脳梗塞は多くの人が抱える不安の病気の種類となってきました。
特に、自覚症状が分かり難い種類の脳梗塞は予防も難しいため後遺症を最小限に留める必要が出てきます。
今回は、小脳梗塞に的を絞り、予後のリハビリや後遺症の対応の仕方を検証していきます。
時間が掛かり歯がゆい時もあるかもしれませんが、ぜひ参考にして回復を目指してください。
ではさっそく見ていきましょう。
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小脳は大脳の下に位置しており、首のちょうど後ろ側(うなじの辺り)にある脳の一部です。
小脳は体のバランスや筋肉の働きをスムーズにする働きをしています。
この小脳が梗塞になると以下のような症状が出ると言われています。
・めまい
・吐き気
・歩行が上手に出来なくなる
・片側の手足が上手に動かなくなる
・ろれつが回らず言葉が上手に話せなくなる
など。
通常、数日から数週間の入院が必要で、退院後にもリハビリが必要です。
治療は様々なものがあり、症状や医師の判断でその人に合ったものが施されます。
①血栓溶解療法
血管の中に出来た塊を薬剤で溶かして治療する
少量ウロキナーゼなどの薬剤を点滴で投与する
②抗血小板療法
血液の流れを良くする事で梗塞で詰まった部分に滞らないようにする
オグザレルナトリウム(点滴)・アスピリン(経口薬)などが使われる
③血液希釈療法
粘りのある血液をサラサラにする事で、血管を保護する
低分子デキストランという点滴が有名
他の治療法としては脳保護療法やTPA静注療法などもあります。
小脳梗塞は早期発見治療はもちろんのこと、リハビリや予防も欠かせない分野です。
小脳梗塞の治療やリハビリとしては以下のようなものが挙げられていました。
■入院期
梗塞が発生した後、症状に合わせて手術や治療が施されます。
通常リハビリはその日から始まります。
それは梗塞が出来て動かなくなった手や足の関節や筋肉が衰えないように働きかけるためです。
■退院後
退院後にも、定期的な検診・リハビリ・服薬などその人の症状に応じて処置が続きます。
また、脳梗塞のきっかけになりやすい他の病気(糖尿病や高血圧など)の治療や生活習慣の改善(禁煙禁酒・食事制限など)が医師の指示のもと行われます。
■リハビリ
歩行訓練・言語訓練・バランスを取る訓練などいろいろな角度から施されます。
リハビリを続ける事でほぼ完治に近い回復を期待出来るケースが多くあります。
■定期検査
回復を得た後も定期的な検査は必要です。
梗塞は血管の至るところに出来るので、脳ドックや受診は欠かせません。
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早めに治療を始める事で後遺症も残りにくいと言われていますが、大なり小なり次のような症状を抱える事になる可能性がある事を知っておきましょう。
①運動機能の低下
脳の梗塞がある反対側の手足が動き辛くなります。
重度のものでは杖や車いすでの歩行や移動が必要になります。
②発声・嚥下困難
言葉が発声し辛くなったり、食べ物の飲み込みが難しくなる場合があります。
嚥下が困難になるため、食べ物が気管に間違って入るため、肺炎や気管支炎などの危険性も高まります。
③コミュニケーション能力の低下
言葉が発声し辛くなったり、聞いた事が理解し辛くなるためコミュニケーションを取る事が困難に感じるようになります。
④空間やバランスなどの機能低下
視覚や聴覚を司る神経がダメージを受けて、まっすぐに歩けない・片側の視覚が悪くなる・空間のイメージがつかめなくなるなど生活に大きな影響を与えます。
⑤精神的なダメージ
精神的なダメージはリハビリへの意欲を阻害してしまうので回復を遅らせてしまう大きな障害であると言えます。
これまで上げてきた後遺症は小脳に限らず、脳梗塞の後遺症として代表的なものです。
小脳梗塞は前ぶれを予防出来る梗塞ですから、めまいがしたり歩行時につまずくなど「アラ?」と思ったら、すぐに医師に相談してみましょう。
また、家族や友人に言葉のろれつがおかしいなと気が付いたことがあれば、出来るだけ早く伝えてあげたいものです。
早期発見とリハビリで一日も早い回復を目指しましょう。
お大事にしてくださいね。
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