喘息も風邪も、よく耳にする病気の名前ですよね。
ですが、違いを説明出来る方は少ないと思います。
似た様な病気だと思っている方もいるかもしれませんが、全く別の病気です。
ここで学んでいきましょう。
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気管支喘息と風邪の違いは、それぞれの特徴を知れば分かります。
気管支喘息とは、空気の通り道である下気道※に慢性的な炎症が生じてしまう病気です。
そうなった気道は過敏性が高まっているので、埃や花粉などの平常時なら何ともないものにまで反応してしまい、呼吸困難や咳を誘発させます。
他にも、呼吸の度にゼーゼーやヒューヒューという音が聞こえる喘鳴、横になっていられず座らなければ呼吸が出来なくなる起座呼吸、肋骨や鎖骨の上が凹む陥没呼吸などの症状もあります。
治療には、主に吸入ステロイド薬や気管支拡張薬が使用されます。
風邪とは、空気の通り道である上気道※にウイルスが感染して、咽頭痛や咳や鼻水を引き起こす病気です。
特異的な治療法が無いので、熱があれば解熱薬・咳や痰が出ている場合は鎮咳去痰薬・鼻水が出ている場合は抗ヒスタミン薬の投与などの、対症療法のみとなります。
十分に栄養を摂取して安静にしていれば、数日間で治ります。
※下気道:気道のうち、気管・気管支・細気管支・肺までの事。
※上気道:気道のうち、鼻から鼻腔・鼻咽腔・咽頭・喉頭までの事。
比較してみると、患部・症状・治療法などにはっきりとした違いがあるのが分かりますね。
先程書きましたが、風邪の原因は殆どがウイルス感染です。
そのウイルスの種類によっては気道に炎症が引き起こされる場合があり、その結果として喘息発作が起きる場合があります。
なので、風邪を予防したり早く治癒させる事で、喘息を予防する事が出来ます。
喘息発作を誘発させる要因は、風邪やインフルエンザなどの感染症以外にもあります。
・煙草 ・飲酒 ・刺激物
炎症している喉を刺激してしまいます。
・過度のストレスや疲労 ・睡眠不足
身体の免疫力や抵抗力が落ちてしまいます。
・低気温や低湿度
喉の乾燥を引き起こし、炎症を悪化させてしまいます。
これらは、出来るだけ生活習慣から遠ざける様にしましょう。
また、アセチルコリン・ヒスタミンを含む食品も要注意です。
アセチルコリンという化学物質は、身体の組織に作用してアレルギーに似た症状を起こすと言われています。
◆アセチルコリンを多く含む食品の一例
松茸・里芋・山芋・ピーナツ・蕎麦・筍・トマト・茄子
食品自体はアレルゲンではありませんが、アセチルコリンの作用が喘息発作を引き起こしてしまうのです。
ヒスタミンという化学物質も、アセチルコリンと同様の症状を起こすと言われています。
◆ヒスタミンを多く含む食品の一例
牛肉・鶏肉・発酵食品・ほうれん草・トマト・榎茸
アセチルコリンもヒスタミンも、多くの食品に含まれているので完全には除去出来ません。
なので、同じものばかりを食べ続けたり、一度に多くの量を食べない様にしたり、工夫してみてください。
また、調理の際に加熱やあく抜きや湯通しをするのも、心掛けてみてください。
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咳喘息とは、咳が2~3週間(症状が重い時は数カ月)慢性的に続く気管支の病気です。
放置すると、約3割の人が気管支喘息に移行すると言われています。
気管支喘息との違いは、呼吸機能が正常なので喘鳴や呼吸困難は起こらないという点です。
症状としては、乾いた咳が長期間に亘って続きます。
その咳は、夜間から明け方にかけて酷くなる事が多いのが特徴です。
気管支喘息と同じ要因で咳が出る事もあります。
咳を長期間繰り返していると、筋肉痛になって胸部痛が生じたり、充分な睡眠を取れなくなる可能性があります。
咳喘息は自然に治る事もある病気ですが、放置して悪化する前に治療を開始するのをおすすめします。
治療法は気管支喘息と同じで、吸入ステロイド薬や気管支拡張薬を主に使用します。
上記の症状が出ていても、咳喘息に似た症状が現れるアトピー咳嗽という病気があるので、注意が必要です。
アトピー咳嗽には気管支拡張薬が効かない為、折角の治療が無意味になってしまいます。
風邪でも気管支喘息でも咳喘息でも、放置して良い事はありません。
適切な治療を受けて、早く治す様に心掛けましょうね。
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