百日咳に子供がなったら学校は登校停止なの?

目安時間:約 6分

皆さんは「百日咳」って聞いたことありますか?

百日咳って百日もの間咳が止まらない病気でしょ?と考えている方が多いと思いますが、れっきとした急性呼吸器感染症です。

鼻、喉、気管支で炎症を来たし、特に生後6ヶ月未満のお子さんの間では死に至る最悪のケースも報告されているほどです。

そんな百日咳ですが、お子さんが感染してしまった場合、学校への登校は許されているのでしょうか?

今回は、百日咳の特徴や学校への出席について詳しくご説明してまいりたいと思います。

スポンサーリンク

百日咳に子供がなっているかどうか見分けるには?

はじめに、お子さんが百日咳なのかどうかを見極めるポイントについてお話したいと思います。

お父さん、お母さん、お子さんの咳が全然止まらないからと言って、百日咳だと判断するのは少し早いかもしれません。

百日咳以外にも、咳が長く継続して出ているときは何かしらの病気が考えられるからです。

主に、マイコプラズマ肺炎や肺炎クラミジア、結核などの感染症が可能性として考えられており、咳が長いという理由だけで百日咳だと判断するには早すぎると指摘されています。

そこで、百日咳の特徴として考えられる症状が、高い笛の音のような咳、そしてその咳の後に吐き気を感じるという点です。

「ヒューヒュー」という咳の音が学続くようであれば、百日咳の可能性が高いと言われています。

例えば、マイコプラズマ肺炎であれば「ヒューヒュー」といった音ではなく、「コンコン」といった空咳のような音で咳をします。

咳のようすだけでもまったく違うんですね。

また、吐き気については、咳をしたあとに出てくるもので、吐き気で終わるものから嘔吐まで至る症状が出ることもあります。

潜伏期間は1週間程度ですが、症状は長期にわたり、2ヶ月もの間この症状に悩まされることもあることが特徴的ですね。

しかしながら、これと合わせて通常の感冒のような症状も見受けられるのが百日咳のわかりにくいところでもあります。

このことから、長引く風邪であろうと考える親御さん、またはお医者さんもいるくらいです。

したがって、一番重要なのは、医療機関を受診した際に咳の症状が長く継続していることを伝えることなんです。

この問診によって、百日咳がわかる検査をしてもらえることにつながりますし、お医者さんの診断にも直接つながることになります。

問診は非常に大事な診断材料になるので、咳のようすなどのお子さんの症状をきちんと医師に伝えることも大事なんですね。

百日咳になったら学校はどうするの?

百日咳であると診断されたら、学校は登校可能なんでしょうか?

まず、百日咳の感染力についてのお話になりますが、百日咳が発症した初期の頃は感染力が非常に強いと言われているため、気がつかないうちに他人へうつしてしまっている可能性が考えられています。

こうした観点から、学校への登校は禁止されています。

しかしながら現状では、百日咳だと認識する生徒や親御さんも少なく、きちんとした措置がとれていないことが多いようです。

例えば、百日咳に感染していたとしても、特徴的な咳をしていないことから百日咳であるという認識が遅れている場合もあり、実際は百日咳であっても出席が継続され、感染を拡大していることも懸念されているんですね。

ただ、抗生物質などで適切な治療を受ければ5日間程度で完治する点から、出席停止をして治療を行った上で登校することが推奨されているため、症例は少ない傾向にありつつも出席停止の基準を設けているというのが現状にあります。

スポンサーリンク

百日咳は登校停止なの?

登校停止となると、どのくらいの期間出席が認められないのでしょうか?

学校保健安全法によると、「百日咳特有の咳が消失するまで、または5日間の適切な抗生物質などによる治療を終了するまで」とあり、咳の症状にもよりますが、少なくとも5日間の出席停止が認められています。

したがって、百日咳であると医師より診断された場合、早急に学校に報告し、欠席する旨を伝えておく必要があります。

登校可能になるには、規定期間を終えるか、もしくは医師の判断により登校許可を得てからになります。

登校許可を得たとしても、これ以上感染拡大しないようマスクの着用や、完治したといえどもお子さんは抵抗力も低下しているため他の病気にかからないように予防する対策が必要となります。


百日咳の特徴や学校の出席停止についてお話してきました。

百日咳はただの風邪だと思う方も実際多いと思います。

しかし、咳が出てつらいのはお子さんですし、それを他の方にもうつしてしまう可能性を考えると、適切な治療を早く行うことが望ましいと言えますね。

もしお子さんが「ヒューヒュー」といった咳をしていたら、まずは医療機関を受診し、お子さんの症状を的確に医師に伝えましょう。

治療はそこから始まると言えますね。

スポンサーリンク


コメントフォーム

名前

 

メールアドレス

 

URL

 

 

コメント

CAPTCHA


トラックバックURL: 
当サイト人気記事
季節の病気
科別
症状別
アーカイブ
最近の投稿