帯状疱疹 似た症状

帯状疱疹について、なんとなくの知識しか無い人は多いと思います。

ですが、浅知恵で「この症状が出たから帯状疱疹！」だと決め付けるのは危険です。

対処が遅くなったり症状を悪化させたりしない様に、詳しく見ていきましょう。

帯状疱疹に似た症状は？

先ずは、帯状疱疹について説明します。

帯状疱疹とはウイルス性の皮膚疾患で、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。

このウイルスに最初に感染すると、水疱瘡として発症します。

(帯状疱疹に聞き覚えが無くても、水疱瘡ならどの様な病気かイメージ出来ると思います。)

その水疱瘡が治った後でも、ウイルスは身体の神経の集まる場所＝神経節に潜伏しています。

そして、何らかの原因で身体の免疫力が低下した時に、再び活動を始めます。

これが帯状疱疹です。

症状としては、身体の一部に違和や神経痛を感じる事から始まり、次にその部分にチクチクやピリピリといった痛みを伴う赤い発疹（紅斑) が出来ます。

(この発疹が帯状に広がる事が多いので、帯状疱疹と呼ばれています。)

発疹と同時に、発熱やリンパ節の腫れなどが起こる場合があります。

更に、その紅斑上に水泡が出来る場合もあります。

この原因の水痘・帯状疱疹ウイルスは、ヘルペスウイルスの１種です。

なので、他のヘルペスウイルスによる病気の症状と類似しています。

他の病気の可能性も含めて、次で詳しく見ていきましょう。

帯状疱疹に似た病気はどんなものがある？

ヘルペスウイルスによる病気で代表的なのが、口唇ヘルペスです。

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウィルスによって口の周りに痒みや水ぶくれが現れる疾患です。

足・背中・胸など広範囲に亘って症状が出る帯状疱疹と違い、限られた部位にしか症状が出ないのが特徴です。

他の病気では、かぶれも帯状疱疹と似た症状が出ます。

かぶれは接触皮膚炎とも呼ばれる疾患で、体質に合わない物質が皮膚に接触した事で発疹が出る疾患です。

なので、発疹は原因物質が触れた部位の皮膚にのみ現れますし、その様な状態になったら思い当たる節があると思います。

ですが、帯状疱疹は身に覚えの無い体の片側の広範囲に発疹が出ますので、そこに違いがあります。

更に、帯状疱疹の痛みは皮膚の奥から感じる様な痛みと言われていますが、その様な痛みはかぶれには見られません。

また、病気ではありませんが、帯状疱疹の症状が軽い間は虫刺されと似た状態になる場合もあります。

通常の虫刺されは痛みを伴う事はあまりありませんし、発疹が帯状に広がる事も無い為、そこに違いがあります。

帯状疱疹に似た痛みはどんな時におこる？

痛みに関しては、肋間神経痛が似ています。

肋間神経痛とは、肋骨と肋骨の間を通る神経が圧迫されて痛みを感じる疾患です。

実は帯状疱疹には、発疹が出ずに痛みのみが生じる場合があります。

その場合、痛みを感じる部位や痛みの感じ方が似ている為、見分けが付きにくいと言われています。

また、神経を損傷している時も似た様な痛みが出ます。

首の神経を損傷している場合には腕や手に、腰の神経を損傷している場合には足に、痛みを感じるそうです。

神経の損傷の原因は、アルコールの過剰摂取・喫煙・鉛曝露※などが考えられます。

※曝露：細菌・ウイルス・薬品などにさらす事、さらされる事。

その外にも、以下の原因などが考えられます。

・脊髄や末梢神経の圧迫

・血管の炎症や動脈硬化

・血栓が原因の血流不足

・カルシウム、ナトリウム、カリウムのバランスの偏り

・ビタミンB12の不足

・放射線治療

・糖尿病

・甲状腺機能低下

・貝、甲殻類アレルギー

これ以外にも原因は考えられますのえ、気になる痛みがある場合は病院を受診してくださいね。

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如何でしたか？

帯状疱疹の予防には食生活や生活習慣を見直して免疫力が低下しない様にするのが重要ですが、他の病気の可能性を考えるのも別のベクトルで重要です。