感覚に襲われる病気です。
火照り・痺れなどの感覚の場合もあります。
●第一ケーラー病/第二ケーラー病
第一ケーラー病は、4歳頃に発症しやすいと言われている、舟状骨という足の甲の部分の骨の病気です。
第二ケーラー病は、12~15歳頃に発症しやすいと言われている、第2中足骨という足の土踏まず辺りにある骨の病気です。
それぞれの箇所に腫れや痛みが現れる事で歩行がしづらくなり、重症化すると歩行が困難になります。
気になる症状があるなら、一刻も早く病院を受診する事をおすすめします。
如何でしたか?
子供が出すサインを見逃さない様にしてくださいね。
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